「白詰草<シロツメクサ>」のパク・シウン主演作。
出生の秘密を探るためアメリカから韓国の小さな村へとやって来たヒロインと村人たちとのヒューマンコメディと、ドロドロの愛憎劇が同時に描かれる復讐エンターテイメントドラマ!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
逆境の魔女【韓国ドラマ】キャスト一覧
原題:みんなクンタリ
U-NEXT全99話
平均視聴率:3.98%
最高視聴率:5.1%
放送期間:2019年7月16日~2019年11月29日まで韓国で放送
演出:キム・フンドン
「みんなキムチ」
「偉大なる糟糠の妻」
「偽りの雫」
「前世の敵~愛して許して~」など
脚本:キム・ジヒョン
「ポンダンポンダン~王様の恋~」
「宇宙と星の恋(三色のファンタジー)」など
【ソン・ボミ役】パク・シウン
フリーのカメラマン。
【ハン・スホ役】キム・ホジン
ハーブ農園のオーナー。
【チョ・スンジャ役】イ・ボヒ
ミーゲーム大株主。
【ムン・ジャンス役】カン・ソクジョン
ミーゲーム開発CTO。ボミの元恋人。
【イ・ナビ役】ソ・ヘジン
ミーゲーム広報理事。ジャンスの妻でスンジャの娘。
【ソ・ウソン役】パク・ヘジン
ソンジャの義母。
【チン・ミウン役】ミョン・ジヨン
村の保健所所長。
【ソン・ハナム役】ソ・イリョン
スンジャの腹心。
【ソン・ジャング役】イ・サンヒ
ハナムの父。認知症。
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逆境の魔女【韓国ドラマ】あらすじ
幼い頃に両親に捨てられ、養子に出されたアメリカにで育ったソン・ボミ(パクシウン)は、恋人であったムン・ジャンス(カンソクジョン)の裏切りによって韓国へ強制送還されてしまいます。
韓国へとやって来たボミは、養子縁組届に記されていたクンタリ村を訪れます。
そこで出会ったハーブ農園のオーナー、ハン・スホ(キムホジン)や村人たちと過ごしながら養子に出される前の事や、ボミを捨てた両親について調べることにします。
一方、ミーゲームの大株主チョ・スンジャ(イボヒ)はクンタリ村の開発計画を進行していました。
そんな中、32年前に捨てた娘が韓国にいることを知らされ、ボミがその娘であることに気づきます。
しかし、過去の秘密を隠すため、あらゆる手段を使ってボミを窮地に追い込もうと画策するのですが・・・。
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逆境の魔女【韓国ドラマ】みどころ
本作は小さな村でのヒューマンコメディと、韓国ドラマお得意の復讐劇がミックスされたエンターテイメント愛憎劇です。
一番のみどころは、養子に出されたニューヨークから32年ぶりに帰って来たヒロインと、自らの欲のために娘を捨てた大株主との対決の行方というものなんですが、物語前半はヒューマンコメディが中心となり、中盤以降は前半とは真逆のサスペンスへと疾走していくという珍しい展開のドラマです。
ストーリーの変化に伴ってヒロインのキャラクターも変貌していくのが特徴で、“逆襲の女王”とも呼ばれるパク・シウンの本領が発揮されるのは、出生の秘密を知って復讐の鬼へと化す中盤以降となります。
そんなヒロインと対立する悪人たちのキャラクターが個性的なのも本作ならではで、親子の愛憎はもちろん、三角関係や権力闘争、裏切り、不倫、殺人など、韓国マクチャンドラマに必須の要素が全て詰まっています。
前半と後半で雰囲気がガラッと変わるというのは映画「パラサイト 半地下の家族」さながらで、よくある復讐劇よりもエンターテイメント性が強い作品となっています!
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逆境の魔女【韓国ドラマ】感想・評価
スタッフ、主演の有名度合いや、ヒューマンコメディと復讐サスペンスの二部構成というユニークさから興味を引かれた作品でしたが、復讐劇としての痛快さよりもあまりの人間の欲深さに不快にさせられた作品となりました。
内容もそうですが、ヒロインとその母親以外は正直誰だか分からない!ということも問題でした。
何かの作品で見たことある方はいるんですが、ヒロインの相手役はロマンスの相手としては地味過ぎますし、二番手の俳優さんたちもキャラクターとしては面白くても俳優としての魅力は薄いんですよね。
そして、韓国ドラマあるあるの一つではありますが、コメディとなると取り敢えず下ネタ(エロではない方)入れとけばいいだろ!というのが韓国(偏見かもしれませんが)で、それが妙にリアルだったりするので(モザイクかけるくらいなら映さなきゃいいのに…)見ていて笑えるどころか引いてしまいます。
そんな不満はありながらも、序盤はコメディ要素強めで進んでいくので見やすくはありました。
しかし、そのコミカルさが仇になっているともいえ、後半からのサスペンスパートが普段よりも酷く見えるんです。
養子に出された主人公と実の親が再会するという展開があるドラマだと、普通は何かしらの訳があって養子に出すしかなかったとか、涙の再会が予想される設定があるものなんですが、本作の場合は母親自身の欲望のために娘を捨て、しかも32年ぶりに再会したのに保身ために娘の存在が邪魔になるというとんでもなく最低な母親なんです。
この悪人ぶりがより際立って見えるのが問題でしたね。。。
確かに前半と後半で内容がガラッと変わってしまうというのは面白いのですが、笑いと涙の前半と殺人・誘拐・監禁の後半では落差がありすぎます!
これなら最初から最後までシリアスな方が作品に没入できたかもしれませんし、二部構成にするならもっと後半を控え目にしてほしかったところ。
ヒロインの変貌ぶりがみどころとはいえ、まるで別の作品二つをくっつけたかのような展開は少々無理がありましたかね。
まとめ:ヒューマンコメディと愛憎劇の両方が楽しめる作品として期待していたんですが、テイストが真逆の作品をくっ付けたことでどちらの良さも消しているような気がしました!
悪人のキャラクター設定もちょっとやりすぎ!!
最後に
スンジャ、ジャンス、ナビという悪人三人組にとにかく腹がたった作品。
ジャンスみたいなサイテー男は他にもいるでしょうし、ナビはコミカルさも兼ねていて世間知らずなお嬢様キャラとしてユニークだったんですが、スンジャに関しては赦しようもない極悪人という印象が最後まで変わりませんでした。
自分が犯した罪を最後までナビの為だと言い、何に関しても自分の責任とは思わず誰かのせいにするスンジャは、見ていて呆れてしまうばかりでした。