イ・ヨンエ、14年ぶりの映画復帰作!
6年前に失踪した息子を探すためにある漁村へとやってきた母親は、そこに隠されたある衝撃の真実と向き合うことになる!?
キャスト、あらすじ、感想、ラストについてなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ブリングミーホーム尋ね人キャスト
原題:私を探して
2019年11月27日より韓国にて公開(日本公開日2020年9月18日)
上映時間:108分
監督・脚本:キム・スンウ
【ソ・ジョンヨン役】イ・ヨンエ
キム・ユンスの母。看護師。
【ホン警長役】ユ・ジェミョン
小さな漁村の警察官。
【キム・ミョングク役】パク・ヘジュン
ジョンヨンの夫。
【スンヒョン役】イ・ウォングン
行方不明家族捜索の会。
【ミョンドク役】ホ・ドンウォン
ミョングクの弟。
【インスク役】ペク・ジュヒ
ミョンドクの妻。
【カン老人役】チン・ユヨン
マンソン釣り場の経営者。
【ソン氏おばあさん役】チョン・エファ
カン老人の妻。
韓国時代劇ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」で国民的スターとなったイ・ヨンエが、世界的映画監督パク・チャヌクによる「親切なクムジャさん」以来14年ぶりに映画復帰した作品。
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ブリングミーホーム尋ね人あらすじ
元高校教師のミョングク(パクヘジュン)と看護師のジョンヨン(イヨンエ)夫婦は、6年前に失踪した息子ユンスをいまだに捜し続けていた。
ある日、息子を捜索している途中でミョングクに悲劇的な事故が起きてしまいます。
そんなジョンヨンの元に、ある小さな漁村でユンスに似た子を見たとの目撃情報が寄せられ、ジョンヨンはその漁村を訪れることに。
しかし、ユンスに似た子が目撃されたとされるマンソン釣り場には怪しげな人たちしかおらず、子供について訪ねても知らないと言われるばかり。
その上、地元の警察も非協力的で・・・。
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ブリングミーホーム尋ね人みどころ
韓国のみならず世界各国で多発し続けている行方不明事件という社会問題をテーマにした衝撃のサスペンス・スリラー。
名作「親切なクムジャさん」でも息子のために奔走する強い母親役を演じていたイ・ヨンエですが、14年ぶりの映画復帰作となった本作では行方不明となった息子を探し続ける母親役を演じています。
ただ一人で怪しい漁村の住人たちや警察と対決する姿は鬼気迫るものがあり、サスペンスというよりもバイオレンス/スリラー色が強くなっています。
母親と息子は感動的再会を果たすことが出来るのか?そして怪しげな漁村に隠された秘密とは何なのか?
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ブリングミーホーム尋ね人感想・評価
見ている間ずっと気分が悪く(胸くそ悪い!)、ラストになっても希望が持てないというなんとも救いようがない話。
これをエンタメとして見るならば楽しめると思うのですが、下手に感情移入しまうとずっとイライラし続けることになるという評価が割れる作品だと思いました。
ちなみに私は割り切って見れませんでした。。。
ある田舎町が1人の権力者により支配されておりそこでは法律も通用しない。
たまに韓国作品で見かけるシチュエーションですが、こんな金田一耕助シリーズとかに出てきそうな設定が現代においてありえるのか?
たびたび似たような設定の作品があるということは韓国ではあり得るのかもしれませんが、それが事実ならかなり恐ろしい!
本作の場合、作品の舞台となる漁村を支配するのは地元の警察なんですが、そこで元犯罪者を集めていたり、子供を働かせていたりと、やってることはどっか知らない独裁国家の話のようですし、主人公の夫の弟夫婦も人間として最低レベルの悪行を働くなど、見ていて全く現実味がありません。
実際、私たちが知らないところで子供たちが行方不明になっていたり、その子供たちが凶悪な事件に巻き込まれているなんてこともあるようなんですが、それにしても闇の組織とかではなく町ぐるみで犯罪行為をしているというのは設定としてどうだったんでしようか?
この舞台が過去だったり、中国や他の地域に連れていかれたというのならまだしも、現代の韓国が舞台となると社会派ドラマというよりもスリラーでしかありませんでした!
こんな人間のエグさ全開の作品を見るくらいなら、苦手なホラー/オカルトものを見た方がまだ楽しめるというもの。
刑事が事件を捜査していく中で同様な事件にたどり着いたというのなら一歩距離をおいて見れるのですが、主人公が自分の子供を探している先でこれだと正直辛すぎます。
子供がひどい目に遭う作品が苦手な方にはオススメ出来ない作品ですね!
まとめ:舞台や設定を変えたらな楽しめたかもしれませんが、本作だと主人公の母親に感情移入してしまい辛くて全く楽しむことが出来ませんでした。
とにかく胸くそ悪くなる映画!
ブリングミーホーム尋ね人ラスト結末は?
※以下ネタバレを含みますので、ご注意!
終盤で漁村にいた少年がジョンヨンの息子ではなくまだ成人している可能性が出てくるものの、結局は息子に良く似た子供は亡くなった上に、とんでもない漁村の秘密が明らかになるなど、とてもハッピーエンドといえるものではありませんでした。
それどころか、この後もジョンヨンの子供探しが続くのかと思うと悲しいばかりでしたね。
それにしても、最後に足の爪の特徴を確認するまで自分の子供がどうか分からないというのは疑問ですし、それまで似た子供がたまたま漁村に囚われていたというのも都合が良すぎます。
本当は自分の子供だったのに、亡くなったことを受け入れたくなくて別人だと思い込んでいるとか?