元Wanna Oneのカン・ダニエル俳優デビュー作!
警察大学を舞台に同期8人の学生生活と警察大学に関する問題を描いたクライム青春ドラマ。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
キミと僕の警察学校キャスト一覧
Disney+全16話
放送期間:2022年1月26日〜3月16日までDisney+で配信
演出:キム・ビョンス
「イニョン王妃の男」
「ナイン〜9回の時間旅行〜」
「ハベクの新婦」「花遊記」
「彼はサイコメトラー」など
脚本:イ・ハナ
「ずる賢い独身女性」
「ボミの部屋」「君を愛した時間」など
【ウィ・スンヒョン役】カン・ダニエル
警察大学首席合格者。父は警察庁長。
【コ・ウンガン役】チェ・スビン
警察大学補欠合格者。
【キム・タク役】イ・シニョン
柔道選手出身の特待生。
【キ・ハンナ役】パク・ユナ
成績学年1位の優等生。
【ユ・デイル役】パク・ソンジュン
刑事ドラマオタクのお調子者。
【シン・アリ役】チョン・ヨンミン
カンナムで有名な高校生クイズ王。
【ソ・ボムジュ役】キム・ウソク
地味だが真面目な模範生。
【ウ・ジュヨン役】ミン・ドヒ
科学高校出身生。
主演は元Wanna Oneのカン・ダニエルとチェ・スビンです。
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キミと僕の警察学校あらすじ
大好きな先輩に憧れて警察大学に補欠入学したコ・ウンガン(チェスビン)は、以前揉めたウィ・スンヒョン(カンダニエル)と大学内で再会することになる。
二人は厳しい訓練を送る中で、同期のキム・タク(イシニョン)、キ・ハンナ(パクユナ)、ユ・デイル(パクソンジュン)、シン・アリ(チョンヨンミン)、ソ・ボムジュ(キムウソク)、ウ・ジュヨン(ミンドヒ)らと親しくなっていくのだが、ウンガンは入学早々に学校内で起きた事件に巻き込まれることになり、敬遠していたスンヒョンに協力を求めることに。
身に覚えのないことで犯人だと疑われたウンガンは、スンヒョンらと共に真犯人を見つけようと調査をするのだが…。
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キミと僕の警察学校みどころ
警察大学を舞台とした若者たちの恋と成長のドラマ。
大学の同期である8人の友情ドラマとロマンスを描くのを軸に、警察大学の体罰問題や学生による不正を描くと共に、過去に亡くなった警察大学生の死の真相についても描かれていきます。
学生らしい青春ドラマに警察大学ならではのキャンパスライフ、ヒロインの片想いと三角関係、そして秘密の恋愛など、演技初挑戦のカン・ダニエルを筆頭とした若手俳優たちの恋と友情が一番の見どころとなります!
それと同時に警察大学の存在意義や、長年続いてきた悪しき慣習について問う作品でもあり、そんなデリケートな問題について現役警察大学生である主人公たちがどう向き合っていくのかも注目です。
若者たちの恋の行方は?
過去の事件が絡む警察大学をも巻き込んだ事件の結末やいかに!?
終盤にかけてのクライムサスペンス要素も本作ならではの魅力となります!
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キミと僕の警察学校感想・評価
映画「ミッドナイト・ランナー」に青春ロマンスをプラスしたような作品。
ただ作中で起きる事件の内容まで同じく刺激的なものにする必要はあったのか…?
系統的には軍隊の新兵訓練の過程を描いたようなものですが、男女一緒なことやロマンスもあるので青春ドラマ感が強かったですね。
ですが、「海猿」のような爽やか青春ドラマだけではなく、組織や縦社会の厳しさや闇を描くという韓国お得意の要素が盛り込まれています。
訓練方法や先輩が絶対という決まりは確かに時代錯誤な感じもしますが、税金で警察官部候補生を育てるわけなので軍隊並みに厳しくても仕方ないのかと。
とはいえ、「D.P. 脱走兵追跡官」ほど酷くないですしね。それでもケツバットは時代的にアウトかと。
気になったのは訓練シーンや補習という名の体罰を与えるシーンは厳しいのに、それ以外の生活がかなりゆるいこと。
室内はともかく、廊下や階段、トイレで談笑したり、食事も余裕があるなど、警察大学は厳しいのか意外にゆるいのか分かりませんでした。
そもそも、初回から厳しい体罰シーンを入れたり、仲間を疑う展開になるのは如何なものか。
ここは意見が分かれるところですが、最初から内容が重すぎません?
その後も学生の不正や隠蔽・脅迫といったエピソードが続き、それが一段落つくとやっと青春ドラマ感が出てきます。
作中にこのようなエピソードが盛り込まれるのは必要なこととはいえ、何も序盤からこんなシリアスにしなくても…。
ある程度友情を深めたりロマンスを披露してからでも良かったと思います。
まぁ、この事件を通して親密になっていくともいえますが、最初から暗い展開だと見るのを止める人もいるかもしれませんからね。
そんな序盤でありながら、正式に入学すれば厳しい訓練シーンなどが無くなるというのも複雑なところで、最初厳しくして序列を分からせるというのはやはり前時代的に思えました。
ただ、警察官となるための訓練過程を見るドラマとしては厳しいシーンがある方が盛り上がるので、最初だけだったのは勿体なかったかなぁ…。
とはいえ、ラブコメ&青春ドラマ的にはこの方が盛り上がります。
ウンガンが先輩に片思いしているのを知ってモヤモヤするスンヒョンは微笑ましいですし、そんなスンヒョンに次第に惹かれていくウンガンも、先輩との三角関係も甘酸っぱくて胸キュンものでした。
ですが、この内容はよくあるキャンパスライフを描いたドラマと代わり映えがせず、警察大学らしいところが序盤と比べると格段に減っているんです。
「教場(スペシャルドラマ版ね)」ほどとは言いませんが、もっと警察官となるための様々な授業や訓練を見たかったですね。
それにしても、先輩後輩関係や大学同窓生の繋がりがいつまでも続くというのも見ていて厄介に感じましたね!
警察組織の面倒くさい人間関係や、黒い繋がりが描かれるのはお決まりとしても、派閥を作って今の地位よりも先輩が絶対と威張っているというのは…。
そして警察上層部や政治家が財閥と繋がっているというのもベタで、それはいいとしても青春ロマンスと犯罪の内容が落差があり過ぎるのは無理矢理感が強かったです。
結果としては警察大学の存在意義や警察組織そのものの問題を描いた作品であり、そんな警察大学の学生たちの恋と苦悩を描いた作品としてはなかなかに楽しめましたが、個人的にヒロインのキャラクターが苦手だったのがマイナス要因となりました。
間違ったことは言ってないが行動が衝動的すぎるし、すぐに噛み付いてくる姿勢や何にでも反論するところが可愛げがなく見えるんです。
問題が起きたなら一人で抱えずにまずは周りに相談するべきですし、まだ学生の身分なのに勝手に捜査するのも迷惑。
間違いを指摘したり抗議をするときの口調が相手を苛つかせますし、声のトーンも鼻につくというか、とにかくいい人ぶっているように見える…。
結果としては大学の体制を変えれたとはいえ、入学した目的が好きな人に憧れてという不純なものですし、補欠合格な上に遅刻もするくせに文句だけはしっかり言うのは「実力と結果が伴ってからにしろよ!」と憤りを感じてしまいました。
人が言えない疑問や不満を言えるのは良いことですが、どうしても「お前が言うなよ!」と思ってしまう…。
結果として何度も事件を解決してるのも厄介で、だからか同じパターンを繰り返します。
得てして、こういうタイプが主人公やヒロインになりがちとはいえ、チェ・スビンは役柄と合ってないのかも…。
あとカン・ダニエルも演じたキャラクターがイマイチで、熱血漢でもクールでもなくコミカルでもないという特徴がないキャラクターですし、主人公ならではの存在感もありませんでした。
ただ、親が警察のお偉いさんというだけ。そしてキャラクター的に感情的ではないとはいえ、カン・ダニエルの演技はのっぺりとしていて正直下手くそでしたね。
個人的にはキム・タクのキャラクターの方が主人公っぽかったですし、演技面でもイ・シニョンの方が好みでした。
同じ無茶な設定の警察大学が舞台の作品なら「ミッドナイト・ランナー」の方がシンプルで好みでしたね!
やっぱり青春ロマンスと財閥相手の犯罪捜査を同時に描くのはアンバランスですって!!
それぞれ家庭に事情を抱えているんだから、普通に警察大学生活を通して成長して行く若者たちを追うだけでも良かったのに!
最後に
ーーー*ネタバレあり!ーーー
終盤のサスペンス展開はどう考えても学生たちの手に負えるものではありませんでした。
デイルの死は悲しいことでしたが、そもそもウンガンを筆頭に無謀なメンバーが多すぎるんです。
正義感があるといえばそうですが、その結果不幸な事態になっているところを見れば先走って実力以上のことをしたといえます。
なぜまだ警察官にもなっていない学生たちが、警察大学の先輩たちがかばう財界の大物を相手にしなければならないのか?
明らかに学生たちのスペックと敵の大きさが見合っていません!
デイルが遺した動画をネットに流したにはじまり、別人のフリして捕まって自白させたり、スンヒョンとタク以外弱い学生数人で乗り込んで数十人相手に大立ち回りと、学生たちがちょっと動いただけで解決なんてあり得ないでしょ!?
最終回はほんと突っ込みどころ満載でした。
警察の名誉だとか、警察大学の存亡とか、悪人の逮捕よりも自分たちの身を守ることに必死な大人たちに立ち向かう学生たち。
これは確かに刺激的な設定ですが、こんな簡単に済むなら学生が解決してもおかしくない規模の事件にしたら良かったのに…。
そういえば、後半ジュチャン先輩を見かけませんでしたがどこいった??
先輩たちも主人公たちに協力して事件を解決したほうが盛り上がりそうですけど、序盤は存在感抜群だった先輩たちが後半登場しなかったは勿体なかったですね!