韓国歴代興行収入第1位、観客動員数1,600万人超えの超大ヒット作!
麻薬捜査班が犯罪組織を捜査するためチキン店を開くもまさかの大繁盛!?アクションあり、笑いあり、ロマンス(?)ありで贈る痛快エンタメ作品!!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
エクストリームジョブキャスト一覧
019年1月23日韓国にて公開(日本公開日2020年1月3日)
上映時間:111分
監督:イ・ビョンホン
「二十歳」(初監督作品)
「過速スキャンダル」
「サニー永遠の仲間たち」(脚色)など
脚本:ムン・チュンイル
【コ班長役】リュ・スンリョン
麻薬捜査班のリーダー。チキン店店長。
【チャン刑事役】イ・ハニ
麻薬捜査班メンバー。チキン店ホール担当。
【マ刑事役】チン・ソンギュ
麻薬捜査班メンバー。チキン店調理担当。
【ヨンホ役】イ・ドンフィ
麻薬捜査班メンバー。犯罪組織の監視役。
【ジェフン役】コンミョン
麻薬捜査班末っ子。チキン店調理補助。
【イ・ムベ役】シン・ハギュン
麻薬を扱う犯罪組織のトップ。
【テッド・チャン役】オ・ジョンセ
イ・ムベのライバル。
韓国歴代興行収入第1位を記録したアクション・コメディ。
観客動員数は「バトル・オーシャン 海上決戦」に次いで歴代2位となる1,626万人。既にハリウッドリメイクされることも決定!
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エクストリームジョブあらすじ
コ班長(リュスンリョン)率いる麻薬捜査班は、仲間と共に犯人検挙に走り回るも思ったほどの結果を出せずにいしました。
そんな中、ある犯罪組織の情報を入手したコ班長は、麻薬捜査班のメンバーであるチャン刑事(イハニ)、マ刑事(チンソンギュ)、ヨンホ(イドンフィ)、ジェフン(コンミョン)たちとともにその組織の調査に乗り出します。
コ班長たちは組織のトップであるイ・ムベ(シンハギュン)を捕まえるべく、組織の拠点近くにあるチキン店で張り込みを行うのですが、運悪くその店が廃業することに。
監視を続けるために仕方なく店を買い取り営業することにした麻薬捜査班の面々でしたが、マ刑事が作ったチキンが思いのほか好評となり、店に連日客が押し寄せる事態となってしまったのです。
その後も監視は続けるものの一向に成果は出ず、捜査よりも店を切り盛りする方がメインになってしまっていた中、チキン店をチェーン展開しないかという話が持ち込まれ・・・。
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エクストリームジョブみどころ
本作は解散寸前まで追い込まれた麻薬捜査班が、偽装工作のためにチキン店を営業するというコメディ要素満載の刑事ドラマです。
潜入捜査や監視・尾行というのは刑事ドラマではお馴染みの要素ですが、本作の場合は捜査の為にはじめたチキン店がまさかの大繁盛となるというコントのような設定となっています。
これまでの韓国刑事ものだとサスペンスがメインとなることがほとんどで、そこに社会問題などのメッセージなども込められているのが普通だったのですが、本作にはそういったシリアスな要素やメッセージなどはなく、とにかくエンターテイメント性に特化した作品になっているのが特徴です。
主人公である麻薬捜査班の面々はもちろん、ライバル刑事や署長、そして悪役たちまでコミカルかつ個性的なキャラクター揃いで、韓国作品にありがちな権力闘争や裏切り、黒幕の存在や悪徳財閥などの要素が入っていないという珍しいタイプの娯楽大作です。
ド派手なアクションやカーチェイスといったものはないものの、テンポよく進むストーリーと痛快な格闘シーンが魅力で、最初はダメダメな刑事に見える麻薬捜査班の面々も物語が進むごとに思わぬ才能が発揮されたり、終盤に真の姿が披露されたりとキャラクタードラマとして抜群に面白く、普段は韓国のサスペンスを敬遠している方でも見やすい作品になっています。
特にラストの大乱闘シーンは笑いとアクションが見事に融合した本作一番の名シーンとなっています!
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エクストリームジョブ感想・評価
総合的に見れば「面白かった!」という評価になりますが、終盤の大乱闘シーンに突入するまではイマイチ盛り上がりに欠けた印象でした。
チキン店がまさかの繁盛をしたり、刑事よりもお金儲けに奮闘する姿などに笑わせられたりと、コメディとして見ればなかなか面白い展開はあったのですが、刑事ドラマやアクションという面からすると正直ハジけきれていなかったですね。
ラストでそれまでのうっぷんを晴らすかのような爆発力が見れたのは、序盤でのダメでおバカな刑事たちという印象があったからなんですが、クスクス笑えはするもののそれだけで1時間半見続けるのはちょっとキツいですよね。
しかし、ラストの面白さを知ってしまえばそれまでのぬるい展開も忘れてしまえるほどで、すぐに2回目を見てしまったほど満足のいくラスト20分でした。
韓国の刑事もの映画でヒットした作品と言えば「ベテラン」が思い浮かびますが、本作はそれよりもヒットした作品。
「ベテラン」は財閥二世、三世の横暴というものを分かりやすく描いて共感を得た作品だと思うのですが、そんな要素がない本作が何でそんなにヒットしたのかは分からなかったんです。
社会問題を描いてなければヒットしないと言われる韓国映画において、本作のような娯楽大作がヒットしたというのは、日本人には理解が出来ない部分が本作にあったからなんでしょうか?
チキンが国民食である韓国の人たちにとっては、私がイマイチ盛り上がらないと感じた部分にも笑いどころが満載だったのかもしれませんね。
本作が、賞レースを席巻し世界的大ヒットとなった同年公開の「パラサイト/半地下の家族」よりもヒットしたというのは、それほどまでにチキンネタが鉄板だということなんでしょうか?
韓国での観客動員数は凄いものの国外での知名度は劣っている本作ですが、普段ハリウッドの娯楽大作しか見ないような人でも楽しめる作品は?と言われれば間違いなく本作の方をオススメします!
まとめ:韓国映画のヒット作は数多くあるものの、ハリウッド大作が好きな人に一本だけオススメするとしたら本作を選びます!ここまで分かりやすく面白い娯楽大作というのは韓国では本作以外にほとんどないですからね。
最後に
韓国映画は世界の映画祭などでの評価も高く、エンタメの中に社会的メッセージを盛り込むことを得意としてきました。
ハリウッドや日本だと、娯楽大作やアニメでなければヒットしないというのが常識でしたが、韓国ではサスペンスや社会派作品、ヒューマンドラマや時代劇などがヒットジャンルだったんです。
しかし近年では「新感染ファイナル・エクスプレス」といったゾンビ映画や「神と共に」シリーズといったファンタジー作品なども大ヒットし、これまでのヒット作品とは毛色が変わってきていました。
そんな中で大ヒットしたのが本作で、賞レースを席巻するでもなく、社会派の作品でもないのにヒットしたというのは珍しいことでした。普通の刑事ものだと、政治家や財閥など不正を描いたり、実際に起きた事件をモチーフにするなどしてそれをエンタメに落とし込んでいたのですが、本作はそんな要素は一切なく、とにかく頭を空っぽにして楽しめる作品として大ヒットを飛ばしたんです。
何度も見返したい作品や心に残る作品というタイプではないかもしれませんが、ハリウッド大作のようにテレビで放送されていたらついつい見てしまう作品というのに一番近い作品だと思います。
“面白さ”という面だけで言うなら韓国映画の中で一番かもしれませんね!