イ・スンギ×シン・ミナ×ノ・ミヌ×パク・スジンの豪華共演。
最高視聴率22.5%を記録した人気脚本家ホン姉妹によるファンタジー・ラブコメディです。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
僕の彼女は九尾狐<クミホ>キャスト・視聴率
全16話
最高視聴率22.5%
平均視聴率15.0%
放送年度(2010年8月から韓国で放送)
演出:プ・ソンチョル
脚本:ホン・ジョンウン/ホン・ミラン
【チャ・テウン役】イ・スンギ
【ク・ミホ(九尾狐)役】シン・ミナ
【パク・トンジュ役】ノ・ミヌ
【ウン・ヘイン役】パク・スジン
【パン・ソンニョ役】ヒョミン
【チャ・プン役】ピョン・ヒボン
【チャ・ミンスク役】ユン・ユソン
【パン・ドゥホン役】ソン・ドンイル
【キム・ビョンス役】キム・ホチャン
僕の彼女は九尾狐<クミホ>あらすじとみどころ
このドラマの題材となる九尾狐(クミホ)とは、韓国ではおなじみの狐の妖怪で、日本だと九尾の狐として知られていますね。
これまでにも映画やドラマの題材として何度も扱われてきて「九尾狐外伝」(キム・テヒ主演)「九尾狐ヨウヌイ伝」(ハン・ウンジョン主演)やイ・スンギさん主演の「九家の書」も男性版九尾狐と言われる神獣が登場しています。
ただし、上記の2作や他の多くの作品はホラーテイストだったりが基本なのですが、このドラマはファンタジー要素の強いロマンティック・コメディとして描かれているのが特徴です。
人間と妖怪との悲恋や悲しい過去も描かれてはいますが、従来の作品のようにおどろおどろしくはせずにキュートで可愛らしい感じで九尾狐を扱った作品です。
アクション俳優を目指すチャ・テウンが本作の主人公。テウンは幼いころに両親を亡くし、金持ちの祖父と叔母との三人暮らしをしています。
そんなテウンは大学の授業料を使い込んだり、祖父に入れられた予備校から抜け出したりとやりたい放題。
しかし、抜け出した先の寺で怪しい掛け軸を発見し、そこで謎の女の声がきこえてきて・・・
なんやかんやで彼の前に美女の姿で九尾狐が現れ「ク・ミホ」と呼ぶことになってしまいます。
取りつかれてしまった彼と彼女の笑いあり涙ありの生活がこうして始まったのでした。
簡単に状況を説明するなら、両親はいないが金持ちのおじいさんに育てられ何不自由なく暮らしていた青年が、ある時妖怪の封印を解いてしまい取りつかれたということ。
そして、その妖怪が美人で周りの友人たちに彼女と間違われおかしな関係性が出来挙がってしまう。
「うる星やつら」のあたるとラムの関係に近いのかもしれません。
食べられたくないと怖がるテウンと彼に付きまとうミホ。初めは正体に怯えているのですが、次第に惹かれていき二人でずっと居たいと思い始めます。
定番と言えば定番ですが、そこに謎のイケメンが介入してきたり、主人公が元々好きだった相手も登場したりとラブコメらしい展開になってきます。
そういったベタなラブコメも面白いのですが、テウンのおじいさんやチョウ・ユンファに憧れるアクションスクールの監督、未だ独身のテウンのおばさんなど濃いキャラがとても面白く、人間と妖怪の恋というファンタジー要素に中年のロマンスまで加わって、物語をより一層見ごたえのあるものにしています。
特にシン・ミナの魅力一杯の作品で、ク・ミホの天然ぶりと可愛らしさは最高です。徐々に人間らしくなっていくミホの変貌ぶりも見どころ。
二人は結ばれていいのか、正体が周りにばれないか、ミホに付きまとう男の正体とは?ドキドキとハラハラが織り交ざったファンタジー作品でありながら、究極の愛とも呼べるものを描いた純愛ファンタジードラマ。
ラブコメ要素が強い作品ではありますが、号泣してしまうシーンも多い本格的なラブストーリーですよ。
僕の彼女は九尾狐<クミホ>感想と評価・評判
まとめ:キュートなテンポで進むラブコメドラマでありながら、切なくて優しい純愛ドラマでもあるホン姉妹を代表する作品の一つです。
シン・ミナ扮するク・ミホの可愛さは凄まじく、男女問わず虜になること間違いなしです。ファンタジードラマとしても名作ですが、深い愛を描いた作品としても名作ではないでしょうか。
最後に
このドラマ本当に好きで一度見終わった後に再度見直したほどハマりました。
ドラマの入りがおバカな青年が妖怪の封印を解いてしまい取りつかれるというB級なノリなのですが、それがかえって導入部分としては物語に入り込みやすく、序盤の軽いラブコメ展開は誰もが楽しめると思います。
しかし二人が惹かれていくにつれて徐々に切なくて悲しい物語になっていき、一気に世界観に引き込まれるという周到な罠が張られた作品でもあるのです。
監督と叔母さんの癖の強いコンビも笑えるし、特にチョウ・ユンファに憧れてるってのがツボでした。
他にもトンジュの謎めいた感じも、へインの意地の悪さも二人の引き立て役として最高でした。
コメディとしても純愛としても楽しめる、笑って泣ける傑作ドラマです。