チョ・スンウ×ペ・ドゥナ主演で贈る傑作サスペンスドラマの第2弾!
現実社会でも度々問題となっている捜査権を巡っての検察と警察の対立を描いた作品です。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
秘密の森シーズン2キャスト一覧
Netflix全16話
初回視聴率:7.6%
平均視聴率:7.26%
最高視聴率:9.4%
放送期間:2020年8月15日から10月4日まで韓国tvNで放送
演出:パク・ヒョンソク
「むやみに切なく」など
脚本:イ・スヨン
「秘密の森」「ライフ」など
【ファン・シモク役】チョ・スンウ
検事。最高検察庁刑事法制団に合流することに。
【ハン・ヨジン役】ペ・ドゥナ
龍山警察署から警察庁へ出向中。捜査権革新団主任。
【ウ・テハ役】チェ・ムソン
最高検察庁刑事法制団部長検事。
【チェ・ビッ役】チョン・ヘジン
警察庁情報部部長刑事。捜査権革新団団長。
【キム・サヒョン役】キム・ヨンジェ
国会法制司法委員会派遣委員。部長検事。刑事法制団に合流。
【ソ・ドンジェ役】イ・ジュニョク
議政府地方検察庁刑事1部検事。
【カン・ウォンチョル役】パク・ソングン
東部地方検察庁地検長。シモクとドンジェの元上司。
【イ・ヨンジェ役】ユン・セア
ハンジョグループ会長。前会長の娘。
本作は、2017年に放送されたドラマ「秘密の森」の続編となる作品。
前作はその年のドラマアワードで賞を総なめにした名作として知られ、2018年百想芸術大賞ではTV部門大賞・脚本賞をW受賞しています。
監督はシーズン1のアン・ギルホさんから「むやみに切なく」などのパク・ヒョンソク監督に変わっていて(同時期に放送の「青春の記録」の監督を務めていたため)、脚本は引き続きイ・スヨン作家が担当しています。
実は「秘密の森」がデビュー作だったそうで、次回作「ライフ」も名作として知られています。
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秘密の森シーズン2あらすじ
検察と財閥との繋がりを暴き世間の注目を集めた検事のファン・シモク(チョスンウ)は、検察と警察による捜査権を巡る争いを調整するため最高検察庁へ赴任することとなります。
一方、刑事のハン・ヨジン(ペドゥナ)も警察庁捜査権革新団の主任として活動していました。
検察と警察はお互いの粗を探り、検察は捜査権を死守しようと動き、警察は捜査権を獲得して検察に対抗しようと画策していたのです。
そんな中、ソ・ドンジェ検事(イジュニョク)が失踪するという事件が起こり、これによって検察や警察の秘密が明らかになってきて・・・。
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秘密の森シーズン2みどころ
本作は韓国検察と警察組織の闇に迫った社会派サスペンスの第2弾です。
前作の続編となる本作は、検察のみならず警察の闇についても描いていて、冒頭から実社会でも度々問題として挙げられている捜査権について検察と警察が対立しています。
警察官自殺事件の真相を追うものと、それを明かされたくないもの、検察だけの捜査権を保持したいものと、警察の捜査権を望むもの。
この一連の事件は検察との警察の対立によるものなのか?それとも何か別の意図が働いているのか?
最初は検察の怠慢や身内贔屓問題、警察の内部殺人などが疑われお互いに牽制しあうのですが、ある日起きた検事失踪事件によって事態は急変していきます。
検察や警察はもちろん、被害者周辺の人物にも怪しい人物が出て来て、この事件の裏に何が隠されているのか謎はより一層深まっていきます。
ストーリーが進むごとに怪しい人物が増えていく本作の謎を解き明かすことができるのか!?
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秘密の森シーズン2感想・評価
監督が変わったことによるテイストの変化は多少ありましたが、前作を楽しめた人ならば間違いなく没頭できる作品に仕上がっていると思います!
それにしても前作同様に怪しい人物が多すぎましたね。あいつもこいつも怪しく見えますし、不審に思える行動をとる人物が何人もいるんです。だからこそ面白いんですが。
前作は検察の不正を暴くという内容でしたが、続編となる本作は警察vs検察という対立構造を描いています。
実は日本と韓国では検察のあり方が少し違っていて、韓国では警察が捕まえた容疑者を裁判にかけるかどうか決めるだけでなく、検察が警察と同様に逮捕し取り調べするなんてこともあるようで、ドラマ等でも度々描かれています。
日本でもドラマ「HERO」などで捜査を行う検察官が描かれていましたが、捜査するとしても通常は警察の補助程度のものであり、基本的に捜査は警察に任されています。
しかし韓国では、捜査権を持つ機関が二つあることから衝突が起きるようなんです。
そんな問題が長年続いてきて、ついに警察と検察が捜査権に関しての話し合いの席をもうけることになります。
そこで前作ではタッグを組んでいた二人が組織を代表するチームの一員として参加し、苦しくも対立する立場になるんですね。
ここで面白いのは、それぞれが相手の粗を探して優位に立とうとするのですが、警察にも検察にもやましいことがあるということ。
警察には内部殺人を疑われるという大きな問題ありますし、検察は度々ニュースにもなる身内贔屓や警察から要請された令状を出さなかったという問題などがあり、どちらにも組織として欠点があるようなんです。
普通に考えれば立場が上の検察の方が悪のように見えてしまいますし、実際ほとんどの検察官の態度が警察官を見下してるように見えます。
しかし、組織の人員として多いのは警察であり、それだけの人間がいると当然善人だけではなく悪人もいます。
独自の捜査権を持たせるべきではないという検察の意見も分かりますし、かといって普段から検察に悩まされている警察の心情も理解出来ます。
そんな対立問題を描く以外に前作から引き続き描かれるものもあります。それは主人公たちと対決した財閥ハンジョグループに関するもので関係者も多数登場します。
犯罪捜査もの(厳密に言えば本作はその系統からは外れていますが)だと、次のシーズンになると新たな敵やライバルが登場するものですが、それも又新鮮で面白いものの前作のキャラクターが気に入っていた人からすれば残念に思うこともあります。
ですが本作には大打撃を受けたハンジョグループのその後が描かれていますし、後継者争いという新たな展開もあり描きっぱなしになっていないところがいいんですよね。
このシリーズは誰がみても悪人だろというのような分かりやすいキャラクターは出てきません。
もちろん、財閥内での権力闘争や検察との癒着などといったものは当然あるんですが、殺人鬼のような凶悪犯はいませんし、自らが所属する組織を守ろうという行動がほとんどなんです。
そんな中で、一線を越えてしまった行動を取っているのは誰なのかを推測するのが本作の醍醐味であり、それに該当しそうな人が複数人いるのが面白いんです。
それにしても本作は、導入部が海難事故というものから始まったので、凄く地味な印象だったんです。
他にも警察官の自殺や弁護士の心臓麻痺による病死という事件性の薄いものばかりだったんですが、それがストーリーが進むごとにただの事故ではないのでは?という疑念がよぎるようになり、終盤で全ての出来事が繋がっていたのかもと思ってからはまた始めから見返したくなりましたね!
それどころかシーズン1をもう一度見返したくなって、見終わるまでにかなり時間がかかりました。この後を描いた続編も作れそうなので、その時は再度見返すことになるかもしれません。むしろそうなることを期待しています!
最終回は?
本作の最終回に関しても、主人公たちは新天地で頑張っていくという流れで終わっていますし、シリーズ通して登場する財閥ハンジョグループも健在です。
これまでは検察や警察の不正についてメインに描かれていましたが、第3弾ではそれらの背後にある財閥に斬り込む可能性もあるかもしれませんね。
まとめ:前作ほどの派手さはなかったものの、現実の社会問題ともリンクしていてとてもリアルでした!
見ていて難しく感じるところもありましたが、それが逆にハマる要因だと思います。社会派ドラマでありながらもエンタメとしても楽しめる名作です!!
最後に
これまでの韓国サスペンスドラマだと、権力者や財閥などが犯罪を犯したことをラストで明かされ逮捕、又は死亡するなどして終わるのがパターンですが、本作では前作の後関係者がどうなったのが描かれていて更に世界観が広がるつくりになっています。
これまでのパターンだと色々と疑問が残ったりスッキリしないこともよくありました。
しかし前作で問題となった財閥がどうなったのかや、検察や警察の関係者たちのその後が本作では描かれているため、前作をみた人なら間違いなく見たくなる内容になっています。これはサスペンス好きにとってはありがたいところですね。
前作はこちら↓
解説はこちら