「太陽を抱く月」の作家による同名小説をキム・ユジョン、アン・ヒョソプ主演によりドラマ化!
ある呪いにより生まれたときから盲目だったヒロインと、ある日を境に視力と家族を失った主人公との運命の再会を描いたファンタジーロマンス時代劇。
感想をまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ホン・チョンギ感想・評価
同じようなファンタジーロマンス時代劇なら「還魂」の方が数段面白い!
「太陽を抱く月」と同じ作家による小説のドラマ化ということで期待した人も多いかもしれませんが、近年似たようなテイストのファンタジー時代劇は沢山あるので新鮮味はありませんし、原作では朝鮮時代が舞台だったのに諸事情で変更した為か(理由は上記しています!)、「還魂」ほど世界観が作り込まれておらずファンタジーを見ているような気があまりしませんでした。
やはりファンタジーものはしっかりと作り込まないと、俳優陣が頑張っても物語に入り込めません。
元々の設定がマンガチックなのは仕方ないとしても、魔王の呪いや目からビームというのはいかにも安っぽいですし、それを表現したCGや効果音といった演出も古臭く感じました。一昔前の特撮レベル?
原作者、スタッフ、キャストの全てが知名度も実力もあるのですが、それらが上手く噛み合っていないというか、目が見えないはずなのにどうみても見えてるでしょ?というシーンが多々あったり、不必要に思えるコメディ要素があったりと変にツッコミを入れたくなる要素が多いんですよね。
口コミを見てもキャストがカッコいい、可愛いというものばかりで、ストーリー自体への言及はかなり少なく、印象的だったのはCG祭りだったということ…。
主演二人やコンミョン、クァク・シヤンのファンならば内容に関係なく楽しめるかもしれませんが、それならばファンタジー要素を抜いたロマンス時代劇とした方が更に楽しめたかと!
ファンタジー要素さえ抜いてしまえば時代劇としてはかなり分かりやすい設定と展開ですからね。
ファンタジー時代劇自体が悪いわけではありませんが、世界観がしっかりと構築されておらずCGも微妙なレベルだったので物語に入り込めませんでしたね!
最後に
このドラマ版は原作通りだったのかどうかは不明ですが、全体的にちょっと無理がありましたよね!
三神や魔王という設定自体に文句をつける気はありませんが、生命、死、その間を取り持つ中庸の神という三神がいて、その均衡が崩れると魔王が誕生ってイマイチピンときません。死の神の力が強くなって世の中が荒れるとかではなく魔王って!?
まぁ、設定についてはそういうもんだとしても、呪われて視力を失ってるのにどうやって星を読んだり占ったりできるのか??
とはいえ、ヒロインが絵を描くシーンなどは雰囲気が良く、キム・ユジョンの存在感もあって美しいシーンでしたね。
ただ、これがファンタジーかと言われればただの時代劇の一場面でしかないんですけど…
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