チョン・イル、クォン・ユリ主演によるロマンス時代劇。
人違いから始まるロマンスと史実を交えたストーリーが魅力の人生逆転劇!
キャスト、あらすじ、感想、最終回などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ポッサム【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全40話
平均視聴率:5.4%
最高視聴率:8.45%
放送期間:2021年5月1日~7月4日まで韓国MBNで放送
演出:クォン・ソクチャン
「パスタ~恋ができるまで」「甘くない女たち」など
脚本:キム・ジス
「ドクターズ」「産後ケアセンター」など
パク・チョル
【バウ(キム・デソク)役】チョン・イル
ポッサムを生業にする荒くれ者。
【スギョン役】クォン・ユリ(少女時代)
ファイン翁主(オンジュ)。光海君の娘。
【イ・デヨプ役】シン・ヒョンス
スギョンの義弟。イ・イチョムの三男。
【イ・イチョム役】イ・ジェヨン
左議政。大北派の首長。
【光海君(クァンヘグン)役】キム・テウ
第15代王。
【キム・ゲシ役】ソン・ソンミ
尚宮。西人派の女官だが王の寵愛を受けて権力を握る陰の実力者。
【チョ尚宮役】シン・ドンミ
スギョンの乳母。
【チュンベ役】イ・ジュニョク
バウの相棒。
【チャドル役】コ・ドンハ
バウの息子。
【キム・ジャジョム役】ヤン・ヒョンミン
兵曹佐郎。イ・イチョムと敵対する西人派の重臣。
【イ・ウォニョプ役】チュ・ヨンギュ
イ・イチョムの長男。
【ヘイン堂(ダン)イ氏役】ミョン・セビン
イ・イチョムの妹。
「夜警日誌」や「ヘチ」といった作品で知られるチョン・イルが初の父親役に挑戦したフュージョン時代劇。
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ポッサム【韓国ドラマ】あらすじ
朝鮮第15代王光海君と側室との間に生まれた王女スギョン(クォンユリ)は、父の政敵であるイ・イチョム(イジェヨン)の息子と政略結婚するもすぐに未亡人となってしまう。
その後、窮屈な生活を送っていたスギョンだったが、夫の命日に外出した日の夜に何者かに連れ去られてしまう。
スギョンを連れ去ったのはポッサムで生計を立てていたバウ(チョンイル)で、スギョンが外出した際に見かけて気になっていた男だった。
ところが本来誘拐するはずだった女性はスギョンではなく、バウは誘拐相手を間違えてしまっていたのだ。
ひとまず自宅へと連れ帰ったバウだったが、王女を誘拐したことがバレれば極刑になることは間違いなく、秘密裏にスギョンを帰すことにする。
ところが王宮ではイ・イチョムの策略によりスギョンは亡くなったことにされており、生きていることがバレれば命を狙われてしまう状況になっていた。
権力者たちの陰謀に巻き込まれる形になってしまったバウとスギョンは、しばらくの間夫婦になりすますことにするのだが、その間にバウと息子のチャドル(コドンハ)はスギョンに好意を抱くようになる。
一方、幼い頃よりスギョンに想いを寄せていた義弟のデヨプ(シンヒョンス)は、父親であるイ・イチョムに背いてまでスギョンの行方を捜しており・・・。
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ポッサム【韓国ドラマ】みどころ
本作は、寡婦(かふ/夫と死別又は離別し、再婚していない女性)を拐って再婚させる”ポッサム”を生業にする男が誤って王女を誘拐したことから始まるロマンス時代劇です。
間違えて誘拐したことから始まるドラマなんですが、この状況はいわば時代劇版同居生活のようなもので、ひょんなことから一緒に暮らす羽目になった男女が次第に惹かれ合っていくというラブコメの定番設定になっているんです!
そして、そのことが王宮内での陰謀を暴く結果となり、主人公が陰謀の首謀者に復讐するいい切っ掛けにもなるんです。
この主人公には韓国ドラマではお決まりの出生の秘密があり、それによって後半から主人公の立場が変わってくるというのもみどころ!
そしてヒロインを巡っての三角関係や、親子の複雑な関係といった定番の要素もあり、正に王道の韓国時代劇といった仕上がりになっています。
王宮での権力争いの行方とは?
身分を失った主人公と死んだことにされたヒロインは、どうやって本来の立場を取り戻し愛を育んでいくのか?!
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ポッサム【韓国ドラマ】感想・評価
誘拐を生業にしている男が主人公なので、かなりシリアスかつハードな内容なのかと思っていたんですが、まったくそんなことはないコミカルな作品でした。
誘拐されるのにコミカルなわけないじゃん!と思うかもしれませんが、この時代には女性の再婚というものが認められていなかったようで、ヒロインのようにまだ若いのに離別してしまった女性は、その後家族(実家ではなく婚家)に疎まれながら過ごさなくてはならないみたいなんです。
そりゃ辛すぎるよ!と思うのは当然で、だからこそ誘拐されたという形を取ることで再婚することを可能にした、いわば法の抜け穴を狙った禁じ手みたいなものなんですね。
だからこそ冒頭で描かれたように望んで誘拐される人もいるようで(全員が望んでいるとは限りませんが)、そういった意味からすればただの人拐いではないみたいですね。
つまりは切っ掛けはどうあれ、主人公とヒロインが共に暮らすことになり、その結果お互いの命を救い陰謀をも暴くことになるんです。
これが現実的かどうかと言われればあり得ないかもしれませんが、そういったドタバタ模様から始まるからこそ時代劇ならではの取っつきにくさが薄れているともいえます。
“布で女性を包んでダッシュで逃げる!”なんてまるでコントのようですし、どう考えても女性側が暴れたりせず大人しくしてくれないと成立しないんですよね。
こんなのコメディでしかありえません!しかも誘拐する相手も間違えてるんですから!!
その結果陰謀に巻き込まれていくので、当然シリアスな権力闘争となるんですけど、偽装夫婦(可愛い息子付き)から親密になっていく展開や、本当の家族との関係の改善に主人公たちの居場所作り、本来の身分に返り咲く逆転劇などもあり、更にその合間にコミカルなシーンも盛り込まれるので退屈にならないんですよね!
その上、個性豊かなサブキャラクターたちの存在や、サブキャラクター同士のロマンスなどもあり、メインカップルが映っていなくとも面白いというのも見事でした。
ただ、韓国ドラマではよくある中弛みも最終回がイマイチというお決まりも存在しているので、そこは残念でした!
まとめ:主人公がヒロインを誘拐するという設定はユニークでしたが、それ以外の設定や展開は韓国時代劇とラブコメの王道を踏襲したものになっていました!
ただ、韓国時代劇が苦手な方でも見れるほどコミカルな要素も散りばめられているので、予想以上に見やすく感じました。
ただ、中盤での中だるみやラストがイマイチという点は残念です。。。
ポッサム最終回感想は?
※ネタバレあり!
多くの人が不満に思っているようなんですが、本作はロマンス時代劇でもあるのに”キスシーン”が一切ないんです!
もちろん、愛情の表現方法はキスだけではないんですが、キスシーンがあってこそ結ばれた感が伝わってきますし、それを期待して見ているとこもあるんですよね。
もしかして最終回まで待望のキスシーンを取っておいたのか?と淡い期待を寄せていたんですが結局最後までなく、なんとなく不完全燃焼なまま終わってしまったんです。何かこだわりがあったのか?!
そして、悪役の最後についてもモヤモヤ。
デヨプへの配慮かもしれませんが、自分の家族を殺し奴隷の地位に落とした男を赦すというのは本当に正しいのか?
あと、いい奴なのに恋は成就せず亡くなってしまうという2番手(韓国時代劇では定番!)の扱いもどうにかなりませんでしたか!?