ぼくの歌が聴こえたら【チャニョル主演韓国映画】感想レビュー・キャスト

 

僕の歌が聴こえたら韓国映画ポスター

EXOのパク・チャニョル初主演作。

トラウマにより人前で歌えない天才ミュージシャンを発見した落ちぶれた音楽プロデューサーが、彼を再起させるために全国ライブツアーの旅にでる!

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

 

 

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目次

ぼくの歌が聴こえたらキャスト一覧

原題:ザ・ボックス

2021年3月24日韓国にて公開(日本公開日2022年6月10日)

上映時間:93分

監督・脚本:ヤン・ジョンウン

【ジフン役】パク・チャニョル(EXO)
人前で歌えない天才ミュージシャン。

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【ミンス役】チョ・ダルファン
落ちぶれた音楽プロデューサー。

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【ナナ役】キム・ジヒョン
クラブの盲目の歌手。

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韓国の人気グループEXOでラッパー兼サブボーカルを担当するチャニョルの初主演映画!

監督は本作が映画初挑戦となったヤン・ジョンウン氏です。

人前で歌えない天才ミュージシャン役を演じるチャニョルは、本作で世界の有名ヒット曲をカバーしている以外にも、ギター、ピアノ、ドラムの演奏や、自身が手掛けた楽曲も披露しています。

本作のOSTはチャニョルによるカバー曲が中心で、ビリー・アイリッシュ、ファレル・ウィリアムス、マライア・キャリー、ルイ・アームストロング、チェット・ベイカー、コールドプレイなどの有名曲ばかり!

エンディングはオリジナル「Break Your Box」。

 

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ぼくの歌が聴こえたらあらすじ

僕の歌が聴こえたら韓国映画

かつては売れっ子歌手を発掘したほどの有名音楽プロデューサーだったミンス(チョダルファン)は、ある日駐車場の受付でギターを弾きながら歌っていたジフン(チャニョル)と出会う。

今は運に見放されて借金取りから追われる日々を送っているミンスは、ジフンの才能に惚れ込みスカウトしようとする。

しかし、ジフンにはあるトラウマがあり人前で歌えないと言うのだ。

しかし、それでもと諦めないミンスは、韓国の地方を巡るライブツアーを計画し契約を取りつける。

ミンスは人前に出ると歌えないというジフンに冷蔵庫用の大きな段ボールを被せ中で歌えるよう準備し、ライブハウスやクラブでの披露や、路上ミュージシャンとのセッションなどを通してトラウマを克服させようとするのだが・・・。

 

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ぼくの歌が聴こえたらみどころ

本作EXOのチャニョルが人前で歌えない天才ミュージシャンに扮したロードムービータッチのヒューマンドラマです。

幼い頃に受けたあるトラウマが原因で人前で歌えなくなってしまったミュージシャンと、今は落ちぶれてしまった新人発掘に定評のある音楽プロデューサーがひょんなことから出会い、ミュージシャンのトラウマを解消させようと全国を巡るライブツアーに出る。

再起と成長のドラマの王道路線でありながらも、ロードムービー要素やその際に出会う人々とのドラマがあり、ライブを重ねることで音楽の多幸感や観客の反応があることの素晴らしさを知っていくという内容になっています。

みどころとなるのはやはりチャニョルの歌唱シーン!

音楽好きでなくとも聞いたことのある洋楽の大ヒット曲から、ジャズのスタンダードなど名曲が満載。しかも、ギターを筆頭に楽器の演奏シーンもいくつもあるなど、ファン必見の映画になっています。

 

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ぼくの歌が聴こえたら感想・評価

キーラ・ナイトレイ主演の秀作「はじまりの歌」の韓国版といった感じのロードムービー。

はじまりの〜はロードムービーではありませんが、売れない天才歌手が落ちぶれた音楽プロデューサーにより見いだされるという設定は同じで、歌手がアコギを弾いているシーンでプロデューサーがアレンジを想像する。

そこでベースやドラムなどが加わっていき壮大な曲になるという演出も同じ。

これじゃあ、まんまパクリじゃないかと出鼻をくじかれそうになったんですが、そこからの展開はいかにも韓国らしいものになっていきます。

借金取りから追い回されるプロデューサーに、才能はあるもトラウマから人前で歌えない歌手、歌手と契約をするために地方のライブハウスや演奏できそうな場所を回っていくロードムービー的展開、人前で歌えない解決策として冷蔵庫の空き箱に入って演奏、そしてウザすぎる酔っ払いの乱入と、いわゆるどさ回り的な内容になります。

各地で当地料理を食べたり、路上でセッションしてみたり、人との出会いを重ねての挫折と成長があったりと、お決まりだけど分かりやすい内容になっています。

それに本作に登場する曲の多くが、

ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」
ファレル・ウィリアムスの「Happy」といった近年の大ヒット曲から
「Summertime」
「What A Wonderful World 」

といったジャズの大名曲など広く知られた曲のカバー中心というのも音楽好きでなくても楽しめる要因かと。

抱えた傷を消すのではなく、受けいれて共存していくというメッセージも共感できるものでしたしね!

このように歌唱シーンや舞台での演奏はなかなかなんですが、それらの繋がりがイマイチなんです。

そもそも本作は予定調和なところがあり過ぎで、先の展開が読めたりお決まりのパターンになることばかりで、驚きや新鮮味がない。

しかも、二人の出会いや演奏旅行に出るまでがかなり安易で、説得するシーンは短く人物の背景を描くことも少ない。

もう少し出会いと旅立ちまでの過程を丁寧に描くべきでしたね!

各地で出会うプロデューサーの知人やミュージシャンとの関わりも濃密には描かれておらず、その場所その場所でチャンヨルのMVを撮っては移動しているだけの様に映るんです。

確かにその過程での成長や挫折も描かれては居ますが、そのどれもがアッサリと描かれ過ぎで深みがありません。

もっと内面や人との繋がりを丁寧に描いていたら評価は違っていたかもしれませんね。

まとめ:誰もが知る名曲を披露するシーンや、各地で素敵な人と出会い優しさに触れるシーンなどは素敵でしたが、それら各シーンの繋がりがなくあまりにも展開が予定調和過ぎるのは考えものでした。

旅先で良い人たちばかりと出会ったり、あまりにも順調に回復していくのが都合良すぎると思ってしまったのは残念ですね。。。

これってチャンヨルのPVですか??

最後に

作品の下調べをせずに見たので作中で登場する楽曲は私の知らない韓国のものばかりなのかと思っていたんですが、いざフタを開けてみると洋楽の大ヒット曲やジャズのスタンダードなど有名曲ばかり!

これに関しては見ていて楽しいばかりでした。

しかし、テーマが王道なのはいいとしてもあまりにもご都合主義な展開で、主人公がトラウマから乗り越える過程をあまりにもあっさりと描きすぎなんです。

そのためカバーに楽曲のMVを繋げただけのように見えてしまい、本来感動するはずのストーリーも薄っぺらく思えてしまいました。。。

 

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