ヨ・ジング×キム・ガンウ×イ・ギグァン(Highlight)×コン・スンヨン共演で贈る、現在と未来で起こる謎の事件を描いたSFサスペンスドラマ。
キャスト・あらすじ・感想・みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
サークル:繋がった二つの世界 キャスト・視聴率
全12話
平均視聴率:2.125%
最高視聴率:2.883%
放送年度2017年5月から韓国で放送(ケーブルテレビtvN)
演出:ミン・ジンギ
脚本:キム・ジニ、ユ・ヘミ、リュ・ムンサン、パク・ウンミ
【キム・ウジン役】ヨ・ジング
【ハン・ジョンヨン役】コン・スンヨン
【キム・ジュニョク役】キム・ガンウ
【イ・ホス役】イ・ギグァン(Highlight)
【キム・ボムギュン役】アン・ウヨン
【ホン・ジンホン役】ソ・ヒョンチョル
本作は多くの脚本家(ほぼ新人らしいです)が共同執筆した作品ですが、上記の作家以外にも「根の深い木~世宗(セジョン) 大王の誓い~」「六龍が飛ぶ」のキム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家がクリエイターとして参加しています。
OST情報
本作のOSTは、サスペンスドラマだけあってスリリングでミステリアスなものがメインとなりますが、そんな中でテイストの違う癒しの曲となるのが『クァク・チノン/一緒に歩こうか』です。
そしてエンディング曲として流れるのが『Alive(Feat. Andup) -/ユジ(BESTie)』です。ドラマの内容を歌ったような歌詞と、重厚感のあるヒリヒリとしたサウンドに注目です!
サークル:繋がった二つの世界 あらすじ
2017年PART1. “BETA プロジェクト”
宇宙人を探しに森へ入った幼い双子の兄弟は、宇宙人と思われる若い女性と出会うことになります。
その後、成長した弟ウジンは大学生となりますが、兄ボムギュンはあれ以来宇宙人の存在にとらわれ続けた結果、刑務所に収監されていました。
ある日、ウジンが通う大学で事件が起きるのですが、それに兄が関わっているのではないかと疑うようになるのです。
そして、二人の前にかつて出会った宇宙人が再び現れ・・・。
2037年PART2.素晴らしい新世界”
ソウルは空気汚染された「一般地区」と、安全だが人間の感情が統制された「スマート地区」という2つの地区に分断されていました。
ある日、刑事のキム・ジュニョクは15年間犯罪ゼロだったスマート地区からの通報を受けます。
異変を感じたジュニョクはスマート地区へ入ろうとするのですが、保安課の公務員イ・ホスによって阻止されてしまい・・・。
サークル:繋がった二つの世界 みどころ
本作はパート1. “BETA プロジェクト”と、パート2.素晴らしい新世界”の二つのパートに分かれていて、一つのドラマの中で二つのエピソードが同時展開されて行くというドラマです。
タイムスリップものではなく、まったく別の話のようで繋がっている二つの時代の話が、一話で繰り広げられます。
これはいわゆる”ダブルトラック”スタイルと呼ばれるもので、映画などでは見かけるものですがドラマとしては珍しいもの。
話題となったサスペンスドラマ『シグナル』と似たタイプの作品といえば分かりやすいかもしれませんが、”現在と過去”ではなく”現在と未来”を描いたSF追走劇となっています。
現在と未来の別の主人公がどのような形で繋がりを持っているのかに注目して見て欲しいです。
パート1では謎の殺人事件を追うことになり、パート2では感情が統制された未来世界が描かれ、総じてミステリアスな展開が期待されます。
しかし、全編通してシリアスではなくパート2ではコミカルなシーンもあるなど変化もあって飽きさせません。
演技面で言うと、イ・ホス役のイ・ギグァンが本作の中でも随一の難役を演じているのでそちらにも注目です!
この作品はジャンルで言うとSFドラマなんですが、スリラーでもあり刑事ドラマでもあるというのがポイント。
基本的にパート1とパート2では登場人物はそれぞれなんですが、若干両方共に出ている人もいて、その人は必然的に重要人物となります。
ただ、年数が経っていて別の俳優が演じている場合もあるので、誰が誰なのかは見てのお楽しみです。
韓国ドラマとしては珍しい”本格的なSFサスペンス”をご堪能ください!
サークル:繋がった二つの世界 最終回感想と評価・評判
これは『X-ファイル』!?
的な展開で始まる本作は、これまでの韓国ドラマでは見たことのないもので、まるでアメリカのテレビドラマのようなスケール感と雰囲気が漂っていました。
毎話毎話提示される疑問や謎、すべての登場人物を疑ってしまうほどのミステリアスな展開、バラバラのエピソードのようでどこかで繋がっているという脚本の妙など、一度見はじめると続きが気になってしまう作品となっています。
それにしても第1話のボリュームにはビックリで、普通のドラマではあり得ないほどのテンポと情報量が詰め込まれ、謎の女が現れたところで”次回に続く!”となるのかと思いきやまだ半分。
そして、そこからテイストが違うパート2が始まるというのはドラマを見てるというよりも映画を見てるかのような気になりました。
しかも、パート2が始まるとパート1の結末らしきものが匂わされ、この20年の間にいったい何があったんだ!と気にせずにはいられないんです。
1話の中にエンディングが2回あるようで、これはうまい展開だなぁと第1話にして感心させられました。
このドラマの未来の世界では、一部の富裕層が住む地域と、残りの一般市民が住む地域とに分けられている、という設定はSFでは定番のものですが、現在と未来の二つの物語が1話の中で同時進行し、そして繋がっていくという展開は面白いと思いました。
ただ、未来の世界を描いているわりにはさほど未来感がないのは残念に思いました。
たかが20年先の話ですが、区別する意味でももっと未来チックなものが登場してほしかったところ。
ドラマでは予算的に難しいのかもしれませんが、SFを撮ると決めたならせめて服装くらいは凝って欲しかったですね。
この作品は一見すると難しく感じるかもしれませんが、謎や疑問を楽しむドラマなので見進めていけば何度もハッとさせられる瞬間が訪れ、「もしかしたら、こうなのかもしれない」と予想しながら見るのが楽しくなってきます。
普段から韓国映画やドラマを沢山見ている人は、キャストを見れば「この人は重要人物だろう」とある程度予測はつくかもしれませんがそれは仕方のないこと。
ただ、現代の犯罪を描いた作品とは違うのでよほどのSFマニアでない限り想像通りに進むことはなく、先の読めない展開を楽しむことが出来ると思いますよ!
韓国ドラマ定番の恋愛要素などはほぼ無いですが、脚本の素晴らしさだけで飽きずに見ることか出来ました。
話が難しそうで敬遠してしまうかもしれませんが、これまでの韓国ドラマにはない新鮮さ満載の作品となっていますので、定番ジャンルに飽きた方は是非とも見ていただきたいですね!
最後に
この作品は、SFサスペンスというジャンルだけに俳優陣はどれだけミステリアスにキャラクターを演じられるかに注意したと思います。
パッと見はごく親しい人物のようであっても、視聴者から「もしかして!?」と疑われてこそ楽しくなるドラマだからです。
そういう点で見るとメインキャストの面々は皆うまく、誰も彼もを疑いながら見ていました。
パート2では、誰がパート1の登場人物が成長した姿なのかが重要となってくるため、キャスト紹介もなかなか出来ないのですが、このドラマは是非とも事前に情報入れることなく見てほしいです。
その方が断然楽しめますからね!