弁護士と公務員が350年にもわたる呪いにより引き寄せられるラブロマンス。
ロウンファン必見の「この恋は不可抗力」感想をまとめました。
(トップ画像公式ページより)
この恋は不可抗力感想・レビュー
ドラマの内容的にはかなりとっ散らかった印象が…。
ロウン演じるシンユのキャラクターは間違いなくカッコ良く、少女漫画のようなセリフとの親和性も高かったのですが、ホラーじみた呪術設定や350年前から続くとされる呪いというダークファンタジー要素、そして呪術の影響ではじまるラブコメ展開など近年の流行りの要素を詰め込んだだけに思えました。
恋愛呪術がかかったせいで、好きでもないホンジョに対して歯の浮くようなセリフを言い放ち告白してくるシンユは非常にコミカルですし、ホンジョが本来好きなのは補佐官なのにイケメンのシンユからの告白にドギマギしてしまうホンジョも面白いのですが、そこにシンユの恋人問題やストーカー事件、前世からの繋がりといった様々な要素が絡んでくる割にはそれらが上手く作用していないんです。
言うなれば、面白そうな要素はてんこ盛りだけど登場人物たちはもちろん各種要素が薄っぺらいということ!
登場人物たちの背景に関してはある程度は想像できるとはいえ細かい描写がなく、ホンジョは同僚たちから冷たくされているのに何故か好かれようと必死な理由はわかりませんし、シンユとナヨンとの関係の詳細も描かれず、いつ何が理由で補佐官がホンジョに惹かれたのかも不明。
このように取ってつけたような設定がいくつもあるんです。
ホンジョはホンジョで自ら危険に飛び込んでいるようにしか見えないシーンがあり、しかもそれを何度も繰り返すというのは意味不明でした。
とはいえ、恋愛成就の呪いが発動してからのシンユの言動は面白く、冷酷な第一印象のせいもあってかその変貌ぶりとギャップが上手く作用しているんです。
しかし、シンユには関係をハッキリとさせていないナヨンがいるわけですから、呪いの影響とはいえホンジョに言い寄っている様は二股男に見えてしまいます。
これがバリバリのコメディ作品ならその言動のマズさも笑いになるんですけどそうではない!
甘々のセリフで言い寄っていたシンユが、次の日には正反対の冷たい対応をたりするなんて情緒不安定な奴としか思えません。
細々とした余計な要素は極力省いて、もっと分かりやすいドタバタロマンスにすれば面白かったのに…。
まとめ:主人公とヒロインは間違いなく魅力的でしたが、色々と盛り込みすぎた要素が上手く噛み合っておらず、キャラクターや各種要素が薄っぺらいものに!
ストーリーが散漫になっていたのはもちろん、キャラクター描写が雑だったのが問題で、思い切ってラブコメに全振りした方が楽しめたかもしれません。
最後に
呪術の力で強制的に恋に落ちてしまうという設定や、その結果おかしな言動になってしまうという展開はユニークかつコミカルでしたが、キャラ描写が薄いだけでなく設定がとにかく雑でした。
設定だけ見ればコメディ感満載なのに、クスクス笑える程度でしかなかったのも残念でしたね!
キャストプロフィール↓