大ヒット歴史ドラマ「朱蒙」のスタッフが制作し、「イ・サン」のイ・ソジンが主演した末期の百済を舞台に名武将・階伯(ケベク)の人生を描いた歴史大作!
キャスト、あらすじ、感想、最終回などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
階伯ケベク【韓国ドラマ】キャスト一覧
全36話
放送期間:2011年7月25日~11月22日まで韓国MBCで放送
平均視聴率:12.2%
最高視聴率:14.3%
演出:キム・グンホン
「朱蒙 チュモン」「善徳女王」
「ホジュン~伝説の心医~」など
イ・ソンジュン
「太陽を抱く月」「奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い-」など
脚本:チョン・ヒョンス
「チェオクの剣」「朱蒙 チュモン」など
【ケベク役】イ・ソジン
百済の将軍。
【ウンゴ役】ソン・ジヒョ
商人。ケベクの幼なじみ。
【義慈(ウィジャ)王役】チョ・ジェヒョン
百済最後の王。新羅出身のソンファ王妃と武王の間に生まれた。
【サテク妃役】オ・ヨンス
武王の第二妃。
【チョヨン役】ヒョミン(元T-ara)
ウンゴの護衛役。
【キョギ役】チン・テヒョン
サテク妃の息子。
【ムジン役】チャ・インピョ
ケベクの父。ソンファ王妃とウィジャ王子の護衛役。
【武(ム)王役】チェ・ジョンファ
百済第30代王。
「三国史記」や「日本書紀」の記述をモチーフに、新羅・唐連合軍に滅ぼされた百済を舞台とした実在の人物・階伯(ケベク)の生涯を描いたフィクション。
本作を手がけるキム・グンホンが共同演出を担当した大ヒット作「善徳女王」は、新羅側視点から描かれた作品でしたが、本作は敵国であった百済側視点から描き直した続編的作品となっています。
そのため「善徳女王」でも本作の主人公ケベクの名前が登場しています。
本作ではケベク役を演じるイ・ソジンが見事な肉体美を披露していますが、この役の為に2カ月間トレーニングとダイエットをし、乗馬や武術も改めて学んだそうです。
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階伯ケベク【韓国ドラマ】あらすじ
西暦612年。
百済の武王の第一妃ソンファ王妃と息子ウィジャ王子が刺客に襲われるという事件が起こる。
王妃と王子の護衛役であるムジンの活躍により一度は窮地を脱するが、敵国新羅出身の王妃との子供を次の王にしたくない第二妃サテク妃の計略により、ムジンは反逆者の濡れ衣を着せられソンファ王妃は自害に追い込まれてしまう。
隠れていたウィジャ王子は追手を避け何とか城へと戻るも、ムジンは身重の妻を抱えたまま行方をくらますことに。
それから14年後、息子ケベクを産んですぐに妻を亡くしていたムジンは、刺客を生業にしながら民家で暮らしていた。
一方、ケベクは自分の本当の身分も知らぬまま平民として暮らしており、城へ戻ったウィジャ王子は無能なふりをしながら何とか生き延びていた。しかし、サテク妃はそんなウィジャ王子を怪しんでおり‥‥。
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階伯ケベク【韓国ドラマ】みどころ
約1400年前の百済を舞台とした実在の将軍ケベクの生涯を描いた歴史大作。
700年近くも存続し、日本とも関わりの深かった国・百済の全盛期と滅亡をケベクの生涯と合わせて描いた作品で、ドラマ等でよく見る朝鮮時代とは違った朝鮮半島三国時代(高句麗、新羅、百済)が舞台となります。
トップスターたちの共演によりお決まりの権力闘争が描かれるだけでなく、復讐劇や悲恋、新羅国との争いなども描かれます。
史実を元にした王宮内の争いがメインだった朝鮮時代を舞台とした作品とは違い、他国との緊張感が漂う時代なので規模の大きい戦闘シーンが多く描かれているのが特徴です。
特に、壮大なスケールで再現された5千の兵で5万の新羅軍に挑んだとされる“黄山伐(ファンサンボル)の戦い”は本作随一の必見シーンとなっています!
自分の息子を後継者とする為に暗躍するサテク妃との権力闘争の結末やいかに!?
義兄弟である将軍ケベクとウィジャ王の信頼関係は続くのか?2人が思いを寄せるウンゴを巡る三角関係の行方とは?
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階伯ケベク【韓国ドラマ】感想・評価
恋愛要素は必要だった?と思いましたが、終始王族や両班たちの権力闘争を見るのが苦手という方には最適の韓国時代劇かと!
特に本格的な合戦シーンがあるのが魅力で、ドロドロとした愛憎劇はお決まりとしてあるものの、しっかりとアクション要素もあるので緩急があって良いですね。
朝鮮時代が舞台だと、アクション要素強めのものは「六龍が飛ぶ」のような初期を描いた作品でしかお目にかかれないので、そのような作品画好きなら朝鮮時代以外を舞台とした作品の方が向いているかもしれません。
権力闘争、愛憎劇、ロマンス、本格アクションの全てが詰まっていますからね!
紀元前が舞台の「朱蒙」
三国を統一した新羅が舞台の「善徳女王」
高句麗が舞台の「王女ピョンガン月が浮かぶ川」「剣と花」
新羅を舞台にした「花郎(ファラン)」
高麗王朝を舞台にした「麗<レイ>花萌ゆる~」
高麗時代後期が舞台の「奇皇后」
などは、よくある韓国時代劇とは一線を画した作品ばかりで、本作もこれらに属する内容になっています。
特に「善徳女王」は本作と対になる作品で、同時代を違う視点から描いているのでこちらもオススメとなります!
ただ、冒頭で言ったようにロマンスものとしては中途半端なので、そちら目的で見ようと思うならあまりオススメはできません。
あと、“黄山伐の戦い”に重点を置いているためか、それ以外のシーンは正直弱く、やはり政治闘争の方が際立っていたのは残念でした。
あと、何かに際立った作品では無かったですが、時代劇に求めるものがバランスよく盛り込まれており、時代劇としては比較的短めなので見やすいというのも利点かも!
とくに「善徳女王」を見て三国時代の雰囲気や世界観が気に入ったという人には最適かもしれません。ただ、良くも悪くも平均的なので、特徴的な作品が好みな人には向かないかもしれません‥‥。
階伯ケベク【韓国ドラマ】最終回は?
ーーー※ネタバレあり!ーーー
最終回についてはちょっと納得のいかないところが多かったですね。
百済が滅ぶことは見る前から分かっていたのでケベクや仲間たちが亡くなるのは仕方なかったとはいえ、ヒロインであるはずのウンゴが権力に目が眩んだことが滅びの要因!?というのはフィクションとはいえどうなのか?
正直、チョヨンの方がヒロインらしかったですけど、そもそもウンゴの闇堕ちという展開も好みじゃなかったですね‥‥。
とはいえ、戦闘シーンはさすがの迫力で、この規模のシーンが随所で見れたら良かったのに。