1979年の大邱(テグ)を舞台に少女たちの初恋や青春を描いたノスタルジックなドラマ!
宇宙少女ボナ初主演作!そのほか期待の新人俳優が多数出演した話題作です。
キャスト、原題「ランジェリー少女」の意味、あらすじ、キャストインタビュー、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
キミに猛ダッシュ キャスト・視聴率
韓国では全8話
※日本では10話のところも
最高視聴率 4.8%
放送年度 2017年9月から韓国で放送
演出:ホンソック
完璧な妻
脚本:ユンギョンア
完璧な妻
【イ・ジョンヒ役】宇宙少女ボナ
【パク・ヘジュ役】チェ・ソジン
【チュ・ヨンチュン役】イ・ジョンヒョン
【ソン・ジン役】ヨ・フェヒョン
【ペ・ドンムン役】ソ・ヨンジュ
【シム・エスク役】ドヒ
【イ・ボンス(ジョンヒの双子兄)役】チョ・ビョンギュ
【数学の先生役】イン・ギョジン
【キム・ギリョ役 クラスメイト役】キム・スヒョン
【キミに猛ダッシュ】紹介
1979年大邱を背景に少女たちの成長と恋、友情を描いたドラマ。
当時、韓国は誰でも共産主義者と疑われればすぐに捕まるような荒れた時代でしたが、その時代だけが持つことができるロマンを表現した作品です。
撮影の2週間前にキャストが決まり、しかも8話という短編は”次回作である「魔女の法廷」までの間に合わせドラマだ”という評判のもと、始まりました。
イジョンヒョンさんによると制作会社のかたからそれについて正式に言われたそうです。
「間に合わせドラマなのは確かです」
とても残念だった、と語っていました。
しかし制作会社は「間に合わせでも結果的にはそうならない素晴らしい作品になるはず」と続けたそうで
俳優同士は「視聴率にこだわらないでがんばろう」と約束。
結果、視聴率は伸び、とても愛されたドラマとなりました。
新人俳優たちを多く起用し、莫大な製作費をかけずともストーリーと演出だけで充分いい作品ができることを証明したのです。
イジョンヒョンさんは
「もう少し長かったら他の話も出てきたかもしれないが、8話だから展開が早く内容に集中できた。想像できる楽しさがあった」
と話しています。
原作「ランジェリー少女時代」タイトルの意味は?
原題は「ランジェリー少女時代」で同名の小説が原作です。
タイトルからはいやらしさを想像してしまいますよね?
韓国でもドラマタイトルに「ランジェリー」が入ることへの衝撃的だ、強烈なインパクトを残す目的としては過激なのでは?という意見もありました。
しかし内容とはほとんど関係ありません。
その意味をひも解くカギは原作小説にありました。
小説の内容を解釈すると「ランジェリー」の意味は
「女性を守るという名分を持っているが、実際には女性を束縛する悪習」
という意味を含んでいるようです。
ドラマの背景は1979年。1970年代の韓国では女性運動が徐々に盛んになり、これまで長男にのみあった相続権が妻や娘にも与えられるなど、家族法の改正がいくつもありました。
これまで圧制されてきた女性の人権を守ろうという声が高まった時代だったのです。
原作小説は古い時代の価値観を強調したものであったのに対し、ドラマは邦題が「キミに猛ダッシュ」であるように思春期の少女たちの友情と初恋に焦点を当てたため、タイトルとは離れてしまったようです。
キミに猛ダッシュ あらすじ
人気者の先輩ジンに恋するジョンヒ(ボナ<宇宙少女>)、ジョンヒの友達ヘジュ(チェ・ソジン)に好意を寄せるジン(ヨ・フェヒョン)、ヘジュと仲のいいヨンチュン(イ・ジョンヒョン)らが恋の四角関係を繰り広げる?! https://www.kbsworld.ne.jp
キミに猛ダッシュ ボナインタビュー
1979年の大邱が舞台の本作。
ジョンヒ役を演じたボナさんは大邱出身ということのほかにも、この役とは運命的と言える共通点がありました。
お母さんの名前が同じジョンヒ、そしてお母さんは1979年当時18歳だったという年齢までも同じだったのです。
お母さんがとても喜んだようで、ご自身も母親の若い時を想像して演じたんだそうです。
また、ジョンヒは純粋なキャラクター。
「撮影期間中はアイドルである自分を忘れるため、音楽番組を見なかった」
舞台ではいかに輝けるか、が大事ですが、ジョンヒは純粋なかわいらしさがある子。
いかに素朴さを出せるか、に重点を置いたようです。
方言について
本作はすべて大邱の方言が使われています。
他の共演者たちにボナさんが指導することも。ボナさんご自身もご両親からもアドバイスを受けたそうです。
方言を使うことでアイドル練習生としてソウルに上京する前の自分を思い出しました。
アイドルはいつも笑顔で感情を外に出さないことが大事であるため、練習生のときから人前で感情を見せられなくなっていったそうで、ジョンヒ役を演じながら、昔の自分に戻るようで心が洗われるようだった、と話しています。
ジョンヒの髪型
宇宙少女のボナさんはロングの髪をばっさり切って本作に臨みました。
人生で初めてのタンバル(ボブ)だったため、髪を切る直前、自分の顔を捨てるような感覚に襲われ、美容室を飛び出しトイレに隠れ
「5分待ってください!5分したら切りますから!!」
と号泣・・・。
こうして勇気を出してやっと切った髪を、メンバーたちがみな「誰?」という反応でとてもショックを受けたそうです。
今となっては笑い話だ、と当時を回想していました。
撮影現場の雰囲気は?
韓国ドラマ撮影はスケジュールが強硬なことでも知られていますが、ご多分に漏れず本作も2か月の撮影期間中、ほぼ毎日徹夜で2時間寝られればいい方だった、とのこと。
移動も多くて、毎日居場所が変わり、とても大変だったようです。
しかし撮影現場は新人ばかりでみな同世代だったため親しくなりました。
撮影終了は
「もし12部作だったら、16部だったら?」
と残念な気持ちで、放送終了後も共演者はずっと連絡を取り続けてるそうです。
キミに猛ダッシュ 感想・評価
韓国の方の感想を紹介します。※韓国では8話でしたが日本では放送局によって10話のところもあります。
[voice icon=”https://saeriho.com/wp-content/uploads/2019/04/youngwoman_45.png ” name=”” type=”l icon_black/icon_blue/icon_yellow/icon_red”]8話だから気軽に見れる作品。ストーリーも重くなくてみやすかった。でもこういう話はわりとよくあるから、新鮮味はなかったんだけど、俳優たちがみんな新人ばかりだからそれが新しくてよかった。当時の時代背景も細かい部分に疑問が色々あったけど、それほど気にしなければ大丈夫。8話だから展開も早くまとまりもよくて、夢中のうちに終わった。[/ふきだし]
[voice icon=”https://saeriho.com/wp-content/uploads/2018/03/youngwoman_42.png ” name=”” type=”r icon_black/icon_blue/icon_yellow/icon_red”]なぜか最終回、涙が止まらなかった。それぞれのキャラクターに情がわいてしまって。私はまたこのドラマをみたい。喜怒哀楽をともに味わった。[/ふきだし]
[voice icon=”https://saeriho.com/wp-content/uploads/2019/04/youngwoman_40.png ” name=”” type=”l icon_black/icon_blue/icon_yellow/icon_red”]物語の立ち上がりが映画「サニー」に似ている。ボナは泣くシーンでなぜ”声をあげて”表現したのか気になった。そしてふと声を出して泣くのが難しくなってしまった自分に気づいた。[/ふきだし]
最後に
「間に合わせ」なんて呼ばれてあまり期待されてませんでしたが、悪い評価がほとんどみあたりませんでした。
新人のキャスト陣たちは高い評価を残せたことで、それぞれ次へ羽ばたいています。
出演者の初期のころの作品として、ずっと後になってから後追いで見る人もいるかもしれないですね。