日本では誕生日に何を食べるの?と聞かれてケーキと答えましたが、日本の皆さんこれでいいですよね??
韓国では誕生日の朝食に必ずわかめスープを食べます。
ケーキも食べますがそれはここ何十年にできたことで、誕生日にわかめスープというのは伝統なんです。
「なぜ誕生日にわかめスープを食べるのか」についてご紹介します。
誕生日にわかめスープを食べる理由
自分の誕生日にわかめスープを食べるのは、妊娠・出産・子育てに苦労した母親への感謝と敬意を表すため。
なぜわかめスープにそのような意味があるのでしょうか。
女性は産後、わかめを毎日食べる習慣があります。
私も韓国での出産経験があり、「1ヶ月は毎日わかめでうんざりするよ」と友達に言われていましたが、1ヶ月どころから100日以上毎日食べ続けました。
高麗時代から続く韓国の伝統
(私が産後に病院で食べていた食事。わかめスープです)
産後の女性が初めて食べるのは白いご飯とわかめスープ。
韓国では昔、わかめを産後仙藥として考えられていました。
出産の日が近づくと、わかめから準備。わかめには惜しまずお金を払ったといい、わかめは折らずに縄で縛ってもらいました。
わかめを値切ったりすると、赤ちゃんの寿命が縮まり、折ると難産になると信じられていたからだとか。
赤ちゃんが生まれるとわかめスープを、21日間食べたそうです。
妊婦が産後にワカメスープを飲む風習は高麗時代(918年 – 1392年)からだと知られています。
唐の類書である‘初学記’という文献に
‘鯨が子を産んで被った傷を治癒するためにワカメをかみ切って食べて産後の傷を良くなるようにするのを見た高麗時代の人々が産後の女性にワカメスープを食べさせ始めた’
という記録が残っています。
産後を助けるわかめの成分
わかめが産後の女性にいいのはヨードが豊富だからだ。ヨードは伸びた子宮を収縮させ、母乳が良く出るようにし、血を止めるのに有効なミネラルだ。
出血で失われた鉄分と、赤ちゃんに奪われたカルシウムもたくさん入っている。カルシウムはまた出産後、興奮した神経を安定させ、子宮の収縮・止血を助ける効果もある。
わかめと相性のいい食品は豆腐だ。ねぎと一緒に食べるのは避けたほうがいい。
ねぎに含まれる認許硫黄などがわかめに豊富なカルシウムの吸収を妨げる上に、ねぎの強いにおいせいでわかめ固有の味が失われてしまうからだ。
産後の初期には牛肉よりごま油を入れたわかめスープを食べるのがいい。
出典:中央日報
産後はとにかくわかめ三昧。
好きな人じゃないと苦痛だろうと思います。
最後に
韓国人のおばさんって髪の毛が黒々してコシがあって、元気そうに見えるのは、産後のわかめスープのおかげじゃないかと思っています。
私もわかめたくさん食べたから、期待できるかしら?
ちなみに、誕生日でも産後でもない普通の日にも食べます。
もっと参考までに、キリスト教信者は多いですが、イエスさまのお誕生日12月25日に食べたりはしません。