韓国女優のスエは「海神」「野王」「仮面」「ウチに住む男」など数々の代表作を持つトップ女優です。
映画界でも存在感を発揮し、「アジアで最高の女優」と語る監督もいるほど。
プロフィールや貧しかった生い立ち、整形疑惑、演技力評価、結婚や熱愛彼氏についてまとめました。
(トップ画像所属事務所ページより)
韓国女優スエのプロフィール
本名 박수애 パク・スエ
1979年9月16日生まれ
ソウル市出身
168cm
46kg
AB型
(A型説もあり)
兄弟不明
(兄・姉がいるという説あり)
幼いころから容姿をほめられることがたびたびあり、また周囲に芸能人にあこがれる友達が多かったことから漠然と芸能人を夢見て高校卒業後は大学に行かず、演技学院に通いました
2000年の夏、モデルの友達の撮影現場についていって、その場でスカウトされ、モデルを始めることに。
ティーン誌や下着モデルなどを経て、モデル仲間で意気投合した友達と4人でアイドルデビューしようと言うことになりました。
スエはラッパー担当し、練習に励むもデビューできずに解散。
所属事務所社長に歌よりも演技の才能と見出され、女優に転向しました。
2002年6月単発ドラマ「初恋」で女優デビュー。
この作品に出ることになったとき、八重歯を取って歯の矯正中でした。そのために1千万ウォン(約100万円)もかかったのに、ドラマ出演するならそれを取らなければいけないと言われ、悩みに悩んで出演。
しかし長い間矯正していたため、きちんと発音できず30回もNGを出したというエピソードも。
この作品で爆発的な反応があり、スエは
「典型的美人ではないが、中世的な魅力が新鮮で、ハスキーな声、個性あふれる演技などが新世代の好みにマッチした」
と言われ、話題になりました。テレビ局のホームページにはスエに関する問い合わせが殺到して、ドラマ関係者からも注目されるように。
2003年2月にはMBCミニシリーズ「ラブレター」で初主演を務め、MBC演技大賞新人賞を受賞しました。
デビューしてわずか6ヶ月の新人を主演に抜擢するのは異例のこと。
スエは制作陣との2回目の会合があった日、すでに自分のだけでなく相手の台詞まですべて台本を覚えていたのだとか。
この熱意をみて、新人だけど勝負をかけてもいいと判断され抜擢されたのだそうです。
2004年初主演映画「家族」の興行成功と数々の新人女優賞をさらって映画界にデビュー。
2004年ドラマ「海神」は最高視聴率36%を記録し、スエの人気は不動のものとなりました。
その後も数々のドラマや映画に出演。若いころは悲しい役が多かったため、「涙の女王」と呼ばれました。
2008年7月映画「あなたは遠いところに」が公開され、大鐘賞、ゴールデン撮影賞主演女優賞などを受賞し、映画界の代表女優として認識されるように。この作品についてご自身は「自分の演技人生転機になった作品」と語っています。
2010年にホラー映画に初挑戦。「ミッドナイトFM」はそのタイトル通り、スエは深夜ラジオを進行するDJ役を熱演。スエの魅力のひとつと言われている「声」が生かされた作品です。
劇中、スエの服は一着のみだったため、その分観客が衣装やメイクなど演技以外のものに視線を奪われることがなくてよかった、とご本人談。しかし美術監督出身であったキムサンマン監督はスエの美しさを表現し切れなかったと残念がりました。この作品も多くの賞を受賞し、ジャンルを問わず成功に導く女優であると認識されました。
韓国女優スエの生い立ち
2012年12月、社会福祉共同募金会はスエが1億ウォン(1000万円)以上の個人大口寄付者の集まりであるオナー・ソサエティー200号メンバーになったと明らかにしました。
この日、スエは
「子供のころ、ソウル冠岳区奉天洞の貧民街で近所の方々とともに過ごしながら成長したので、分かち合いの大切さはよくわかっている。厳しい環境に置かれた子供たちに希望を伝えて生きたい。私が誰かの支えによりこういった仕事ができるように、私の寄付で子供たちが世界がどれだけ大きくて広いかを感じ、希望と夢をもてるようになってほしい」
とご自身の生い立ちについても言及しました。
スエは「夢があったとしても、叶える機会や希望がない」という現実を幼くして悟ったという。
彼女は「自分から欲しいと思うものもなく、諦めも早い子どもだった」と幼少時代を振り返った。
そんなスエは11年前のある日「1年だけ女優になるための準備をしてみよう。その後、叶わなければ諦めよう」と話すチョン・ヨンボム代表に出会う。
当時を振り返り「私に夢を与えてくれて、その夢を支持してくれる人が現れたことで、自信が生まれました。『ひとりじゃない』と思えるようになったんです」と語る。http://www.wowkorea.jp
お父さんが靴磨きの仕事をしていることは、女優として注目されたころネットに書かれて広まり、かなり知られていました。
韓国では靴磨きと言えば低所得者で貧しいということ。
イメージが大事な芸能界において、父親の職業がバレれば、悪影響があるかもしれない、と何か大事件が起こるのではないかというほどお母さんは心配し、この仕事を反対していました。
小心者で恥ずかしがり屋だというスエさんの性格も、芸能界に合わないだろうと言われていたそう。
「3000万ウォン(約300万円)稼いだら辞める」「次はマンションのチョンセ資金が貯まったら辞める」
と家族に約束しながら続けた女優の仕事がこれほどにまでなるとは誰も予想しなかったようです。
※チョンセとは韓国独特の賃貸システムで、契約時にまとまった保証金を払い、大家はそれを運用して収入を得るため、月々の家賃がないというもの。契約期間が終わればその保証金は全額返されるため、ただで借りられるのです。
スエはお父さんの職業を堂々と公表し、
「私がどれだけ有名になってお金を稼いだとしても父は靴磨きの仕事を続けるでしょう。そんな父を誇りに思うし、父の職業を恥ずかしいと思ったことはありません」
と語っています。
子供のころ、経済的には豊かではなくても、温かい家庭で大切に育てられたようですね。
スエはこれまでもいくつかの団体に寄付やボランティア活動をしています。
「困難な状況の中で、夢と希望を捨てないこと自体が難しいことをよくわかっていますが、どんな状況でも自信と夢、希望を失わないでほしい」
と語りました。
スエの顔はブサイク?整形は?
スエはモデル当時から鼻がコンプレックスでした。
ある写真では鼻が強調されたかのようにすごく大きく見え、また太ると一番最初に鼻に肉がつき、やせるときもまた鼻から細くなるのだとか。
いつも鼻が気になって、整形することを本気で考えたとのこと。
しかしスエの顔を「古典的で女性らしい美しさがある」と評価している事務所の意向で、整形はしないことに決めたのだそうです。
細くて高い鼻は洗練された美しいイメージがありますが、広がった鼻は愛らしく、親しみやすい印象を与えます。
スエが整形をしなかったことも、女優として大成した大きな理由ではないでしょうか。
スエがドラマ・映画で絶賛される理由
スエは共演者や映画監督から絶賛コメントがたくさん寄せられています。
スエはビジュアルだけでなくサウンドだけで人を感動させ、感情を高める声を持っている
2006年映画「夏物語」で共演 イビョンホン
中間トーンを着実に維持できる女優は珍しいがスエはそれが可能だ。感情を張り上げる演技はやさしい。感情を一定に維持する中間トーンが難しい。
スエはあまりにも天性が澄んでいてに清らか。吸収力が非常に優れている。一度話せばすべてわかる。だから演技指導の必要がなかった。
映画レッドクリフの広報のために来韓した中国のジョン・ウー監督が「あなたは遠いところに」の予告を見て、”この女優は誰か”というので「間違いなくアジアで最高の女優になる人だ」と答えた。
2008年映画「あなたは遠いところに」イ・ジュンイク監督
スエが見事にダヘというキャラクターを演じてくれたから、ドラマも成功しました。ドラマの後半はチュ・ダヘが牽引しました。スエという女優のパワーってすごいなと思いましたね。Kstyle 2013年ドラマ「野王」で共演クォンサンウ
(渡辺謙は)韓国のプロデューサーに「凄い女優さんだ」と伝えていたほどで、事務所のパーティーで直接会った際には川村会長に「演技だけでなく普段のたたずまいも素晴らしい。獲得すべきです」と進言。https://www.sponichi.co.jp
2015年、渡辺謙らが所属している日本の大手芸能事務所、ケイダッシュの会長に見初められ、専属契約を結びました。
きっかけはハリウッド俳優の渡辺謙が日本で放送されたドラマ「野王」でのスエの演技に一目ぼれしたこと。
事務所会長から直々に声がかかり、スエは事務所の新年会に参加するため一人で来日。
人間性が気に入られ、専属契約の運びとなりました。
スエはデビュー当時、「近年珍しい”真剣な”演技と物悲しさが妙に共存するような個性」と紹介されました。
スエが育った環境は今日本で伝えられるソウルの街並みからは想像できないくらい貧しいものだったと言えます。
兄弟構成については”兄と姉がいる末っ子”という説と”長女”という説の二通りあり、確かなことがわかりませんでした。
いずれにせよ芸能界の仕事を始めたのは家族のためで、新人時代に台本を全部暗記したというエピソードからもこの仕事に対する並々ならぬ熱意があったものと思われます。
天性の才能や人に安心感を与える清楚な顔立ち、といった女優として恵まれた資質に加えて、家族のためを思う不屈の精神。
貧しさゆえに希望がなかったという少女時代を過ごしたスエが、夢を見つけた芸能界で自分の才分を生かし、光り輝いていったのではないでしょうか。
「涙の女王」は演技じゃない、本物だ、と言われるゆえんもここにあると思います。
スエの熱愛彼氏は?結婚はいつ?
スエは高校1年のときに初めて彼氏ができたとのこと。その彼は小学生のころから好きだった初恋の相手だったそうです。
2003年の新人当時、「本格的に演技者としての勉強を始めてからは彼氏はいない」と語っていました。
ヤンドングン
2002年、歌手で俳優のヤンドングンとの熱愛説はさまざまな憶測を呼びました。
ヤンドングンが2002年に発表した曲「유치찬란(幼稚だの意)」は女性への怒りを伝える内容の歌詞で、スエに宛てたものではないかと言われました。
お前は俺がこんな風につらい思いをしていることを知っているか
こんな風に始まる歌いだしの前に英語のラップ部分があります。
july25. your 24th birth 2002 this is Y.D.G
I swear ya heard
2002年7月25日、君の24回目の誕生日、というこの歌詞。(YDGはヤンドングンの意味)
(動画内、ハングルの歌詞が出てくる前、ボソボソと聞こえる部分がこの英語の歌詞)
スエの誕生日1979年9月16日は、陰暦では7月25日。2002年は満23歳ですが、韓国年齢では24歳の誕生日となります。
さらに動画1分46秒あたりの、「拍手 yeah」という歌詞。韓国語では「パクス yeah」となり、それがスエの本名である「パクスエ」に聞こえるともいわれました。
曲は彼女へ文句を言いながらも、愛している、待っているというような内容。
ヤンドングンは当時最も人気のある歌手の一人でした。俳優としてもタレントとしても有名で多才なエンターテイナーとして活躍していました。
スエはヤンドングンについて
「同じ事務所に所属する親しい人だけど、恋人関係ではない。複数の人と一緒に映画を観て食事しても、二人だったと報道される」
と語っており、真相はうやむやなまま・・・。
スエがドラマで活躍するたびに過去の噂として掘り起こされたことが何度かあり、そのたびに「根拠のない憶測」とまとめられています。
当時メディアに取り上げられた様子もありません。
ともあれ15年以上前の話です。
スエと同じ年であるヤンドングンは2013年、34歳のときに一般人と結婚し、今は3児のパパとなっています。
チョンテウォン氏
別の熱愛報道では2012年1月、ドラマ制作会社テウォンエンターテイメントのチョンテウォン代表との熱愛が伝えられ、二人が親密な様子で食事していた、デートしていた、旅行していたというような報道がありました。
これについて所属事務所は「事実無根」だと強く否定。
スエの出演ドラマの日本プロモーションに参加するかどうかについてチョンテウォン代表が説得しているところで、何度も会っていただけ、だと伝えられました。
理想については
「私をたくさん愛してくれる人。ルックスはほとんど問いません」
2012年1月、満32歳のときのインタビューで、
「娘役の赤ちゃんを見て初めてかわいいと思った。自分自身に結婚する時期になったのかと自問してみた」Kstyle
そして恋人はいないけど、36歳になる前に結婚したいと答えました。
2016年7月のインタビューでは
「36歳のとき、女性としての人生と結婚についてたくさん悩んだ。両親からのプレッシャーもあった。自分でもたくさん考えた。しかし、そんなときを経て今は自由になった。漠然といつかは結婚したいし、そうしたい年齢もあるけど、そのときになってもし結婚していなくても楽しく生きていきたい」
そして
「結婚したい年齢は変わって、元々は32歳だったけど、38歳に変わった。今は41歳ごろがいいなと思ってる」
と笑顔で話しました。
最後に
スエの生い立ちについては、お父さんが靴磨きの仕事をしているということ以外、あまり多くは語られていません。
本命はいるのでしょうか?41歳までにしたいという結婚は・・・?これからも楽しみにしています!
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