チョ・スンウ×ペ・ドゥナ×イ・ジュニョク共演で贈る、連続殺人事件の隠された真相を描くミステリードラマ。
キャスト、あらすじ、感想、みどころ、シーズン2についてをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
秘密の森キャスト・視聴率
原題:秘密の森
全16話
平均視聴率:4.56%
最高視聴率:7.1%
放送年度2017年6月から韓国で放送(ケーブルテレビtvN)
演出:アン・ギルホ
脚本:イ・スヨン
【ファン・シモク役】チョ・スンウ
【ハン・ヨジン役】ペ・ドゥナ
【イ・チャンジュン役】ユ・ジェミョン
【ソ・ドンジェ役】イ・ジュニョク
【ヨン・ウンス役】シン・ヘソン
【ユン・セウォン役】イ・ギュヒョン
【カン・ウォンチョル役】パク・ソングン
【キム・ホソプ役】イ・テヒョン
【チェ・ヨン役】キム・ソラ
【キム・ウギョン役】チェ・ビョンモ
【イ・ユンボム役】イ・ギョンヨン
【イ・ヨンジェ役】ユン・セア
【キム・ジョンボン役】ソ・ドンウォン
【パク・ギョンワン役】チャン・ソンボム
本作は、2017年NYタイムズ「国際テレビドラマTOP10」に選定された作品。
国内においても、第54回百想芸術大賞でドラマ大賞をはじめ、脚本賞、最優秀演技賞(チョ・スンウ)を受賞しています。
本作のOSTには、「果てしなく / リチャード・パーカーズ」を筆頭に、「埃 / Averua」「怪物のように / Tei」「秘密の森 / ユン・ドヒョン」といったバラードナンバーから、「にわか雨 / ウヒョ」や「愛するように / シホン(MYTEEN)」などの楽曲が作品を彩っています。
秘密の森 あらすじ
子供の頃に脳の手術を受けた影響で感情を失ってしまった検事ファン・シモク(チョスンウ)。
そんな冷酷なシモクとは反対に、人間味溢れ正義感の強い女性刑事ハン・ヨジン(ペドゥナ)。
この二人がとある事件の真相に迫ることになります。
シモクは前々から、日々目の当たりにする検察内部の不正を断ち切ろうと考えていました。
そんな中、相次いで死体が発見されるのですが、それが検察の不正を隠すためだということが分かり、ヨジンと共に捜査に乗り出します。
しかし、事件の容疑者が次々と浮上し捜査は困難を極めます。
ですが、シモクが犠牲者たちの共通点に気付き・・・。
秘密の森 みどころ
この作品、ベースとなるのは韓国ドラマによくある検察の不正というものなんですが、殺人事件の解決と検察の不正に迫る展開をスピーディーに描いていています。
多くのサスペンスドラマでは、主軸の事件とは別に小さな事件が次々と起こることで作品に刺激を与えているのですが、本作はそれとは違い連続殺人事件の犯人が最後までわからない!ということでテンションを保っています。
ずっと同じ事件を追うだけだと中だるみになったり、作品的にも地味になりがちなんですが、本作では容疑者が数多く登場することで次々と事件が起きなくとも視聴者の興味を引き続けています。
そんな容疑者を演技派の俳優たちが熱演することで誰もが怪しく見え、最後まで真犯人がわからないというメリットを得ることになりました。
主人公のジモクには感情が無くなってしまった代わりに、記憶力、観察力、判断力が常人より優れていて、それによって事件を解決に導いたりします。
この能力の見せ方が非常にうまく、熱血タイプのヨジンとのコンビも魅力的です。
こういったキャラクターの面白さと、登場人物すべてを疑ってしまうほどの人物描写のうまさがある為、ストーリーに奇抜さを加えなくても見ていて飽きることはありません。
本作には恋愛要素は無いものの、感情がないはずのシモクがヨジンによって人間味を帯びてくるのがみどころと言えます。
秘密の森シーズン2はあるの?
続編を望む声が高い本作。
待望のシーズン2が出ました!こちらも傑作です!
秘密の森 感想と評価・評判
犯罪ドラマ・サスペンスドラマを大きく2つに分けるなら、「犯人が早い段階で分かっているもの」と「犯人が最後まで分からないもの」があると思います。
韓国ドラマでは犯人が早い段階で分かっても、権力者である為なかなか捕まえられないというパターンの作品が多いように思います。
このタイプは敵味方入り交じっての複雑な人間ドラマや、裏切りやどんでん返しなどが魅力となってくるんですが、悪く言えばいつまでたっても犯人を捕まえられないイライラや、何度も繰り返す逆転劇に飽きてしまうというデメリットもあります。
それと比べ犯人が最後までわからない作品は、殺人事件の謎に迫るミステリー作品に多く、犯人を推理するのが醍醐味となってくるんですが、出演者たちの知名度から犯人が推測出来たり、主人公の周辺に犯人が潜んでいたりすることも多く、早々と犯人の予想が付くと楽しみが半減してしまうというデメリットもあるんです。
個人的には圧倒的に後者のタイプが好きなので、そういう点からも本作は非常に好みの作品でした!
主演の二人が映画俳優のイメージか強いチョ・スンウとペ・ドゥナというのもポイントで、他のドラマとは違った空気感が漂っていて二人の相性も良かったと思います。
ケーブルテレビドラマだけあって、地上波作品のように恋愛やコメディ要素を入れてないのも正解で、例えるなら『シグナル』のようなタイプの作品と言えます。
スリリングなミステリードラマが好きなら本作は必見です!
まとめ:ミステリー好き必見!定番の設定をちょっと角度を変えることで素晴らしく見応えのある作品へと変貌させました。
最後に
本作は、キャスティングの妙も高ポイントだと思いますね!
ミステリードラマ、推理ドラマだと犯人を探すことが一番の重要要素となるわけですが、作品によっては出演者を見るだけで「たぶんこの人かこの人が犯人役だな」と分かってしまうことも多く、いかに周りにそれっぽい人をキャスティングするかも重要となってきます。
犯人が知名度がないと盛り上がらないですし、有名すぎると逆に疑ってしまうなど、そのバランスをとるのがなかなか難しいところだと思うんです。
そんな難しさがあるミステリー作品ですが、本作には疑わしい人物が2,3人ではなく、10人近く出てくるのが有り難く、それぞれに疑わしさがあるのがまた面白いところでした。