チョン・ソミン、キム・ジソク主演。
マイホーム購入を夢見る雑誌編集者のヒロインと、金にうるさい不動産投資家兼出版社代表を主人公とした家をテーマとしたラブコメディ!
キャスト、あらすじ、最終回感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
恋するイエカツ【韓国ドラマ】キャスト一覧
原題:月刊家
U-NEXT全16話
平均視聴率:2.34%
最高視聴率:3.171%
放送期間:2021年 6月16日~8月5日まで韓国JTBCで放送
演出:イ・チャンミン
「美女の誕生」「リメンバー~記憶の彼方へ~」
「マン・ツー・マン~君だけのボディーガード~」など
脚本:ミョン・スヒョン
「ブッとび!ヨンエさん」シリーズ
「おひとりさま~一人酒男女~」など
【ナ・ヨンウォン役】チョン・ソミン
10年目の雑誌編集者。
【ユ・ジャソン役】キム・ジソク
不動産投資家で出版社代表。
【シン・ギョム役】チョン・ゴンジュ
臨時で働く若手カメラマン。
【ヨ・ウィジュ役】チェ・ジョンアン
ヨンウォンの先輩編集者。優雅な独身一人暮らし。
【チェ・ゴ役】キム・ウォネ
“月刊 家”の編集長。自宅マンションの建て替えを熱望中。
【ナム・サンスン役】アン・チャンファン
ヴィジュと同期の編集者。マンション購入権の当選待ち中。
本作は「ウラチャチャワイキキ」シリーズのイ・チャンミンプロデューサーと、「ブッとび!ヨンエさん」シリーズのミョン・スヒョン作家がタッグを組んだラブコメディです。
主演は人気俳優のチョン・ソミンさんとキム・ジソクさんで二人が共演するのはスペシャルドラマ以来8年ぶりとなるそうです。
スポンサーリンク
恋するイエカツ【韓国ドラマ】あらすじ
金銭面や恋愛でも苦労が絶えない雑誌編集者のヨンウォン(チョンソミン)は、出張先から帰ってみると担当する雑誌が廃刊となっており、その上住んでいた家まで競売にかけられてしまう。
仕事と住む場所の両方を一気に失ってしまったヨンウォンは、先輩の紹介により住宅雑誌“月刊家”の編集部で働くことになるが、そこで出会ったのはヨンウォンを住所不定に追い込んだユ・ジャソン(キムジソク)だった。
なんと不動産投資家であるジャソンは出版社の代表でもあり、ひょんなことからヨンウォンはジャソンが所有するマンションに住まわせて貰うことになる。
しかし、家に対する捉え方が正反対の二人は度々衝突する事となり、ヨンウォンが書いた記事にジャソンは文句ばかりつけていた。
ところが一緒に働いていく中で二人の距離は徐々に縮まっていき、やがてお互いを意識するようになるのだが・・・。
スポンサーリンク
恋するイエカツ【韓国ドラマ】みどころ
住宅雑誌の編集部を舞台とした“家”をテーマにしたラブコメディ。
主人公は、家に安らぎと住みやすさを求めるヨンウォンと、家はお金を稼ぐための道具だと割り切っているジャソンの二人で、この考え方が正反対の二人がどのようにして打ち解け恋に落ちていくのかをコミカルに描いています。
そこに年下のイケメンカメラマンも加わって三角関係になる他、同僚達の恋愛模様や家を巡る様々な問題、そしてヨンウォンとジャソンが出会ったことでお互いの価値観に変化が起きたり、ジャソンに影響されてヨンウォンも家を買うために努力しようと動き始めるなど、ロマンスと日常生活がコメディタッチに描かれていきます。
さらに不動産価値が急騰する韓国社会の問題や、一般家庭や独身男性の住宅問題も描かれるなど、ラブコメでありながらも社会性のあるドラマになっているのが特徴です。
そして韓国の住宅を紹介する「建もの探訪」的な演出があるのもポイント!
個性豊かなサブキャラクターたちによる爆笑必至のやり取りの数々も見逃せません!!
スポンサーリンク
恋するイエカツ【韓国ドラマ】感想・評価
チョン・ソミン節全開のラブコメでありながら、韓国の住宅問題も描いたお仕事ドラマ。
近年はラブコメといってもコメディよりもラブストーリー中心の作品が多かったんですが、本作はコメディ満載でした!!
土地転がしのように家を安く買っては高く売りさばくのが仕事の男と、安らげる家があるからこそ辛いことがあっても頑張れるヒロイン。
この正反対な二人が家を通してどう関わり、どうやってロマンスに発展していくのか?
さらに年下の男性との三角関係もある安定のラブコメとなっています。
もちろんなんやかんやで同居生活をすることになる定番の展開もあり!
思ったほどハラハラドキドキのロマンス要素はなかったですが、相手の発言に一喜一憂する様は非常にコミカルで、チョン・ソミンさんのみならずキム・ジソクさんのユーモラスさも見事に発揮されていました。
普段陰口を叩かれるばかりだったジャソンが、ヨンウォンから誉められるたびに喜んで気前も良くなる。
一言で表すなら“チョロい”んです!
ヨンウォンが褒めるのは何もジャソンひとりだけでなく、誰にでも当てはまるものだと知ると途端に拗ねてしまうのも笑えましたね。
他にもヨンウォンに嫉妬してイジワルをしたりとかなり幼稚で、この天邪鬼なところと普段のギャップが良いんです。
しかし、こういうタイプの方がいざ恋愛をすると急にデレデレになったりキャラが変わったりするもので、ジャソンに関しても案の定そうなり大いに笑わせられました。
そんな主演二人に加えて、チェ・ジョンアンさん、キム・ウォネさん、アン・チャンファンさんらが演じる編集者トリオのやり取りも面白く、特に編集長とサンスンのコンビはかなりウザいもののコメディキャラとしては最高でしたし、ウィジュとサンスンの同期コンビも常に喧嘩ばかりしていてこれも又面白い!
そしてウィジュは勘が鋭いようでいて、やることなすことヨンウォンとジャソンの邪魔をしていて、この余計なお節介キャラも
そんなラブコメ展開以外にも、ヨンウォンとジャソンの視点を通して“家”というものについて考えさせられたり、現代人が家を買うことのハードルの高さについて描くことで、韓国の社会問題についても同時に描かれています。
家を買うことだけがテーマではなく、現在暮らす家についての悩みや、建て替えやリフォームなど、韓国の住宅における様々な問題がドラマの中に盛り込まれています。
ただ、あまりにも豪華すぎる物件に関してはまったく現実味がありませんが。。
一見セレブな男性と貧しいヒロインとのシンデレラストーリーのように思うかもしれませんが、セレブとはいっても無一文から始めて不動産王に成り上がった人物なので、お金に関してセコかったり、お金を稼ぐことに恥も外聞もなかったりと、よくいるセレブ主人公とは違うキャラクターなんです。
二人の生い立ちはとても似ているんですが、なりふり構わず頑張って苦労の末に成功した者と、我慢しながら頑張って来たものの不幸続きで家も失った者という正反対の結果に。
最初は冷酷で最低な男かと思っていた主人公でしたが、ヒロインのこれまでの不幸を知って態度が変わり、正体を隠してネットのコメント欄でヒロインを励ますまでに。
この変化が序盤で描かれるのは作品としての引きも強いですし、面白くなるまでに何話か我慢が必要と言われるのがお決まりの韓国ドラマとしては珍しいことかと。
あと、お仕事ドラマでありながらも社内でのヒロインに対するイジメや権力争いがないのも見やすい要因で、初対面時からヒロインに対して厳しすぎる主人公も早々に路線変更してあしながおじさん的存在になり、ヒロインにウザ絡みするセコい上司たちの存在もコメディの登場人物として大活躍しています。
ただ、二番手となるギョムの存在は思ったほど大きくなく、完全に心許せる年下の友人という感じ。最近の韓国ドラマではよくあることですが、三角関係といいながらもライバルの存在が圧倒的に弱いんです!
周りに隠れてコソコソしたり、同僚達の前では仲が悪く見せたり、何かと邪魔が入ってデートもまともにできないなど、二人のロマンスだけでも見ていて楽しいのですが、それでもライバルがいて揉めるぐらいのほうが盛り上がるんだよなぁ。。
ロマンスとしてはライバルの存在があってこそ盛り上がるんですけど、ライバルが変に悪事を働いたり、変にゴタゴタした展開になるのが苦手な人にとっては本作のようなシンプルさが向いているのかもしれません。
ただ終盤の展開はベタ過ぎてイマイチで、とはいえシリアス一辺倒になることなくコミカルさも失わなかったのは好みでした。
恋するイエカツ感想は?
ジャソンはこれから不動産価値が上がりそうな物件を見つけてはまとめて買い、高くなると売るという不動産投資で儲けてきた人物なんですが、現実の韓国でも不動産価値の上昇は何年も続いてきました。
しかし、近年はその不動産バブルにも陰りが見えてきており下落に転じてきているようなんです。
ということは本作でも不動産価値が落ちて主人公が危機に陥る展開が後半に待っているのか!?という推測もできます。
ーーー*ネタバレあり!ーーー
しかし終盤の展開ではそんな推測通りにはならず、好きなのに身を引くというよくある展開に。
ヨンウォンがジャソンとギョムの間で揺れていたのならまだしも、ヨンウォンはジャソンのことが好きなのにジャソンが身を引くことでギョムと結ばれるはずもありません。
この展開はよく見かけるものですが、正直大嫌いなんですよね。だって結局元通りになることは最初から分かってますから!
それよりも上記したような仕事面で危機に陥るとか、序盤でジャソンを付け狙ってた男が再び現れて危ない目に合うとか、そういった展開でも良かったかと。まぁ、これもベタですが。
最終回は行方不明になっていたヨンウォンの父親が登場をし、それが涙の再会になるのではなくコミカルなものだったのは好みでした。しかし、その後の展開がマズい!
何せジャソンが過去に裏切られた相手というのがヨンウォンの父親だったんですから。
最終回にそんな爆弾が用意されてたなんて、いくらなんでもタイミング遅すぎません?
それに二人が本当に別れを決意するなら本来はここでしょ!?
そうなっていたとしたら父親が登場するのはもう少し前じゃないと描き出し切れませんが、ギョムに遠慮して別れを選ぶよりも説得力があったと思います。
ヨンウォンの父親は二人の人生にとって重要な人物なんですから、もっと長尺で描いても良かったかと!
ラストも駆け足すぎて非常に物足りなく感じてしまいました。。。