新しき世界|感想は韓国映画最高傑作?キャスト・あらすじ!続編はある?

新しき世界

イ・ジョンジェ×チェ・ミンシク×ファン・ジョンミン豪華競演!

韓国映画界を代表する演技派3人が主演したヒューマン・クライム・ストーリー。

ハリウッドリメイクも決定!

キャスト、あらすじ、感想、みどころ、続編についてなどをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

新しき世界【韓国映画】キャスト

原題:新世界、NEW WORLD

2013年2月21日韓国で公開(日本では2014年2月1日公開)

上映時間:134分

観客動員数:468万人

監督、脚本:パク・フンジョン

武術監督:ホ・ミョンヘン

【チョン・チョン役】ファン・ジョンミン

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【カン・ヒョンチョル役】チェ・ミンシク

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【イ・ジャソン役】イ・ジョンジェ

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【イ・ジュング役】パク・ソンウン

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【シヌ役】ソン・ジヒョ

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【コ局長役】チュ・ジンモ
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【チャン・スギ理事役】チェ・イルファ

【ヤン理事役】チャン・グァン

【殺し屋役】キム・ビョンオク

【オ・ソンム役】キム・ユンソン

【ヤン・ムンソク役】ナ・グァンフン

【ハン・ジュギョン役】パク・ソヨン

【パク理事役】クォン・テウォン

【キム理事役】キム・ホンパ

【ソク・ドンチュル会長役】イ・ギョンヨン

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本作は、韓国では青少年観覧不可(19歳以上観覧可)でありながら、400万人を越える観客動員となった作品で、ハリウッドリメイクも決定しています!

メインキャストの1人ファン・ジョンミンは、2013年第34回青龍映画賞、第22回釜日映画賞の主演男優賞を獲得し自身の代表作の一つとなりました。

本作の音楽を手掛けたのは映画『JSA』にはじめ『ベルリン・ファイル』『悪いやつら』などや、パク・チャヌク監督作品などを担当するチョ・ヨンウク氏で、本作では第50回大鐘賞において音楽賞も受賞しています。

新しき世界【韓国映画】あらすじ

イ・ジャソン(イジョンジェ)は、韓国最大の犯罪組織ゴールドムーンで理事をしています。

彼は兄貴分であるチョン・チョン(ファンジョンミン)の右腕として知られており、そのチョン・チョンは組織内でも実質No.2と呼ばれる実力者です。

しかしジャソンは警察の潜入捜査官であり、長年に渡りカン課長(チェミンシク)の指示により働いていたのです。

彼の正体を知っているのはカン課長と、警察との連絡役シヌ(ソンジヒョ)、そしてコ局長(チュジンモ)の3人だけでした。

そんなジャソンは、8年に渡る潜入捜査でチョン・チョンとは兄弟のような絆が生まれていて、いつまでも組織から抜けることを許さないカン課長と、本当の仲間のように親しくなった組織の人間たちとの間で苦悩するようになってきていたのです。

そんな時、組織の会長ソク(イギョンヨン)が謎の交通事故で急死してしまい、組織内での後継者争いが勃発することになります。

後継者と黙されているのはソクの右腕であったイ・ジュングと、チョン・チョンの二人で、これにより組織を二分する争いとなるのです。

これを機にカン課長は組織撲滅を目標とする「新世界プロジェクト」がスタートすることになります。

きむとま
イ・ジャソンの警察と組織との板挟みで揺れる心境に感情移入させられます!チョン・チョンのなんとも魅力的なキャラクターにも注目です!

新しき世界【韓国映画】みどころ

一時期衰退しかけていたヤクザ映画ですが、本作にはヤクザ映画の面白さと人間味のあるドラマが詰まっています。

視聴者目線の主人公はイ・ジョンジェ演じる潜入捜査官のイ・ジャソンなんですが、ドラマの中心にいるのはあくまでファン・ジョンミン演じるチョン・チョンでしょう!

彼は、まんまチンピラの兄貴分といったキャラクターで、組織でライバル関係にあるイ・ジュングやイ・ジャソンのような洗練された感じはないのですが、非常に人間味溢れユニークな人物。

ジャソンとのやり取りや身内に対する気の使い方などは、威圧的なジュングとは正反対でとても好感が持てます。

一方、ジャソンを組織に送り込んだ警察の上司カン・ヒョンチョルは、正義の側にいる人間なのに、とても非情で本作の中でも一番憎たらしい人物。

それを演じているチェ・ミンシクも流石で、葛藤や苦しみなどの心の内が透けて見えてこないのも見事だと思います。

それなのにただの冷酷な人物ではなく、何か思うところがあるように匂わせているのも素晴らしいですね。

そしてジャソンは、チョンとヒョンチョルという二人の間に板挟みになりもがき苦しむ感じを見事に演じきり、それゆえ一番視聴者に感情移入させる立場にいます。

本作はこの3人のタイプの違う男たちのドラマであり、組織がどのように変わっていくのか、誰がトップに立つのかを見守る作品となっています。

他の韓国犯罪映画と比べると暴力シーンもそこまで過激ではないので、普段ヤクザ映画を見ない人でも見易い作品だと思います!

果たして警察の思惑通り行くのか、組織のトップには誰が立つのか、そしてジャソンはどちらへ進むのかに注目です!!

新しき世界の続編はある?

新しき世界2について、ハングルサイトで確認してみました。

本作公開の翌年、2014年ごろは

「同じくパク・フンジョン監督がメガホンを取り、2が制作される」

「2は1の7年前のストーリーを描く」

との情報がありましたが、それ以降ぱったりとその話はなくなっています。

中には3部作らしい、というような書き込みもあり2だけでなく3までも期待するネチズンの声がありました。

2016年になって、パクフンジョン監督が

「新しき世界2の制作はしない」

と公式に発表しました。

「1の7年前のストーリー」はもうシナリオができていたようで、1に出演したキャストたちのスケジュールが合わなかったことも要因のようですが、

「2を制作するとしたら(7年まえの話でなく)1のその後を作ったほうがいいと思う」

と話していました。

とりあえず続編はなしということです。

新しき世界【韓国映画】感想と評価・評判

いや、最高ですね!

韓国のこういったジャンルの作品には、過激な暴力シーンが欠かせないと思っていたのですが、本作はそこまでのものではなくシーン自体も短いのですが、それでも非常に魅力的な映画だと思いました。

本作が面白いと思えるのは、やはり登場人物が魅力的であるからでしょう。

特にチョン・チョンは、一見そこら辺のチンピラのように見えながら実は頭がよく、人間味もありヤクザらしくないユニークさもありながら、ここぞというときには狂気も見せるというキャラクターで、潜入捜査官であったジャソンが惚れてしまうのも納得な人物なんです。

弟分のジャソンにいつもちょっかいを入れて、それをぞんざいに扱うジャソンという二人の関係も面白く、ジャソンに無理難題を押し付けて潜入捜査からいつまでも解放しないヒョンチョルとは大違い。

もし、自分が同じ立場に置かれたとしたら幾らヤクザだとはいえチョンを慕うと思いますね。

この映画を他の作品で表すなら『インファナル・アフェア』と『仁義なき戦い』を足して、『チング』で割った感じでしょうか?

過激な銃撃シーンや、『アシュラ』のような血みどろなシーンも少なく、登場人物たちの内面を描くことに注力しているのも他の作品と一線を画すところ。

昔のヤクザ映画にある情をサラッと描き、爽快感のあるラストも抜群でした。

日本のヤクザ映画では定番である罵り合いがないのもサッパリしてていいと思いました。

まとめ:これまでに見た韓国のヤクザ映画の中でずば抜けて面白い作品!暴力シーンよりも登場人物の内面を描くことに注力しているのも良かった。大傑作です!!

最後に

本作は韓国の同様な映画と比べるとかなり暴力シーンが少ない作品です。

しかし、抑えてあるとはいえ十分迫力があり、普段おちゃらけた感じのチョン・チョンが狂気をたまに見せるからこそ怖いんです!

どこか間抜けな殺し屋たちが、終盤に作品を予想外に盛り上げてくれるのも面白く、チョンが魅せるエレベーター内での殺し合いは、本作中一番の盛り上がりを見せてくれました。

結末についてはここでは詳しく話せませんが、思った以上に痛快なものになっていますよ!

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