「犯罪都市」のカン・ユンソン監督が大人気WEBコミックをキム・レウォン主演で映画化した痛快アクションコメディ!
マ・ドンソク、ユン・ゲサンも出演!!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
英雄都市【韓国映画】キャスト一覧
原題:LONG LIVE THE KING:木浦英雄
2019年6月19日韓国にて公開(日本公開日2019年11月28日)
観客動員数:100万人超え
上映時間:118分
監督、脚本:カン・ユンソン
「犯罪都市」など
【チャン・セチュル役】キム・レウォン
巨大組織のボス。国会議員選挙に出馬する。
【カン・ソヒョン役】ウォン・ジナ
熱血弁護士。
【チョ・グァンチュン役】チン・ソンギュ
木浦(モッポ)の悪党。セチュルのライバル。
【チェ・マンス役】チェ・グィファ
木浦2選議員。
【ファンボ・ユン役】チェ・ムソン
元ヤクザの慈善事業家。セチュルのロールモデル。
2017年にマ・ドンソク主演で大ヒットした「犯罪都市」の監督とスタッフが再結集!
韓国で人気のWebコミックを原作とし、キム・レウォンとウォン・ジナを主演に迎え映画化されました。
「犯罪都市」では極悪非道な役柄でしたが、本作では
チェ・グイファも「犯罪都市」に警察の強力話題作へ出演し人気俳優の仲間入り果たすことに。
エンディングで流れる「キム・ドンリュル/愛するという言葉」という曲をオールキャストで歌うシーンは、本作随一の名場面となってるのでお見逃しなく!
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英雄都市【韓国映画】あらすじ
韓国木浦(モッポ)の巨大ヤクザ組織八龍会のボスであるチャン・セチュル(キムレウォン)は、地域の人々とも密着した仁義に熱い男として知られていました。
そんなセチュルにも弁護士カン・ソヒョン(ウォンジナ)という憧れの女性がいました。
彼女は都市開発反対デモに参加していたのですが、そのデモをやめさせようとしていたのがセチュルたちでした。
セチュルは彼女に一目惚れするも彼女から真面目な人間になれと言われてしまい、そのことからヤクザを辞めて人の役に立つことをしようと行動を始めるのです。
そんな中、セチュルが乗り合わせたバスが橋の上で転倒事故を起こしてしまい、そこでセチュルが率先して人命救助をしたことからモッポの英雄と呼ばれるようになります。
その頃モッポでは国会議員選挙が行われていたのですが、ひょんなことからセチュルが選挙に立候補することになり・・・。
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英雄都市【韓国映画】みどころ
本作は、偶然の事故から英雄となったヤクザのボスが、国会議員選挙に立候補し世の中を変えていこうと奮闘する様を描いた痛快エンターテイメント作品です。
ヤクザ同士の対立やケンカシーンなどもありながら、1人の女性のために変わろうとする男の姿や、仲間や市民たちのことを思うリーダーとしての姿なども描かれていて、よくある犯罪ドラマとは一線を画したら見やすい内容になっています。
悪役も予想以上にコミカルですし、ヤクザから政治家へと転身する逆転ドラマとしての見応えもあります。そこに、アクションやサスペンス、ヒロインとの恋愛ドラマや政治ドラマなどもミックスされ、ハートウォーミングな要素まで備えています。
魅力的な脇役やあっと驚くゲストにも注目していただきたい作品です!
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英雄都市【韓国映画】感想・評価
「ヤクザのボスが国会議員選挙に立候補する!」
この設定だけ見ると面白そうに思いますが、政治ドラマとしてもコメディとしても、アクションやラブロマンスとしても中途半端でした。
ヤクザや悪徳政治家が主な登場人物なのに、キャラクターとしてはコミカルだったりするのは良かったんですが、ゲラゲラ笑えたりする場面は予想以上に少なく、殆どがクスッと笑える程度なんですよね。
主人公たちは義理人情に厚い優しいヤクザではありますが、人助けした程度で政治家になれるとは思えませんし、人気が出た理由も詳しく説明されていません。
ヤクザが女性弁護士に一目惚れしたことで、ヤクザを辞めていい人になろうとするというストーリーも感動的に思うかもしれませんが、そこまで盛り上がる演出はされておらず、どことなく淡々と語られているだけにしか見えませんでした。
主人公のターニングポイントとなったバスでの人助けのシーンも、クライマックスの格闘シーンも、そしてヤクザと女性弁護士とのラブロマンスも盛り上がりに欠けていて、全編通してそこそこ面白いという程度でしかありませんでした。
ただ、伝説のヒグマ親分という役どころでマ・ドンソクが登場したのは笑えましたし(出演シーンは短いですしアクションもないですが…)、悪役を演じたチン・ソンギュとチェ・グイファのキャラクターは最高でした。
本作は、キャラクタードラマとしては面白いので、気楽に見れる韓国映画をお探しの方は是非!
最後に
本作で一番面白いと感じたシーンはラストでチョ・グァンチュンとチェ・マンスが歌い出すところで、そこからエンディングのオールキャストカラオケへと突入していきます。
この演出は実にユニークだったのに、なぜこの面白さが本編で出せなかったのでしょう?
私は監督の前作「犯罪都市」がお気に入りだったので本作にも期待していたのですが、テイストが変わるのはいいとしても作品への熱量が薄れているように感じたのは残念でした。