韓国のベテラン俳優ペ・ソンウ×ソン・ドンイル主演、「技術者たち」のキム・ホンソン監督による韓国初登場No. 1作品。
悪魔に取りつかれた一家を救おうとする神父の戦いを描いた韓国版エクソシスト!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
メタモルフォーゼ/変身【韓国映画】キャスト一覧
2019年8月21日韓国にて公開(日本公開日2021年1月22日)
上映時間:113分
監督・脚本:キム・ホンソン
「共謀者」
「技術者たち」
「逆謀 反乱の時代」など
脚本:キム・ヒャンジ
【パク・ジュンス役】ペ・ソンウ
神父。悪魔祓い。
【パク・ガング役】ソン・ドンイル
ジュンスの兄。
【チェ・ミョンジュ役】チャン・ヨンナム
ガングの妻。
【パク・ソヌ役】キム・ヘジュン
ガングの長女。
【パク・ヒョンジュ役】チョ・イヒョン
ガングの次女。
【パク・ウジョン役】キム・ガンフン
ガングの息子。
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メタモルフォーゼ/変身【韓国映画】あらすじ
神父であり悪魔祓いでもあるジュンス(ぺソンウ)は、かつて悪魔に取り憑かれた少女を助けようとして失敗し死なせてしまったことを後悔していました。
一方、ジュンスの兄ガング(ソンドンイル)一家は弟に対する世間からの風評被害に悩まされ引っ越しをしたばかり。
しかし、引っ越して早々怪現象に悩まされることとなり、怪しい隣家の男とも警察沙汰になるほど揉めることに。
そのうち家族内でもおかしな事が起こるようになり、悩んだ末にジュンスに相談を持ちかけることにします。
しかしジュンスは、少女を死なせたトラウマから協力を拒んでしまい・・・。
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メタモルフォーゼ/変身【韓国映画】みどころ
家族の中に悪魔がいる!
人の姿に変身する悪魔は一体誰なのか?
本作は、人間の姿に変身する“悪魔”が家族の中に入り込んだことから起きる凄惨な事件を描いたホラー映画です。
この悪魔は次々と別の人物へと変身していくので、家族の中の誰が悪魔なのかと疑心暗鬼となり、ビジュアル的な恐ろしさだけではなく家族内で疑い合うという精神的な恐ろしさも描いています。
ある事件により引っ越しをやむなくされた家族は、まず奇妙な隣人の恐ろしさに触れることに。
しかし、その恐ろしさは次第に家庭内へも広がっていき、家族たちがそれぞれ奇怪な行動を取るようになりました。
まるで性格が変わってしまったり、声を荒らげるようになったり、ついには家族に襲いかかってきたりと、徐々に家族同士で憎み合う状況になっていきます。
いわゆるエクソシスト的な悪魔祓いのシーンはもちろん恐ろしいのですが、それ以上に家族の変貌ぶりや身近なところに悪魔が潜んでいるという設定の方が怖く、これこそが本作一番の醍醐味だと言えます。
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メタモルフォーゼ/変身【韓国映画】感想・評価
近年、韓国ではエクソシズムをテーマとした映画やドラマが数多く作られていますが、それらの多くはサスペンス要素が強かったり、アクションやミステリー寄りになっているのでエンタメ作品として楽しめるのですが、本作に関しては最初から最後までバリバリのホラー作品でした。
正直怖かったですね!
悪魔のビジュアルはもちろん、血みどろな演出や人の姿に変身する悪魔の恐怖、特に家族の中に悪魔がいることで誰も信用できなくなったりと疑心暗鬼になっていく事こそが本当に恐ろしくてたまりませんでした。
ですが、面白かったかと言われればそこは微妙で、怖いばかりでストーリーは疑問だらけなんですよね。
悪魔がいることが前提なのはまだしも、そもそも主人公たちをつけ狙う悪魔の正体(前に悪魔祓いしかけたヤツなのは分かっていますが)に関することは一切描かれてなく、ただ悪魔としているだけなんです。
悪魔が神父を恨んで、その家族に復讐しようとするのは分かるのですが、結局怪しかった隣家に関することは何だったのか不明ですし、次女だけが死んでしまったのもよく分からない。他の家族も殺せる機会はあったんですけどね。
悪魔が家族になりすまし内側から苦しめていくという展開は面白いものの、警察や社会からすれば家族内で殺し合いをした様にしか思えず、結局は何も解決していないんですよね。
悪魔は倒せたのかもしれませんが、神父を殺した犯人として兄は捕まるでしょうし、そもそも警察や消防もいた自動車道事故の現場から神父だけが抜け出して家族のもとにたどり着けたのも変ですよね。普通なら警官や救急隊員もついてきそうなものですから。
このように設定としては面白いものの様々な問題点も多く、話としては納得がいかないものでした。
まとめ:悪魔が家族の誰かに変身したことでお互いを疑い、憎しみをも覚えるようになるという設定は面白いものの、その他の要素に疑問点が多くストーリーそのものにも興味を引かれるところはありませんでした。荒唐無稽なホラーにするよりも、誰が悪魔なのか推理するというミステリー/スリラー作品にした方が楽しめたかもしれませんね!
最後に
ペ・ソンウさんとソン・ドンイルさんは好きな俳優さんだったので本作を見ることにしたのですが、やはりホラーは苦手だということを思い知らされることとなりました。
家族が豹変する様やお互いを疑い合う展開などはスリリングで好みだったのですが、エクソシズムだったり隣家の悪魔崇拝(?)のようなオカルトテイストが入ってくると急にビビってしまうんですよね!
ホラーに強く、サスペンス/スリラー展開が好きな人はある程度楽しめますかね。