2PM テギョン、ウォン・ジアン主演。
人間になって心踊るような恋がしたいヴァンパイアと冷血人間になってしまったヒロインによるファンタジーラブコメ!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ハートビート【韓国ドラマ】キャスト一覧
AmazonPrime全16話
放送期間:2023年6月26日~8月15日まで韓国KBS2で放送
演出:イ・ヒョンソク
「がんばれ!プンサン」
「恋慕」(共同演出)など
/イ・ミンス
脚本:キム・ハナ/チョン・スンジュ
【ソン・ウヒョル役】オク・テギョン(2PM)
人間になりたい半人ヴァンパイア。
【チュ・イネ役】ウォン・ジアン
高校の臨時保健教師。
【シン・ドシク役】パク・ガンヒョン
不動産開発の専門家。イネの大学の先輩。
【ユン・ヘソン/ナ・ヘウォン役】ユン・ソヒ
ウヒョルが恋した女性/不動産投資家。
【イ・サンへ役】ユン・ビョンヒ
ヴァンパイア。タロットカフェのマスター。
【パク・ドンソプ役】コ・ギュピル
ヴァンパイア。ドンソプ食堂の社長。
【ローズ役】ムン・スンユ
ヴァンパイア。夜間配達員兼ダンサー。
【リ・マニ役】ペク・ソフ
人間嫌いの残酷なヴァンパイア。
【コ先生役】キム・イングォン
1,000年以上生きている化猫。ウヒョルの助力者。
ハートビートの意味は?
韓国のタイトルは「가슴이 뛴다」で【胸が躍る】という意味。
邦題は「ハートビート」となっていますが、心臓が動いていない主人公の『心踊るような恋をしたい』という望みから取ったタイトルです。
ハートビート【韓国ドラマ】あらすじ
人間になるための100年の眠りについていたヴァンパイアのソン・ウヒョル(オクテギョン)は、生涯一人で生きていくことを覚悟した冷淡な女性チュ・イネ(ウォンジアン)により、あと1日で100年というところで目覚めさせられてしまう。
その結果、ちゃんとした人間になれずヴァンとしての力も失った半人ヴァンパイアとなってしまったウヒョルは、詐欺師により家もお金も奪われ、行方不明の父が唯一残した古い屋敷にやってきてウヒョルを目覚めさせたイネと奇妙な同居生活を送ることになる。
ウヒョルは社会知識もなく、お金も持っていないため、ことあるごとにイネに迷惑をかけ借金まで作ってしまい、イネへの借金返済のためにはじめた仕事もすぐにクビになってしまう。
その後、ウヒョルはイネが働く学校の清掃員となるが、そこでも事件を起こしイネと共にクビにされる。
しかし、先輩ドシクの助けもあってゲストハウスをはじめたイネは、ウヒョルと関わっていく中で人間味が出はじめ、次第にウヒョルに惹かれていくようになる。
ハートビート【韓国ドラマ】感想・評価
人気の設定や要素が詰まっていて主演二人も魅力的でしたが、展開もベタ過ぎるので先読みが出来てしまう上に盛り上がりどころも少なく感じました。
韓国ファンタジードラマには、幽霊もの、九尾狐もの、そして近年流行りのゾンビものなどがありますが、本作は定番の一つであるヴァンパイアものとなっています。
人外の者が人間になろうとする展開もお決まりですし、冒頭のシーンからは「夜を歩く士<ソンビ>」や「九尾狐伝1938」が連想されたので時代劇や戦前を舞台にした作品になるのかと思いましたが、実際は現代を舞台としたラブコメでしたね。
この辺の設定は既存のファンタジーロマンスものと似たところが多く既視感がありました。
人間になるために必要な100年の眠り。
しかし、100年まであと1日というところで目を覚ましたことで、人間でもヴァンパイアでもない中途半端な存在となる。
この設定はユニークですし、ヴァンパイアより先にヒロインがヴァンパイアに噛みついたり、世間知らずなせいで借金をしヒロインに頭が上がらなくなるなど、これまでのヴァンパイアものとは違うコミカルさが魅力でした。
しかし、このような派手な設定がありながらも、あまり劇的なことが起きないんですよね。
内容は貧しいヒロインを巡っての三角関係に少しファンタジーを足した程度で、そのファンタジー色も思ったほど強くありません。
これだけヴァンパイアが登場するんですから、時折バトルシーンが挟まれるのかと期待していましたが、ヴァンパイア要素(血を見て興奮し牙を剥き出す仕ぐさ)が使われるのはコミカルなシーンのみ。
ごくまれにバトルがあっても地味…。
そして、最初からヴァンパイアがヴァンパイアとして見えないのも問題かと!
血を求めての渇きがあるとか、ヴァンパイアに噛まれるとヴァンパイアになるとか、陽の光に弱いとか、変身してコウモリになるといった定番要素がないので、たまに牙を剥く超人的な身体能力の持ち主でしかないんです。
周りの人にヴァンパイアだとバレても殆ど驚かないというのも変ですしね…。
それでも恋愛面で盛り上がりを見せれば違ったんですけどね…。
先の展開が読めない最序盤は楽しめましたが、ユルいラブコメ展開がずっと続くのは困りもの。
二人が惹かれ合い恋愛がスタートしても、体調の悪化やゲストハウスの仕事があってラブコメ展開は序盤より少ないくらいですし、周りに正体がバレてからはシリアスな路線なります。
そもそも、テイストが変わりすぎ!
途中までは完全にラブコメだったのに、このラストはないよ!?
テギョンもウォン・ジアンもキャラクターとマッチしていて好感が持てましたし、初見のパク・ガンヒョンもなかなか。
そしてサブキャラたちを演じた俳優たちも個性派揃いでコメディ向きのキャストでした。
ですが、ユン・ソヒに関しては悪女イメージが強くイマイチしっくりきませんでしたね。
現代の役柄とはピッタリですが、過去のウヒョルが恋した相手としては微妙でした。
あと、悪役のマニがイマイチパッとせず、見た目が若過ぎなうえに終始チンピラ感が強かったのも要因かと。
まとめ:序盤は非常に惹きつけられましたし、ヒロインが個人的に好みで期待が持てたのですが、その後はユルいラブコメ展開が続いた後にシリアスになるという定番の流れで、その展開も設定も既視感がありました。
特殊日常系コメディとしては面白いのですが、終盤のテンションと結末はどう考えてもラブコメ的ではなかったかと…。
最後に
—※ネタバレあり!—
愛を選ぶか、命を選ぶか、みたいな難しい選択が要求される展開はベタですが悪くはないと思いましたが、その究極の選択に至るまでの展開がどう見てもラブコメだったのに、最後だけ現実的になるなんて誰が予想したでしょう?
どうにかして別の選択肢を見つけて丸く収めるのがラブコメでしょ!?
それにしても、化猫のコ先生は「もっと早く言ってよ!」ということばかりで、全ての元凶はこの人じゃないかと思ってしまいました。。。