パク・ジニ、ポン・テギュ、イ・ギウ共演によるメディカル捜査ドラマ。
企業の不正や劣悪な労働状況を調べ労働災害を食い止めようとする医師たちの活躍を描く!
キャスト、あらすじ、感想、最終回などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ドクター探偵【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全32話
平均視聴率:4.1%
最高視聴率:5.7%
放送期間:2019年7月17日~9月5日まで韓国SBSで放送
演出:パク・ジュンウ
「模範タクシー」など
脚本:ソン・ユンヒ
【ト・ジュンウン役】パク・ジニ
職業環境医。ドクター探偵。
【ホ・ミンギ役】ポン・テギュ
UDC(未確認疾患センター)の問題児。
【チェ・テヨン役】イ・ギウ
大企業TLグループの社長。ジュンウンの元夫。
【コン・イルスン役】パク・ジヨン
UDC所長。
【ビョン・ジョンホ役】イ・ヨンジン
UDC看護室長。
【ソク・ジニ役】藤井美菜
UDC分析チーム長。
【ハ・ジナク役】チョン・ガンヒ
UDC化学物質チーム長。
【チェ・ミン役】リュ・ヒョンギョン
チェ・テヨンの妹。
【クォン室長役】イ・チョルミン
TLグループ会長秘書。
【モ・ソングク役】チェ・グァンイル
TLオシェム本部長。
【チェ・ゴン役】パク・クニョン
TLグループ会長。チェ・テヨンの父。
主演は「銭の戦争」「ジャイアント」といった大ヒットドラマに出演するパク・ジニさん。
共演は「屋根部屋のネコ」「ペントハウス」シリーズなどのポン・テギュさんに、「ただ愛する仲」「偽りのフィアンセ〜運命と怒り〜」などのイ・ギウさん、「嫉妬の化身」「油っこいロマンス」などのパク・ジヨンさんといった人気俳優たち。
「リターン -真相- 」でも共演経験のあるパク・ジニさんとポン・テギュさんは、UDCの研究員として職場環境が原因とされる病気の調査をし企業の闇に迫ります。
主人公の元夫役のイ・ギウさんは娘をだしにして元妻を脅したり、会社を守るために様々な不正を行うなど、主人公と敵対する立場にありながら愛情も持ち合わせているという特殊な役柄を演じています。
さらに、名バイプレイヤーのパク・ジヨンさんは、問題児のミンギとコミカルなやり取りを繰り広げるだけでなく、UDCの所長として疫学調査に挑みます。
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ドクター探偵【韓国ドラマ】あらすじ
疫学調査の天才として知られるト・ジュンウン(パクジニ)は、ある医療事故が原因で医師免許停止の処分を受けていました。
しかし、知り合いの青年が仕事中に亡くなったことをきっかけに、以前から誘われていたUDC(未診断疾患センター)の研究員として企業の労災隠蔽を調査していくことになります。
破天荒なホ・ミンギや友人でもある所長のコン・イルスンらと共に様々な事件を解決していくジュンウンでしたが、そんなUDCの活動を阻止しようとする勢力がありました。
それは、ジュンウンの元夫チェ・テヨンが社長の大企業TLグループであり、政府と結託してまである秘密を守ろうとしていたのです。
テヨンはジュンウンがこれらの騒動に巻き込まれないよう警告をするのですが・・・。
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ドクター探偵【韓国ドラマ】みどころ
本作は医療ドラマと犯罪捜査ドラマを合わせたような社会派ドラマです。
労働災害やそれを引き起こした企業の不正を医師の観点から追跡するという内容で、主人公はドクター探偵と呼ばれます。
社会問題である過剰労働による過労死や、劣悪な職場環境と上司のパワハラなどに悩まされる弱者たちの姿が描かれており、エンタメでありながらも色々と考えさせられる作品でもあります。
そんな社会問題と向き合う主人公たちUDC(未診断疾患センター)メンバーの姿を描くだけでなく、主人公と元夫の関係性や元夫が社長のTLグループに関連した不正問題なども描かれており、サスペンスドラマとしても見ごたえのある作品になっています!
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ドクター探偵【韓国ドラマ】感想・評価
まず、タイトルがダサいのは置いとくとして、内容とタイトルとは合致していましたね。
韓国ではブラック企業についてや雇用問題などをドラマなどで扱うことが多いんですが、本作では職場環境や労働状況を医師目線から捉えた作品でした。
労働基準法に違反した企業で起きる病気などを医師が探偵のように調べるというもので、医療ドラマと企業の悪事を調べる社会ドラマがミックスされています。
主人公の医師がやることは、職場環境の劣悪さや就業状況から病気を予測するというもので、病院内での手術シーンや権力闘争などがメインの作品ではありません。病状や事件について調べる過程で科学捜査をしているような場面もあったり、他の作品では悪役のように描かれることが多い労働組合が捜査に協力したりと、似たり寄ったりの医療ドラマを見飽きた人からすると本作は新鮮に映るかもしれませんね。
日本でも労働基準局(労働基準監督署)というものがありますが、その組織内に医師がいて労働者の健康状態まで確認しているのかどうかは知りません。ですが、本作に登場するようなレベルの被害者たちなら、医師でなくともよく注目していればおかしい事に気付きますし、そんな状態でも働かなければならないというのは韓国の労働状況の酷さを表しているんだと思いました。
そういう劣悪な状況などを抜きにしても、被害者とその家族を強引に会わせず、そのまま亡くなってしまうというのはあまりに酷すぎます。本作には、そういった人間とは思えない行動をとるブラック企業がいくつも出てくるんです。
こういった社会問題をドラマの中に落とし込んでいるのはいいと思うのですが、そこに非常識過ぎる企業(病院内で家族や医者、公務員にも暴力を働くなど)が絡んでくるからおかしなドラマになるんです!警察は元より、病院の警備もこの事態に対応しないなんてあり得ます?(病院も企業の傘下なので何でもアリなんでしょうが…)ついには政府まで企業と結託する始末。
多少大袈裟に描いたとしてもこの問題を世間に知らせたかったのかもしれませんが、それにしてもあまりにも非常識過ぎたと思います。
そういったドラマ設定も気になりましたが、労働者に対する酷い扱いを見続けなければならないというのもキツかったですね!
社会問題を扱っているとはいえ、結局は大企業の悪事を暴くという韓国ドラマお決まりの展開にすぎないんですよね。
最初は面白く感じたものの、結局は事件が起きてそれを主人公たちが調べ、裏に企業の悪事が隠されているという展開が続くだけ。
誰が見ても企業のやってることが悪だと分かるのもあからさま過ぎますし、最後には悪を倒すのも分かっているので、中盤は飛ばして最初と最後を見るだけでも問題ないように感じました。
まとめ:労働に関する問題を医師が探偵のように調べていくという設定は面白かったものの、ドラマの大まかな展開はありきたりでしたし、酷い扱いをされても仕事にしがみつこうとする労働者たちの姿を見るのも苦痛でした。
社会問題の観点から考えさせられるところもありましたが、この問題を経てこれからどう変わっていくのかというメッセージが強く描かれていなかったのは残念でしたね。
ドクター探偵【韓国ドラマ】最終回感想は?
最後は社会がいい方向に変わっていきそうなハッピーエンドになっていましたが、肝心の大企業に関してはとかげの尻尾切りをしたにすぎず、これからも手を変え品を変えて様々な不正をしていくんだろうなと思わされました。
これがリアルだとしても、せめてドラマの中だけでも大きく変わる姿を描いてほしかったですね!
まぁ、やり過ぎたらそれはそれで嘘臭く見えてしまうのでしょうが・・・。