パク・ジュヒョン、キム・ヨンデ主演。
禁婚令が下された架空の世界を舞台に詐欺師の占い師と亡くなった世子嬪を忘れられない王との恋愛模様を描くラブコメ時代劇!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
禁婚令【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全12話
放送期間:2022年12月9日~翌年1月21日まで韓国MBCで放送
平均視聴率:3.98%
最高視聴率:4.9%
演出:パク・サンウ
「私の恋したテリウス~A Love Mission~」
「魔女たちの楽園~二度なき人生~」(両作とも共同演出)など
チョン・フン
脚本:チョン・ジへ
【ソラン役】パク・ジュヒョン
エセ占い師。相性占い喫茶エダル堂の主人。
【イ・ホン役】キム・ヨンデ
王。亡き世子嬪を忘れられずにいる。
【イ・シノン役】キム・ウソク
義禁府の都事。
【嬪宮アン氏役】キム・ミンジュ
亡くなった世子嬪。
【クェンイ役】チェ・ドクムン
ソランとともにエダル堂をはじめる相性屋。
【ヘヨン役】チョン・ボミン
恋愛経験がないロマンス小説好きのエダル堂店員。
【チョ・ソンギュン役】ヤン・ドングン
兵曹判書。
【ソ氏夫人役】パク・ソニョン
イェ大監の側室。
同名のウェブ小説が原作のラブコメ時代劇であり、原作者のチョン・ジヘがドラマの脚本も手掛けています。
ドラマ「人間レッスン」で注目されたパク・ジュヒョンが時代劇に初挑戦した作品であり、「ペントハウス」でブレイクしたキム・ヨンデと共に主演を務めます。
そして、これまでカメオ出演程度だったIZ*ONE出身のキム・ミンジュが本格的に女優に転身した作品としても話題となりました。
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禁婚令【韓国ドラマ】あらすじ
7年前に妻である世子嬪を失った王イ・ホン(キムヨンデ)は、それ以降禁婚令を発し未だに立ち直れずにいた。
7年の禁婚令により民の不満は高まり、王のあらぬ噂が蔓延する中、密かに結婚できる方法を教えていたエダル堂の占い師ソラン(パクジュヒョン)は、王を侮辱した罪の現行犯で捕まってしまう。
しかも、ふいに付いた嘘のせいで王の前に連れ出されることになったソランは、王の前で死んだ世子嬪を自身の体に憑依できることを証明する羽目になる。
ところが適当な言動が見事に的中してしまったことで護衛付きの女官として王宮で過ごすことになるのだが‥‥。
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禁婚令【韓国ドラマ】感想・評価
時代劇ならではの重厚さを選ぶか、それとも世界観だけ活かした見やすさを選ぶかで評価がわかれる作品だと思いますが、個人的にはこのくらい軽くてコミカルな作品の方が好きでしたね!
7年間もの間恋愛が禁止された架空の国を舞台とした、朝鮮に似た世界観を使ってのフィクションということになっているので、よく巻き起こる歴史歪曲という問題の心配がないのが特徴。
現代的な演出や設定をうまく取り入れたり、時代劇でよく見る要素を面白い形に改変したりと、現代劇と時代劇のいい所取りをした作品になっていました。
近年の作品だと「還魂」や「最愛の敵~王たる宿命〜」などがこれに当たり、時代劇特有の堅苦しさがなく見やすいのが特徴ですよね!
特に本作は、王妃や側室、臣下たちの権力闘争といった韓国時代劇特有の展開は抑え気味になっているので、そういったワンパターンな展開は見飽きた、苦手という人には最適な作品かと。色んな有名作品のオマージュやパロディが盛り込まれていたのも韓国ドラマ好きからすると嬉しいポイントでしたね。
亡くなった最愛の人を忘れられない王にどうにかして次の妃を選んでもらおうとする臣下たちの奔走がシリアスにではなくコミカルに描かれているのも特徴で、そこに幽霊だの憑依だの騒ぐ嘘くさいヒロインが現れて王にそれを信じ込ませてしまうというコントのような展開になるんです。
これらコメディ要素は時代というよりも現代劇要素バリバリなんですが、これがいい意味で堅苦しい時代劇の雰囲気を塗り替える働きをしていました。
それでいて王を軽視する悪役の存在や、過去の事件の真相にヒロインの正体といったお決まりの要素もちゃんと盛り込まれていて、ただの甘々なロマンス時代劇にはなっていません。
その上、景気の悪さにより恋愛や結婚、出産も諦めなければならない若者たちという現代の社会問題が作中に盛り込まれているのもフュージョン時代劇ならではで、この点からも若者層をターゲットにした作品だと分かりますね!
最初からフィクションということを前面に打ち出している作品なので、時代劇作品ならではの粗を気にすることなくロマンスに集中出来るのが特徴で、特に禁婚令を終わらすために王を再婚させようとするという設定がユニークで新鮮でした。
最後に
本作のような軽めの作品が増えればもっと時代劇を見ようと思うんですが、それでも近年はフュージョン時代劇が増えてきたのので以前と比べると時代劇を敬遠しなくなったかもしれません。
ただ、個人的にはヒロイン役のパク・ジュヒョンはロマンスには適していないように思え、「人間レッスン」「ソウル・バイブス」のような作品でのキャラクターの方がしっくりきましたかね。
コメディのキャラクターとしては良かったんですけど、まぁ好みの問題ですかねぇ‥‥。