毒戦BELIEVER【韓国映画】キャスト・感想・キムジュヒョク主演

毒戦韓国映画

観客動員数500万人突破!

ジョニートー監督による名作を名脚本家チョン・ソギョンの手によって韓国でリメイクした韓国ノワール・エンターテインメント。

2017年10月に亡くなった名優キム・ジュヒョクの遺作となった作品です。

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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毒戦BELIEVER【韓国映画】キャスト一覧

2018年5月22日韓国にて公開(日本公開日2019年10月4日)

観客動員数:500万人突破

上映時間:124分

監督、脚本:イ・ヘヨン
「オー!マイDJ」(脚本)
「京城学校 消えた少女たち」(監督)など

脚本:チョン・ソギョン
「親切なクムジャさん」
「王の男」
「トンネル闇に鎖(とざ)された男」
「お嬢さん」など

【チョ・ウォノ役】チョ・ジヌン
麻薬取締官。

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【ラク(ソ・ヨンナク)役】リュ・ジュンヨル
麻薬組織連絡役の青年。工場の爆発事故で母を亡くす。

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【チン・ハリム役】キム・ジュヒョク
闇マーケットのボス。中国の麻薬バイヤー。

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【パク・ソンチャン役】パク・ヘジュン
麻薬組織の幹部。

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【ブライアン理事役】チャ・スンウォン
残虐なクリスチャン。ソンチャンの上役。

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【ポリョン役】チン・ソヨン
ハリムのパートナー。ジャンキーマダム。

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【オ・ヨノク役】キム・ソンリョン
ヨノク・ペイント会長。麻薬組織の後見人。

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本作は、2012年のジョニー・トー監督作品「ドラッグ・ウォー 毒戦」(香港・中国合作)をリメイクした作品。

2017年10月30日に交通事故により亡くなったキム・ジュヒョクの遺作としても知られています。

観客動員数は公開12日で300万人を突破し、最終的には500万人を突破する大ヒットとなりました。

脚本は「親切なクムジャさん」や「お嬢さん」といった世界的にも評価された作品を手掛けてきたチョン・ソギョン作家が担当しており、リメイク版ならではのアレンジがされています。

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毒戦BELIEVER【韓国映画】あらすじ

巨大麻薬組織のトップとして知られるイ先生は、その経歴はもちろん顔すら誰にも知られていない謎の人物でした。

そんなイ先生を長年追い続けている麻薬取締官のチョ・ウォノ(チョジヌン)は、ある日起きた麻薬製造工場爆破事故の生存者ラク(リュジュニョル)と手を組み、イ先生逮捕に乗り出します。

組織の連絡役を務めていたラクは、中国麻薬組織のボス・ハリムとの商談にウォノを伴い、ウォノを組織の幹部パク・ソンチャンとして紹介します。

一方、本物のパク・ソンチャン(パクヘジュン)はハリムに成りすましたウォノと会い商談することに。ウォノはラクの手を借りて何とかしてイ先生の情報を得ようと暗躍するのですが・・・。

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毒戦BELIEVER【韓国映画】みどころ

本作は、巨大麻薬組織のトップで謎の存在である”イ先生”を巡り繰り広げられる警察と悪人たちとの攻防戦を描いたサスペンス・アクションです。

オリジナルは香港ノワール界の重鎮としてられるジョニー・トー監督によるものですが、韓国でリメイクする際に正体不明の「イ先生」という要素を加えたことでサスペンス色が強くなり、全体的にもエンターテインメント性が強調されています。

それにより麻薬組織との激しい銃撃戦を伴ったアクションシーンに加え、組織の幹部たちでも知らないイ先生とは誰なのかを探るミステリー要素もあるというリメイクならではの作品になっています。

本作には、麻薬組織に潜入する捜査官役のチョジヌンをはじめ、組織に母親を殺され警察に協力する役どころのリュ・ジュンヨル、麻薬組織の幹部役のパク・ヘジュン、その上役のチャ・スンウォンなど演技派俳優が揃い踏みで、その誰もが強烈なキャラクターを演じています。

更に、セクシーさを振り撒くキム・ソンリョンや、激しいアクションシーンも披露したカン・スヒョンなど女優陣も引けを取りません。

そんな中でも特に注目なのが本作が遺作となったキム・ジュヒョクの怪演で、組織のボスでありながらジャンキーでもあるというぶっ飛んだキャラクターをパートナー役のチン・ソヨンと共に演じていて、役柄的にほとんどのシーンで半裸状態なのも特徴となっています。

果たして誰がイ先生なのか、そして警察は組織の全容を掴むことが出来るのか!?

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毒戦BELIEVER【韓国映画】感想・評価

私は20年以上前からのジョニー・トーファンです。

日本だと映画マニアくらいしか名前を聞いたことがないであろうジョニー・トー監督ですが、監督の代表作である「ザ・ミッション 非情の掟」や「エレクション」などは、ハリウッドや日本でもリメイクされたあの有名作「インファナル・アフェア」と比べても遜色ない(個人的にはジョニー・トー作品の方が好きですが)くらいの名作として知られています。

監督作には他にも名作は数多くあり、そんな中の一つが本作のオリジナルである「ドラッグ・ウォー 毒戦」なんです!

これまでにも香港映画「天使の眼、野獣の街」をリメイクした「監視者たち」(ソル・ギョング、チョン・ウソン、ハン・ヒョジュ主演)が観客動員数500万人超えの大ヒットとなりましたが、どうやら香港映画と韓国映画の相性はいいようですね。

日本映画も韓国で数多くリメイクされていますが、そのほとんどがコケているのを見ると少し複雑な心境ですが…。

それはともかくとして本作は、ジョニー・トー作品の代名詞である銃撃戦やアクションを重視するか、それともリメイク版ならではのストーリー性を取るかで評価が割れる作品だと思いましたね。

本作はジョニー・トー作品を知っているものからすれば少ないアクションシーンに物足りなさを感じるかもしれませんし、エンターテインメント性が増したことで視聴者層が広がったとも言えます。

つまりは、オリジナリティー要素が強い分、別の作品として両方とも楽しめるんですよね!

銃撃戦にこだわりがなければ本作の方がみどころ満載に感じるでしょうし、韓国作品にありがちな警察組織内での不正や政治家や権力者が絡んだら揉み消しなんてものが無かったのもスッキリしてよかったと思います。

ただ、どう考えても「ユージュアル・サスペクツ」な組織のボスが謎という設定は粗が多く、ある一人の人物以外に「こいつがイ先生か?」と疑わせるような演出がないんですよね。

これだとラストで種明かしをされても驚きがありませんし、その人がイ先生だと言われても色々と無理があります。

登場するキャラクターや、それを演じた俳優陣の演技力も申し分ないのですが、オリジナルにはない設定として組み込んだミステリーが穴だらけというのは勿体ないと思いました

。もし、別の人物がイ先生で驚愕の事実や組織の成り立ちなどが明かされていたなら、もっと素晴らしい作品となっていたでしょう!

まぁ、そうなっていたならそれこそ「ユージュアル・サスペクツ」の丸パクリなんですけどね…。

まとめ:韓国サスペンスのエンターテインメント性と香港ノワールのヒリヒリさを融合した良作!

実力派俳優たちが演じるキャラクターたちは強烈そのものですし、余計な邪魔が入らずにテンポよく進む展開も好みでした。

しかし、イ先生が誰なのかを巡るミステリー要素に突っ込みどころが多いのは残念ですね。

最後に

最初からイ先生の正体については予想がついていたんですが、いざ正体が明かされると分かってはいたけど驚かされました。

それは「お前がイ先生だったのか!?」と驚く相手役の演技が素晴らしく、イ先生を演じた俳優さんについても実に上手かったからなんです。

ですが、よくよく考えてみると「そんなのありえないよな?」という事や、色々と辻褄が合わない点が多かったんです。

最初から怪しい人物はいたのに、ラストまで怪しむ素振りを見せなかったのは失敗でした。たとえ途中で分かったとしてもフォローがされていたとしたら、それでも十分面白い作品になったと思いますね!

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