キム・ミンジェ、パク・ギュヨン主演。
無知で無学だが金儲けの才能はある主人公と、生まれながらのお嬢様ながら美術以外はてんでダメなヒロインが繰り広げる美術館再興を描いたアートラブコメディ!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ダリとカムジャタンキャスト一覧
U-NEXT全16話
放送期間:2021年9月22日~11月11日まで韓国KBS2で放送
平均視聴率:5.1%
最高視聴率:5.7%
演出:イ・ジョンソプ
「七日の王妃」「たはだひとつの愛」など
脚本:ソン・ウネ
「ある素敵な日」「魔女の愛」など
【チン・ムハク役】キム・ミンジェ
カムジャタンチェーン店跡取り。
【キム・ダリ役】パク・ギュヨン
チョンソン美術館館長。キュレーター。
【チャン・テジン役】クォン・ユル
セギグループの企画調整室長。ダリの元婚約者。
【チュ・ウォンタク役】ファン・ヒ
ダリの父親が後援する保育院育ちの刑事。
【アン・チャッキ役】ヨヌ(元MOMOLAND)
ムハクに好意を寄せる国会議員の娘。キュレーター。
【ヨ・ミリ役】ファン・ボラ
ムハクの秘書。
本作は美術館を舞台としたドラマらしく、絵画のような画面演出や芸術とラブストーリーの融合という斬新なアーティスティックドラマとなっています。
ちなみに、作中の展示会に登場する作品は、実際の作家さんが3ヶ月にわたり制作してくださったものなんだとか!
スポンサーリンク
ダリとカムジャタンあらすじ
オランダの美術館でキュレーターとして働くキム・ダリ(パクギュヨン)は、青松(チョンソン)美術館の館長を父親に持つお嬢様。
チョンソンは政界、財界、文化芸術界などに影響を及ぼす名家で、ダリも美術だけでなく歴史、哲学、語学も堪能なエリートだった。
一方、カムジャタンチェーン店の常務であるチン・ムハク(キムミンジェ)は、お金を稼ぐ才能はあるものの無知で無学な成金で、なんでもカムジャタンと比較するケチでありながら、どうやったらセレブの仲間入りができるかを考え派手な服やアイテムで着飾っていた。
そんな二人がひょんなことからオランダで出会い、トラブルがありながらも親しくなる。
しかし、ダリの父親が急逝してしまい二人は連絡先を交換しないまま別れてしまう。
ダリの事を気にしながら帰国したムハクは、父親から投資していたチョンソン美術館の金を回収するよう命じられる。
そこでムハクが投資した館長の娘がダリだと知ることになり、それ以降借金回収のためとしてムハクはダリについてまわるようになる。
ところがお嬢様のダリは生活力ゼロで、たちまち窮地に追いやられてしまい・・・。
スポンサーリンク
ダリとカムジャタン感想・評価
無知で無学だけどやり手の商売人の主人公と、世間知らずだけど芸術家気質のお嬢様という極端な二人のラブコメディ!
お金持ちで大企業のお坊ちゃんなのにセコくて教養もない主人公。
ことわざや四字熟語を常に言い間違えたり、歴史上の人物やモノの名前を知らずに学生たちから笑われるお金を稼ぐことだけに特化したキャラクターというのがまず面白く、見た目も良くてお金もあるのにチンピラ風というギャップが笑える。
美術にしか興味がなく生粋のお嬢様なので経営の素養がないヒロイン。
芸術に関してや勉強については完璧なのに、寝食を忘れて論文を書いたり、一般人とはどこかズレているところが愛らしく、名家の跡取りなのに選民意識や高圧的なところがないハイスペックだけど親しみやすいキャラクター。
そんな二人がひょんなことから出会い、美術館再興を目指すという王道のラブコメディなのにキャラクター設定にひねりが効いたドラマでしたね。
主人公の無知さとヒロインの世間知らずさは笑えますし、お互いの足りないところを補うような関係性になっているのはカップルとして相性抜群でした。
ただ、あまりの世間知らずぶりにはイライラさせられますが。
そんなヒロインに返済を迫るも彼女の事を放っておけない主人公は、小学生が好きな相手をいじめるようにちょっかいを出すのですが、金で繋がっているように見えて大好きなのがうぶ過ぎて微笑ましかったですし、この二人の関係性やロマンスはとても好みでしたね!
ただ、ヒロインの叔父は笑えないクズですし、ヒロインの父親に恩義がある人達も父親が亡くなると掌返しをしたり、主人公の義兄もダメ人間で、ヒロインを敵視するバイトも嫉妬の塊と、負のキャラクターが多かったのはあまり好みではありませんでした。
特に口を開けばヒロインに喧嘩を売るバイトには腹が立ちましたし、ヒロインが弱っている時に現れて金の力で気を引こうするテジンは主人公のライバルとしてはかなり弱い!
二番手の存在がヤキモチをやかせたり、二人の反応が初々しいのは見ていてキュンキュンしましたが、もっとドタバタコメディ感の強い方が全体のバランスが取れたかもしれません。
ヒロインの父親の死の真相と美術館存続については、不運が重なっただけというか事件としては派手さはありませんでした。
ですが、一捻りあるラストは良かったですね!
まとめ:学もなく美術の良し悪しも分からないけどお金儲けの才能はある主人公と、学も名声もあるけれど理想主義で現実が見えてないお嬢様がどのようにして惹かれ合っていくのかを描いたラブコメディ!
主人公とヒロインの相性やキャラクターも良く、つめこみ過ぎなストーリーにはなっていませんでしたが、事件としては地味で二番手の魅力もイマイチでした。
最後に
本作のマイナス要素として挙げられるのは、際立ったサブキャラクターが居なかったこと!
ウォンタクとチャクヒはキャラクター的には面白みがありましたが、恋のライバルとしてはかなり弱く、主人公たちに片思いしているだけで登場シーンも思ったほど多くなかったですし、主人公の家族も美術館スタッフもユニークなキャラではありましたがそこ止まり。
美術館を潰そうとする者たちも黒幕を除けばしょせん小悪党。
テジンの秘書は唯一際立っていましたが、二番手の不甲斐なさを取り返すほどではありません。
そしてクォン・ユル演じるテジンはいけ好かないうぬぼれ屋で、初登場時から悪人だと丸分かりなので驚きも面白みもありませんでした。
気になったのはかなり老けて見えたところ!
テジンは30代前半らしいですが、そうは見えなかったのはこんもりした髪型のせい?顔色が青白いから??
それを抜きにしても二番手としては魅力薄ですし、ヤバい雰囲気の方が際立っていましたね。
それにヒロインとは違って差別意識が強い点が癪に障りました。その結果、独りだけサスペンスの登場人物かのように見えてしまいました!