声もなく【ユアイン韓国映画】キャスト・ラスト結末の感想・考察は?

 

声もなくユアイン主演韓国映画

ユ・アインが若手の映画監督とタッグを組み韓国映画賞を席巻した珠玉のサスペンス。

口のきけない青年と身代金を払ってもらえない少女の出会いを通して社会から疎外された者たちの現実を描く!

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

 

 

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目次

声もなく【ユアイン韓国映画】キャスト一覧

2020年10月15日韓国にて公開
(日本公開日2022年1月21日)

上映時間:99分

監督·脚本:ホン・ウィジョン

【テイン役】ユ・アイン
誘拐犯にされてしまった口のきけない青年。

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【チャンボク役】ユ・ジェミョン
テインと共に犯罪組織の下請けとして死体処理をするカタアシの不自由な男。

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【チョヒ役】ムン・スンア
誘拐された少女。

 

【ムンジュ役】イ・ガウン
テインの妹。

 

【ヨンソク役】イム・ガンソン
死体処理を依頼する犯罪組織の室長。

 

【チョンハン役】チョ・ハソク
誘拐業者。

 

【スンチョル役】スン・ヒョンべ
誘拐業者。

 

【イルキュ役】イ・ソンジュ
誘拐業者。

 

韓国のスター俳優ユ・アインが新人監督による低予算映画に出演ということで話題となった作品。

本作でユ・アインは一切セリフの無い難役に挑み、体重も15キロ増量し最優秀演技賞を獲得しました。

青龍映画賞・百想芸術大賞5冠受賞!

監督は本作が長編デビュー作となる新人女性監督ホン・ウィジョン。

 

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声もなく【ユアイン韓国映画】あらすじ

声もなくユアイン主演韓国映画

犯罪組織から下請け仕事を請け負っている口のきけない青年テインと片足を引きずるチャンボク(ユジェミョン)は、卵の移動販売をして僅かな稼ぎを得ながら日常的に死体処理を行っていた。

そんなある日、身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒ(ムンスンア)を預かることになる。

父親からの迎えを待つチョヒだったが、チョヒの親から身代金が支払われる気配はなく、一時的にテイン(ユアイン)らと擬似家族生活を送ることになる。

やがて、誘拐した組織の代わりに再度身代金を要求することを考えたチャンボクは、誘拐業者に頼んで手順を指南してもらうのだが…。

 

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声もなく【ユアイン韓国映画】感想・評価

犯罪映画なのにどこかほのぼのとしていたり、誘拐犯にされた青年と誘拐された少女という特殊な関係なのに疑似家族ドラマでもあるという切ないサスペンス!

女性監督だからなのか、韓国サスペンスものとしては珍しく犯罪のヒリヒリとした空気感や直接的な社会への問題提議はされていません。

犯罪者たちを単純に悪として描くのではなく、犯罪が日常の一部になっている現実を少しコミカルかつほっこりと描いていました。

ほとんど暴力的なシーンは無いので女性でも見やすいと思いますが、その代わりに犯罪が日常的にある環境への慣れや子供の残酷さがサラッと描かれていて、その方がある意味恐ろしいと感じました。

結果的に誘拐犯になってしまったテインと、親から見捨てられた誘拐された少女とのふれあいと親密になっていく過程を心温まるドラマとして描くのかと思っていましたが、実際には冷たい社会の現実をリアルに描くものでした。

分かりやすい悪人が出てくるのも怖いですが、ごく普通に悪人がゴロゴロしているのが当たり前で、犯罪を特別なこととして描いておらず日常として描いているのは想像以上に怖いことです。

登場人物たちのその後のことを想像すると何とも言えない悲しみが襲ってくる、そんな後味の悪い作品でした。

ショッキングさをウリにしたビジュアルで魅せる作品よりも、細部は描かず色々と想像させる本作のような作品の方が考えさせられますね…。

まとめ:説明不足だと感じる作品もありますが、本作の場合はあえて細かい説明はしなかったのだと思います。

端的に見れば社会的弱者ゆえに追い込まれていく切なさを描いているのですが、両親から見放されたかに思える少女の哀しみや生活環境による慣れの恐ろしさも同時に描いていて、ユ・アインのみならず子役の演技力の高さに魅せられた作品でした!

ラスト結末の感想

ーーー※ネタバレあり!ーーー

 

つい最近観た作品では「あまりにも説明不足過ぎて訳が分からない!」と感じていたのですが、本作に関しては説明が少ないからこそ考えたり想像できる作品になっていました。

主人公テインは何故口がきけないのか?

両親はどうしているのか?

チャンボクはあのまま亡くなったのか?

少女とテインは擬似とはいえとても家族らしい日々を送っていたと思ったのに、何故最後にテインを見放したのか?

テインは頼まれて少女を預かっただけなのに、口がきけないゆえに誘拐犯に間違われ、事情も話せず少女との関係もこじれてしまった。少女からすれば犯罪者にすぎないのでしょうが、そうはいってもテインの事を上手く誤魔化してくれるのではと期待していたのにあっさりとチクられるとは…。

どう考えても誘拐されても見捨てた両親よりはマシだと思いますが、その辺も詳しく描かれていないので想像するしかありません。

あの後、家族のもとに帰ったであろう少女は果たして幸せになれるのか?!

それにしても、何と哀しい結末なのか…。

少女の告白によりテインは誘拐犯として追われるでしょうし、死ななかったのは良かったけど女性警官への暴行に関しても確実に罪に問われそうです。

テインがやってきたことは間違いなく犯罪とはいえ、それしか出来ない状況に追い込んだ社会のことを考えると何ともやりきれません。

 

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