チョンウ&オ・ヨンソ主演による爆笑ラブコメディ!
怒りのコントロールが出来ない男と怒りを誘発する女とのドタバタヒーリングドラマ。
キャスト、あらすじ、感想、口コミ、評価などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
このエリアのクレイジーXキャスト一覧
Netflix全13話
放送期間:2021年5月24日~6月21日まで韓国kakaoTVで放送
Netflixでも同日配信
演出:イ・テゴン
「愛するウンドン」
「恋のドキドキシェアハウス~青春時代」
「検事ラプソディ」など
脚本:アギョン
【ノ・フィオ役】チョンウ
現在休職中の刑事。怒りをコントロール出来ない男。
【イ・ミンギョン役】オ・ヨンソ
引きこもり。怒りを誘発する女。
【インジャ役】ペク・ジウォン
ホンジクアパート婦人会会長。
【ソニョン役】イ・ヘウン
ホンジクアパート婦人会副会長。
【ジュリ役】イ・ヨンドゥ
ホンジクアパート婦人会総務。
【スヒョン役】イ・スヒョン(AKMU)
警察官役の志望のアルバイター。
【サンヨプ役】アン・ウヨン
女装が趣味のゲームプログラマー。
本作はKakaoTVオリジナルドラマとして放送され、Netflixでも同日配信された新感覚ラブコメディです。
脚本は元々、監督が審査員をしていた時のドラマ公募落選作。
落選となったのが惜しいと個人的に感じた監督が、作家と会って短編ドラマの制作を提案。
そこから分量を広げて行って、3~4年かけてこのようなドラマとなったのでした。
監督は
「今の時代を代弁するスマートなパロディが視聴者たちの心に残った。」
「人は見かけだけで判断することはできない面がある。その人を理解するとその人が見える」
と話しています。
主演は「応答せよ1994」でブレイクしたチョンウさんと、「私はチャン・ボリ!」「花遊記」などのオ・ヨンソさん。
チョンウさん演じるフィオは、怒りをコントロール出来ず犯罪捜査に失敗してしまった刑事を演じています。刑事としての勘や捜査能力は高いものの、暴力的で犬刑事と呼ばれているトラブルメーカー。
そんなフィオと相性最悪なのがオ・ヨンソさん演じるミンギョン。外を出歩くときには夜でもサングラスをかけ頭に花を差しているといういかにも怪しい風貌で、度々フィオと衝突しては彼の怒りを誘発してしまいます。
基本この二人によるドタバタ劇とラブロマンスが中心なんですが、そこに二人と同じアパートの住人やフィオの同僚たちが絡んできます。
アパートの婦人会三人衆には、数多くのドラマでお馴染みのペク・ジウォンさん、イ・ヘウンさん、イ・ヨンドゥさんが、就活浪人生のスヒョンを兄弟ポップスデュオAKMU(学童ミュージシャン)のボーカルであるイ・スヒョンさんが演じています。
スヒョンさんは、歌手としてのみならずウェブドラマ等で女優としても活躍し本作ではその美声も披露しています。そして、「力の強い女ト・ボンスン」や「優しい魔女」などに出演するアン・ウヨンさんが女装が好きなプログラマーという役を演じています。
この他にも刑事役のチョン・スンギルさんや、精神科医役のイ・ヘラさん、ミンギョンの元彼役のキム・ナムヒさん、ミンギョンの母親役のキル・ヘヨンさんなど多くの実力は俳優が脇を固めています。
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このエリアのクレイジーXあらすじ
とある事情から同じ精神科医にかかっているフィオ(チョンウ)とミンギョン(オヨンソ)は、このエリアではクレイジーとして知られいる二人でした。
実はこの二人同じアパートに住むお隣同士で、ことあるごとに遭遇しては騒動を巻き起こしていました。
二人は警察沙汰になったり、行方不明になった犬を巡って言い争いになったりと常に対立する犬猿の仲だったのですが、お互いが精神科医にかかる理由や本当の姿を知るうちに次第に惹かれ合うようになり・・・。
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このエリアのクレイジーXみどころ
本作は、怒りをコントロール出来ない男と怒りを誘発してしまう女とのコミカルな喧嘩とロマンスを描いたラブコメディです。
主人公二人が共に精神科医にかかっているという設定や、お互いに相手のことをクレイジーとして認識しているなど、キャラクターのユニークさが魅力の作品で、ことあるごとに顔を合わせるうちに次第に惹かれ合っていくようになります。
最初はおかしな二人のコメディドラマ中心で進行していくのですが、二人が精神科に通うようになった理由や辛い過去の事件などが描かれるようになり、DVやSNSの弊害といった社会問題なども描かれていきます。
犬猿の仲だった二人が徐々に親密になっていく展開や、何かとお騒がせな婦人会の面々によるコミカルなやりとり、そして現代の若者らしいスヒョンとサンヨプの苦悩など、ラブコメのみならずヒューマンドラマとしても楽しめる作品になっています。
エピローグで名シーンの別カットや、サブキャラクターのちょっとした話、そして名作映画(猟奇的な彼女やレオンなど)のパロディなども流れるのでそちらもお見逃しなく!
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このエリアのクレイジーX感想・評価
怒りのコントロールが出来ない休職中の警官と被害妄想が激しい女性が主人公という一風変わったドラマ。
タイトルからも分かるように、この二人の主人公がまぁ個性的というか相当な変わり者で、一人は感情の制御が出来ずに大声で叫んだり、気性が激しくなり壁を殴ったりする危険人物。
もう一人の方も、誰かにつけ回されているという妄想を抱いていたり、心配のあまりガスの匂いが鋭い錯覚して騒ぎ立てたりという不審者。
そんな二人がたまたま同じ精神科医にかかっているアパートの隣人だった、ということもあり度々遭遇しては騒動を引き起こしてしまいます。
そんな状況やユニークなキャラクターが笑いを呼んでいるんですが、実は二人が病んでしまったのには過去のある出来事が原因となっているんです。
刑事のフィオは自分が原因で相棒を病院送りにしてしまい、しかも犯人まで逃がしてしまっていることを悔やんでおり、ミンギョンも過去の恋愛が原因でトラウマを抱えるようになり、すべてに怯える生活を送るようになります。
特にミンギョンの方は結構ヘビーな内容で、色々と考えさせられるものになっています。
心に傷を負ったもの同士が不器用ながらも引かれあっていく過程は、初恋や運命の恋を描いたラブロマンスとはちがった面白さがあり、本作のような恋愛こそが現実的にはあり得るんじゃないかと思わされました。
キャラクターがとても特徴的でコメディ要素も満載なのでかなり奇抜なドラマに見えて、実は傷付いた者たちの再生と成長のドラマなんですよね。
被害者である女性の方が悪いと噂される男尊女卑の社会や、加害者の母親であるのに被害者を貶めようとするなど、見ていて腹が立つことも多くありましたが、そんな状況から逃げ続けていたヒロインが主人公と出会ったことで強くなり立ち向かう道を選んだのはグッときました。
ネットの間違った情報を確認もせずに鵜呑みにして、アパートの住人たちや世間の人たちが大騒ぎするのはやり過ぎにしても(韓国ドラマではよくあるパターン)、その後真実を知ったアパートの住人たちが協力して加害者の母親をやり込める展開は痛快そものもでしたね。
この普通は暗くなる展開をシリアスなテンションで描かずにコミカルさも交えて描いているのが本作のいいところですね!
個人的には気の強いキャラクターを演じるイメージのあったオ・ヨンソさんですが、本作での病的なほど怖がりなキャラクターや、それなのに主人公に対しては強く言えるというギャップがとても似合っていて、終始可愛らしく思えました。
また、ファッショナブルな格好やクールなメイクをしていないのも好印象で、ドストライクでした。
まとめ:一つの恋愛を描くならこの位の長さで十分!
短いながらもコメディ、ラブロマンス、ヒューマン、犯罪捜査要素が詰まった良作でした!!
最後に
約30分前後×13話という短めのドラマ。ラブロマンスとしてもヒューマンドラマとしても楽しめる見応えのある作品でした。
通常の全16話ものと比べるとライトなのかなと思っていたんですが、コメディが主体なのに麻薬捜査やデートDVといったシリアスなものをテーマにしていたり、ストーリーがちゃんと脈略あるものになっていたのは期待以上で、ラブコメ以外の要素も中途半端にならずしっかりと描かれていたとてもバランスのよい作品でした。