期待の若手俳優パク・ジュヒョン、チェ・ジョンヒョプ主演によるバドミントン選手たちの成長と苦悩とロマンスを描いた青春スポーツドラマ!
感想、評価、視聴率が低かった理由などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
時速493キロの恋低視聴率の理由
本作の視聴率は初回の1.9%が最高視聴率という低さで、終盤でも0.9%と盛り上がらないまま終わった作品でした。
前作から3か月の空白があった
前作ドラマ終了後、この時間帯は2022年北京冬季オリンピック中継放送などを経て3カ月ぶりに放送されたドラマだったこともあり、前作の視聴者の好影響を受けることができませんでした。
タイトルが良くなかった
邦題「時速493キロの恋」は韓国の原題は「あなたに行く速度493㎞」。
監督によると「あなたに対する愛の速度はそれほど速い」という意味を込めたタイトルだとのこと。
しかし「時速493㎞」とするのが正しい表現ですよね。
これに関して「口語的な表現を使った」と公式回答でしたが(邦題ではそこは正されていますね)あまり視聴者には届かなかったタイトルだったようです。
おなじみの顔がなかった
大衆にアピールするには集客力に欠けるキャスティングだった、という理由も挙げられています。
新人たちばかりでその実力は確かなものであっても、視聴率を保障できる俳優が一人でもいたらまた違ったのではないか、との見解です。
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時速493キロの恋感想・評価
大人版「ラケット少年団」?
最近の韓国のスポーツドラマと言えばといえば
・二十五、二十一
・恋のゴールドメダル~ 僕が恋したキム・ボクジュ
なんて作品が思い浮かびますが、本作は「二十五、二十一」に近く、「恋のゴールドメダル」からコメディ要素を抜いた感じかもしれません。
青春スポ根系だった「ラケット少年団」が好きだったので本作も見ましたが、同じバドミントンを扱ってもテイストはかなり違いました!
初っ端から選手間のゴタゴタした人間関係を見せられるのも拍子抜けですしバドミントンのシーンがしっかりと描かれていないのもガッカリでした。。。
バドミントン選手なら競技で勝負すればいいのに、チームメイト同士でイジメや仲間はずれをしたり、本人が賄賂を渡したと認めたとはいえ給料を貰う立場の実業団チームでそんな子供じみたことをしているのも馬鹿らしく思えました。
ただ、コーチはともかく、監督のキャラクターはコミカルかついい人で好感が持てました。
チョ・ハンチョルはこういうキャラやらせたらピカイチですよね!
そもそもヒロイン・テヤンのキャラクターが嫌いで、仲間はずれにされイジメられてもヘラヘラしているのは見ていてイライラさせられるんです。
過去の事情が話せない、割り切れないのなら選手として復帰すべきでないですし、周りからいろいろ言われることが分かってるのに泣いてみたり、せめて肝心のバドミントンの実力が保てているのかと言えばそうでもなく、なんとなく過去の事を1人で抱えた悲劇のヒロインぶっているようにも見えたんですよね。
実力が失われたことを自覚していて、無理に走り込んで体調を崩したりするのも選手としてどうなのか?
後で事情が明らかになっても、なんとなくテヤンに同情できなかったのはそういうところが原因かもしれません。
そして、やっとテヤンがチームメイトたちと打ち解けたと思うと次の試練が来て、それを乗り越えても強力な嫌われキャラが登場して、そのあと更にため息オバサンがやってくるなど、「これって昼ドラ!?」と思うほどスポーツドラマらしい爽やかさがほとんどありませんでした。
そんなモヤモヤしたところばかりが目立って、スポーツものとしての努力・成長・友情というものは二の次に映りました。
たまには試合シーンや練習シーンもありますが、たいした練習もしてないのに混合ダブルスで勝ち上がるのは出来すぎで、もっとバドミントンをやってくれよ!と不満に‥‥。
しかも、練習以上にロマンスを早々としてての結果なので尚更都合よすぎに思えました。
男女で前衛と後衛入れ替えたからって簡単に勝てるもの??
つまり過去の事件についてや、選手間のゴタゴタ、バドミントンシーン、ロマンスともに描き方が浅い!という印象の作品でした。
それはそうとして、テヤンが3年間表舞台から姿を消してる間、何故刺身の修行してたの!?
まとめ:ロマンスとしてもスポーツものとしても中途半端なドラマで、二人の恋の行方やバドミントン選手として再起するのかよりも、過去に起きた事件にまつわる人間関係の悩みを描くのがメインになっていました。
軸を3つに分けるのではなくバドミントンメインで描いて欲しかったですね。でないと何のためにテーマをバドミントンにしたのか分かりません!
最後に
—※ネタバレあり!—
一番際立ったのはテヤンに過去何があり何を隠しているのか?という事なんですが、賄賂を送ったとか選手として嫌われたとか勝手に姿を消したとか「いったい何をやらかしたんだ!?」と散々煽っておいて、真実はお酒を飲んでスノボしたらスターの先輩が怪我をして引退に追い込んだというものでした。
練習中や試合中の怪我でもなく、遊びの中での自業自得な怪我だったから真実を言えなかったらしいですが、何故テヤンが何も言わずに業界を去ったのかが詳しく語られておらず、想像するしかないのも厄介でした。
事故とはいえスター選手に怪我をさせ、しかもテヤンの方から誘ったんだから真実を話したとしても責められる形になったかもしれませんが、それでも加害者とまで呼ばれることか!?
後輩から誘われてスノボをするという断ることが出来たものなのに、それを無理矢理やらせたかのようにテヤンだけを恨むなんて責任転嫁ですよね??
それなのに最後はあっさりと許すのもよく分かりませんでした!
キャストプロフィール↓