イ・ドヒョン、コ・ミンシ主演。
1980年の光州民主化運動の時代を生きた若者たちの愛と友情を描いた青春ドラマ!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
五月の青春【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全18話
放送期間:2021年5月3日~6月8日まで韓国KBSで放送
平均視聴率:4.59%
最高視聴率:5.7%
演出:ソン・ミニョプ
「ドクタープリズナー」など
脚本:イ・ガン
【ファン・ヒテ役】イ・ドヒョン
ソウル大学医学部に首席で入学した大学生。
【キム・ミョンヒ役】コ・ミンシ
光州平和病院の救急室で働く看護師。海外留学を目指している。
【イ・スチャン役】イ・サンイ
フランスの大学で経営学を学び父の会社を共に運営している。
【イ・スリョン役】クム・セロク
労働運動と民主化運動の先頭に立つ法学部のジャンヌ・ダルク。ミョンヒの友人でスチャンの妹。
【ファン・ギナム役】オ・マンソク
保安部隊対共捜査課の課長。ヒテの父。
【ソン・ヘリョン役】シム・イヨン
ヒテの継母。湖南地域の有名な醸造会社の一人娘。
【キム・ヒョンチョル役】キム・ウォネ
ミョンヒの父。時計の修理屋。
Netflixオリジナルドラマ「Sweet Home〜俺と世界の絶望〜」で兄妹役を演じたイ・ドヒョンさんとコ・ミンシさん主演によるレトロヒューマンラブストーリー。
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五月の青春【韓国ドラマ】あらすじ
2021年、光州の工事現場で身元不明の白骨遺体と懐中時計が発見される。
41年前の1980年春。
学生たちによる民主化運動の熱気をよそに、金策に忙しい医大生のヒテ(イドヒョン)は、容態が悪化した友人の受け入れ先を捜すために故郷の光州の病院へとやって来た。
そこでヒテはチンピラ相手に毅然とした態度で対応する看護師ミョンヒ(コミンシ)と、民主化運動に忙しいスリョン(クムセロク)という二人の女性と出会う。
ミョンヒは足の不自由な父親と祖母の看病で忙しい母親に代わって働く一家の稼ぎ頭。
そんなミョンヒには海外留学という目標があり、生活費を稼ぐと共に留学費用も貯めてきた。
光州で有名な実業家を父に持つスリョンは、労働運動の一環で父の工場に仲間たちと共に無断侵入するも、自分だけが釈放され納得がいかない様子。
実はこの釈放の背景には公安課長を務めるヒテの父親が関わっており、仲間たちを釈放させる代わりとしてヒテとスリョンはお見合いをすることになる。
しかし、お見合いに乗り気でないスリョンは、友人のミョンヒに代打を頼むのだが…
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五月の青春【韓国ドラマ】みどころ
のちに「5・18民主化運動」と呼ばれる韓国光州市で実際に起きた事件を題材にした作品。
1980年の光州を舞台に、民主化運動に翻弄される若者たちの愛と友情を描く青春ドラマになっています。
激動の時代を背景に登場人物たちの悪縁や親子の葛藤も描いているのですが、メインとなるのはヒテとミョンヒの切ない恋模様!
さらに、スチャン&スリョン兄妹を含めた4人の友情と三角関係の行方も気になるところ。そして、これら過去のエピソードが2021年に光州で発見された懐中時計や身元不明の白骨遺体とどう繋がるのかも見どころとなります。
本作は、様々な作品の題材となっていることでも知られる「光州事件」について描きながらも、その渦中に巻き込まれた男女の許されない恋模様を描くことで、事件の背景やこの時代の韓国についても知ることができます!
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五月の青春【韓国ドラマ】感想・評価
激動の時代に生きた若者たちの恋と友情を描く青春ドラマであり、その時代ならではの家族との関係性や時代に翻弄される人々の姿も描かれています。
日本では漫才ブームが起きていたり、山口百恵の婚約と引退が話題になっていた時代に、韓国では民主化運動が起きていた!
光州民主化運動を扱った作品だと映画「光州5・18」や「タクシー運転手 約束は海を越えて」などが有名で、どちらも名作として知られていますが、本作はロマンス色の強いものとして描かれています。
どちらの作品も見ているので事件の背景についてはある程度は知っていたのですが、本作はそんな事件の犠牲となった若者たちの物語なんですよね。
このドラマ、レトロな時代設定や王道の青春ラブストーリーが好きならドンピシャな作品だとは思いますが、光州事件という一時代を象徴するドラマとしては物足りなく感じるところも…。
もし、ミョンヒではなくスリョンがメインヒロインだったなら、ラブストーリー色と政治色が半々のドラマになったのかもしれませんが、ミョンヒがメインヒロインなので“金持ちだけど訳アリの主人公と悲運なヒロインとのロマンス”、というよくある設定になっているんですよね。
確かにミョンヒの方がヒロインらしいキャラクターではあるんですが、個人的には自分はお金持ちなのに学生運動に邁進する“偽善者と勘違いされても構わない強いヒロイン!”というキャラクターの方に惹かれたんですよね。
ですが、本作では思ったほどスリョンのキャラクターが深掘りされておらず、光州事件を扱ったドラマという認識だった私にとっては勿体なく感じてしまったんです…。
実際に、こういった事件の裏には悲劇的な恋が数多く存在したのかもしれませんし、本作はそこにスポットを当てた作品として企画したのかもしれませんが、個人的には光州事件メインな展開が良かったですかね。
最後に
完全に好みの問題ではありますが、スリョンが民主化運動に傾倒している理由がちゃんと描かれておらず、単にヒテとミョンヒの恋の邪魔をするキャラクターとして映っていたのは勿体ないと思いました!
ヒテとミョンヒのラブストーリーを描くのだとしても、その時代の闘士であったスリョンの想いや恋も丁寧に描いてほしかったですね。