ファン・ジョンミン&ユナ(少女時代)主演による社会派ヒューマンドラマ。
情熱を失ったベテラン記者と真っ直ぐな性格のインターン記者が現代社会やメディアの闇を暴く!
キャストex、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ハッシュ沈黙注意報キャストex
U-NEXT全21話
平均視聴率:2.49%
最高視聴率:3.384%
放送期間:2020年12月11日~翌年2月6日まで韓国JTBCで放送
演出:チェ・ギュシク
「ゴハン行こうよ2」「おひとりさま~一人酒男女~」
「美味しい初恋~ゴハン行こうよ」など
脚本:キム・ジョンミン
「王女の男」「カンテク~運命の愛~」
「暗行御史:朝鮮秘密捜査団」など(全て演出で参加)
【ハン・ジュンヒョク役】ファン・ジョンミン
毎日韓国デジタルニュース部記者。
【イ・ジス役】ユナ(少女時代)
デジタルニュース部インターン。
【ナ・ソンウォン役】ソン・ビョンホ
編集局長。
【ヤン・ユンギョン役】ユソン
社会部次長。
【チョン・セジュン役】キム・ウォネ
デジタルニュース部2チーム長。
【オム・ソンハン役】パク・ホサン
デジタルニュース部長。
【キム・ギハ役】イ・スンジュン
デジタルニュース部1チーム長。
【チェ・ギョンウ役】チョン・ジュンウォン
社会部新人記者。
【オ・スヨン役】キョン・スジン
毎日韓国インターン。
【パク・ミョンファン役】キム・ジェチョル
毎日韓国社長。
数多くの大ヒット映画に出演する名優ファン・ジョンミンさんが8年ぶりにドラマ出演した作品として話題となりました。
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ハッシュ沈黙注意報あらすじ
元社会部のベテラン記者ハン・ジュンヒョク(ファンジョンミン)は、6年前に起きたある事件を切っ掛けに仕事へのやる気を失い、今では窓際部署デジタルニュース部でコピペばかりの記事を書く日々を送っていた。
ある日、ジュンヒョクが4人のインターンたちの教育係を受け持つことになる。
地方大学出身の年長インターン・スヨン(キョンスジン)は、ジュンヒョクのかつての活躍を知っているようで直ぐに相談を持ちかけるほど親しくなるのだが、もう一人の女性インターン・ジス(少女時代ユナ)は初対面時からジュンヒョクに対して冷たい態度を取っており何かと突っ掛かってくる。
そんな中、編集局長があることをジュンヒョクに命じたことで悲劇的な事件が発生してしまい・・・。
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ハッシュ沈黙注意報みどころ
本作は韓国社会やマスコミの闇を描いた社会派ヒューマンドラマです。
過去の事件により仕事への情熱を失ってしまったベテラン記者の前に、記者と過去に接点があるインターンがやって来たことから記者はやる気を取り戻すことになります。
しかし、その切っ掛けとなるのが過去の事件と同様のもので、この衝撃は二人や同僚のみならず社会にも影響を及ぼすことに…。
新聞社内でのお仕事ドラマを軸に、社内での考え方や記者としてのあり方の違いによる対立構造があったり、過去の事件の真相やその事件により人生が変わってしまった主人公とヒロインの思い、そして政治や権力者との繋がりの深いマスコミの有り様なども描かれていきます。
そんな中でみどころとなるのは、主演のファン・ジョンミンさんをはじめとする出演者たちの演技力の高さ!
基本は企業の不正や政治家との癒着を描く社会派作品ですが、個性的な助演陣によるユーモラスなやり取りも注目となります!
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ハッシュ沈黙注意報感想・評価
社会派ドラマとヒューマンドラマ、そして新聞社を舞台としたお仕事ドラマとしても楽しめる作品。
例えるなら「ミセン-未生-」の中年版といった感じでしょうか?
滅多にドラマに出演しないファン・ジョンミンさんの作品だからと期待していましたが、正直「アクシデントカップル」や「ナルコの神」ほどの面白さも斬新さもありませんでした。
かつては優秀な記者として名が通っていたものの今では窓際社員となった主人公が、担当したインターンの自殺を切っ掛けにかつての輝きを取り戻していくという設定や展開もありきたりで、厳しい韓国社会の現実を突きつけられる内容については正直苦手でしたね。
あまり重くなりすぎないように笑いが盛り込まれていたり、個性的なキャラクターが大勢いたりといった工夫もみうけられましたが、嘘の記事を書いておいて仕方ないと諦めたり、その責任を上司や政府のせいにするのはとてもジャーナリストには見えず、終始腹立たしく思うばかりでした。
記者とはいえ所詮はサラリーマンですし、悪事を暴きたくても上司から止められれば逆らうことはできず、たとえ強行したとしてもさらなる権力により潰されてしまう。
なんせ新聞社の社長は大統領が決めてるっていうんですから!
政治や司法が頼りないからマスコミの力でなんとかしてもらうとしても、結局は三者が繋がっていているし、SNSでは顔も知らない他人からの誹謗中傷ばかり。それが現実とはいえ見るのが辛いドラマでした。
ですが、ファン・ジョンミンさんの存在感は流石で飄々としたキャラクターともマッチしていましたし、新人らしからぬふてぶてしいキャラクターを演じたユナさんも見事。
さらに、個性的な名バイプレイヤーたちの活躍も目を引きました。
そして、インターンの自殺の真実や政治家と新聞社の繋がりなどが暴露される最終回については爽快かつユーモラスで良かったですね!
ユーモラスさや個性的なキャラクターが折角揃っているのだから、リアルではないとしても痛快かつ勧善懲悪的なストーリーにしても良かったのでは?
最後に
—*ネタバレあり!—
最終回は盛り上がりを見せましたが、正直この展開は予想通りともいえ驚きはありませんでした。
それに、新聞社の社長の目論見は潰せたものの、肝心の政治家が罪に問われたり、インターンが自殺した責任を誰かが取ることもなく、上層部と戦った主人公や仲間たちも世間からは喝采を浴びたものの、結局は会社を離れ自分たちで新たなニュースメディアを立ち上げただけ。
つまり、正しいことをして真実を発表したとしても良いことなんてないというのが現実なんです。この結末はリアルかもしれませんが、ドラマとして見るにはスッキリしませんよね!
こんな本作を見て「日本は韓国とは違う!」と自信を持って言いたいところですが、マスコミが時の政府の方針に従ったり、上層部や権力者の顔色を伺っているということは疑いようもない事実で、本作でそのことを痛感させられました。