2023年10月6日公開のNetflix韓国映画「バレリーナ」
映画「ザ・コール」に続き、イチュンヒョン監督と女優チョンジョンソカップルの作品だと話題になっています。
キャスト、監督とチョンジョンソについて、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
バレリーナ【Netflix韓国映画】キャスト一覧
1時間33分
ジャンル:アクション
2023年10月6日ネットフリックスで公開
演出/脚本:イ・チュンヒョン
「コール」
チャンオクジュ役:チョンジョンソ
元警護員。 護身術、剣術、銃、バイクまで、身体能力に長ける女性。
親友のために復讐を誓う。
チョンジョンソ:映画界巨匠イチャンドン監督の映画「バーニング」でいきなり主演デビュー。
韓国映画界注目の若手女優。「バレリーナ」の監督とは現役恋愛中。
チェプロ役:キムジフン
オクジュの復讐対象人物。組織所属でSNSで秘密裏に薬物を売ってミニを死に至らせた張本人。
チェ・ミニ役:パク・ユリム
バレリーナ。主人公オクジュの親友で彼女に復讐を頼む。
「バレリーナ」はキャストと監督が熱愛中?
舞台挨拶
https://entertain.naver.com/
↑舞台挨拶の写真撮影。左からパクユリム、チョンジョンソ、キムジフン、そして一番右がイチュンヒョン監督。
監督はご覧の通り俳優さながらの長身イケメン。
1990年生まれで、交際中のチョンジョンソより4才年上です。
ザ・コール舞台挨拶
(中央が監督、その隣チョンジョンソ)
https://www.anewsa.com/
2020年にネットフリックスで公開されたイチュンヒョン監督の初の長編映画「ザ・コール」で作品を共にして交際に発展。
2021年12月、熱愛が発覚すると即座に認め、以来オープンに交際しています。
「ザ・コール」でチョンジョンソを知った監督は、次回作も共にしたいと考え、「バレリーナ」は脚本の段階からチョンジョンソをイメージして書いた、と話しています。
監督とキャストが商業映画で一緒に、というのはキムミニ&ホンサンス監督の二人を彷彿とさせます。
キムミニがホンサンス監督映画に9回出演しているように、チョンジョンソも「コール」に続き、ドラマ「身代金(イチュンヒョン監督の短編映画が原作)」映画「バレリーナ」と出演が続いており、監督のペルソナと言われています。
チョンジョンソと映画を撮ることについて
イチュンヒョン監督
(https://entertain.naver.com/)
舞台挨拶では当然監督とチョンジョンソの関係にも関心が集まりました。
イ・チョンヒョン監督は
「お互いよく知っている関係だから、メリットが多かったようだ。コミュニケーションも自由にでき、あえてコミュニケーションをしなくてもお互いをよく知っているので、言わなくても(お互い)どうするかわかった。私はすごく相乗効果があったと思う」
「チョンジョンソは賢く、動物的な俳優。ザ・コールの撮影の時もそうだったが、お互いを良く知っているため、今回もまなざしだけで全部わかってくれたようだ」
とチョンジョンソに対する愛情を明かしています。
チョンジョンソは
「共演の俳優の皆さんやスタッフの方々が憂慮する部分がないように気をつけて撮影をした。俳優として映画に貢献できるよう最善を尽くして一生懸命撮った」
と周囲の方々へ配慮していたことを話しました。
ちなみにチョンジョンソと対立する役を演じるキムジフンとは、ネットフリックスドラマ「ペーパーハウスコリア」で共演しており、今回またネトフリドラマでの再会となりました。
バレリーナ【Netflix韓国映画】あらすじ
大切な友人の死に直面した元警備員オクジュ。
友人が残した最後の願いをかなえるため、美しく無慈悲な復讐に出る。
↑※メイン予告編に挿入されたラップはチョンジョンソが歌っています。
音楽監督のGRAYからOSTの提案を受けてすることになったそうです。
バレリーナ【Netflix韓国映画】感想・評価
世間では女性版「ジョン・ウィック」なんて呼ばれてるようですが、あれほどの規模と派手さはなく良く言って韓国の三池崇史という感じ?
思ったほどアクションシーンも多くなく、韓国らしいと思ったのは過激な復讐劇の内容くらいで、とはいえ90年代の日本の犯罪映画と比べると控え目に感じました。
しかし空気感は近いものがありましたし、悪人が変態だったり、キャラクターの個性的なところはコミカルさのない「鮫肌男と桃尻女」のようでもありました。
なんせSMのカッコウをした奴やショットガンやチェーンソーを武器にする悪役という普通の犯罪ドラマでは見かけない特殊なキャラクターが出てきますし、主人公も火炎放射器なんか使っちゃったりします。
タイトルがバレリーナなので主人公がそうなのかと思っていましたが、ストーリーはボディーガードのようなことをしているらしい主人公が、バレリーナである親友が自殺した理由を知り復讐するというシンプルなもの。
主人公の背景がほとんど描かれていないので、親友とは復讐のために人殺しをするほどの関係性だったのかはイマイチ分かりませんでしたが、アクション自体を楽しむ作品としてはその辺が曖昧でも特に気にはなりませんでした。
しかし、ドラマ性が薄いのならもっとアクション満載でも良かったですし、カーチェイスや派手な銃撃戦なんかも見たかったところ。
本作はどちらかといえば、主人公が悪人たちを一方的に倒していく作品なので、銃も持っていない相手を撃ち殺したりするシーンよりも、序盤の格闘シーンやモーテル内での乱闘のほうが面白く、痛快だったのは一発で組織のボスの眉間を撃ち抜いたシーンくらい。
チョン・ジョンソはこの役にピッタリでしたし、クールなキャラクターや返り血を浴びた姿もカッコ良かったのですが、ドラマ「マイネーム:偽りと復讐」でのハン・ソヒや、映画「The Witch/魔女」シリーズでのキム・ダミらと比べるとまだまだですかね。
これは作品の出来によるところも大きいので比べるのは酷ですが、アクション女優として活躍していけるのは間違いないかと!
そしてお決まりの財閥の悪事や警察や検察の汚職といったパターンが使われておらず、非常にシンプルなストーリーにしていたのは潔く、主人公が怒りをあらわにするのではなく、どこか気だるそうに淡々と人を殺していく展開は「ジョン・ウィック」っぽくて好みでした。
あと、主人公のみならず、革のマスクを被った変態役を見事に演じたキム・ジフンや、ニットポロシャツがお似合いのキム・ムヨルなど悪役も良かったですし、演出がスタイリッシュだったり、音楽使いが上手いのも好印象でした!
まとめ:チョン・ジョンソのハマリ役だったのは間違いないですが、キャラクターはともかくとしてもアクションものなのに好敵手が居なかったというのは大失敗で、映像や音楽が良かった分勿体ないと思いました。
だからなのか見せ場となるような格闘シーンが少なく、飛び道具を持っていない相手を銃で倒していくという展開はイマイチ盛り上がりませんでした。
最後に
チョン・ジョンソの恋人が監督・脚本を務めたアクションヒロインもの。
だからなのか、屈強な男相手に殴り合いをするシーンもほとんどなく、変態SM野郎から手籠めにされそうになるといったピンチも一瞬しかありませんでした。
もちろんチョン・ジョンソのファンからすれば楽しめますし、ヒロインのキャラクターが謎めいているところも魅力的でしたが、女性の動画を撮って脅し奴隷のように扱うSM趣味の男が敵というのは、ジョン・ウィックと比べるまでもなく小物ですし良くも悪くも韓国らしい内容だと思いました。
メインキャスト↓