ソ・ヒョンジン、ファン・イニョプ主演。
復讐に燃える冷徹非情な女性弁護士と苦しい過去を持つロースクール生が複雑に絡み合った事件の真相に挑むサスペンスロマンス。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
なぜオ・スジェなのか?キャスト一覧
U-NEXT全32話
放送期間:2022年6月3日~7月23日まで韓国SBSで放送
平均視聴率:8.1%
最高視聴率:10.7%(最終回)
演出:パク・スジン
「浪漫ドクターキム・サブ」
「あなたが眠っている間に」
「ペントハウス2,3」
「死の賛美」など(全て共同演出)
脚本:キム・ジウン
【オ・スジェ役】ソ・ヒョンジン
TKローファームの最年少パートナー弁護士からロースクールに左遷。
【コン・チャン役】ファン・イニョプ
ソジュン大学ロースクール1年生。
【チェ・テグク役】ホ・ジュノ
TKローファームの会長。
【チェ・ユンサン役】ぺ・イニョク
ソジュン大学ロースクール2年生。テグクの次男。
【チェ・ジュワン役】チ・スンヒョン
TKローファームの後継者。テグクの長男。
【ソン・ミリム役】イ・ジュウ
スジェの同僚弁護士。
【ハ室長役】 チョン・ジンギ
チェ・テグク会長の秘書室長。
【チョ・カンジャ役】キム・ジェファ
元刑事のロースクール1年生。
【ナ・セリョン役】ナム・ジヒョン(元4Minute)
TKローファーム総務課職員出身のロースクール1年生。
【ナム・チュンプン役】イ・ジニョク(UP10TION)
元アイドル練習生。ネットカフェ社長。ロースクール1年生。
【ペク・ジンギ役】キム・チャンワン
ソジュン大学ロースクール院長。
本作は人気女優ソ・ヒョンジンと大ブレイク中の若手俳優ペ・イニョク主演によるサスペンスロマンス。
2022年SBS演技大賞で4冠を獲得!
なぜオ・スジェなのか?あらすじ
高卒ながらも弁護士となったオ・スジェ(ソヒョンジン)は、勝つためには手段を選ばない冷徹さで大型法律事務所TKローファームのスター弁護士の地位へと成り上がる。
TKの会長チェ・テグク(ホジュノ0からも実力を認められ最年少の代表弁護士に内定するのだが、ある事件に巻き込まれた末にソジュン大学のロースクールに左遷されてしまう。
一方、少年時代に無実の罪を着せられ少年院に入れられた経験を持つコン・チャン(ファンイニョプ)は、弁護士を目指してロースクールへ入学する。
そこでかつて彼のことを唯一信じてくれた最愛の相手スジェと再会することになる。
しかし、スジェが国選弁護人時代に出会った時とは名前を変え、10年の歳月が経っていたこともありコン・チャンが誰だか分からないスジェは、何故こんなにも自分を慕ってくれるのかわからず戸惑うことになる。
その後スジェは、ロースクールの生徒たちと共に事件の真相解明に乗り出すのだが…。
なぜオ・スジェなのか?感想・評価
2022年韓国は、日本でも大人気となった「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」をはじめ、
コミカルさもある「わずか1000ウォンの弁護士」
医療訴訟専門弁護士の活躍を描いた「ドクター弁護士」
三流弁護士から天才詐欺師に転身する「ビッグマウス」
など、様々なタイプの弁護士ものが制作され良作率も高かったという弁護士・法廷ドラマの当たり年でした。
そんな中の一作に含まれるのがまさに本作なんですが、王道のサスペンス展開と年下男子とのロマンスは楽しめるものの、他の作品と比較するとバランスが良いだけの作品かと。
主人公が有能な女性弁護士が主人公な上に、疎まれて飛ばされるという展開などは「弁論をはじめます」などに似ていましたが、思った以上にサスペンス要素が強く、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のようなオムニバス形式(複数の事件を描きテーマを変える)ではなく、3つの事件が柱となり最期に真相が分かるというタイプのストーリーでした。
そこに歳下ロースクール生とのロマンスも並行して描かれるという流れは「君の声が聞こえる」と似たパターンですかね。
このように色んな要素を詰め込んだバランスの良い作品なんですが、悪く言えば目新しさはなくストーリーも定番なんですよね。
確かにソ・ヒョンジンとホ・ジュノの対決は見応えありますし、個性派揃いのロースクールの学生たちと共に事件を調べるのも面白いんですが、法廷シーンは序盤くらいでしかお目にかかれず、弁護士ドラマとしてもオ・スジェの成長と変化を描くもので、ロマンスに関してもオ・スジェがどこで恋に落ちたのかイマイチ分かりませんでした。
つまり、決して中途半端とは言えないんですがどの要素に関してもそこそこにしか描かれていないということ!
上記した作品ほどキャラクターが際立っておらず、海外ドラマばりのサスペンスへの振り切りぶりもなく、ロマンス要素が特別目立つわけでもない。
これなら特徴的だったロースクール生徒たちとのミステリードラマ路線を際立たせた方が印象深くなったかもしれませんね。
設定や展開は王道ですし、サスペンスとしてもロマンスとしても楽しめるバランスの良い作品なんですが、逆にこれといった際立った要素がないともいえます。
同じ年に名作弁護士ドラマが複数なければ印象は違ったかもしれませんが、他の作品たちと比較するとどうしても見劣りしてしまいます…。
最後に
見た方の評価はそこそこ高いようでしたが、飛び抜けて低い評価が無い代わりに大傑作といった評価も無い良作止まりの作品といった印象ですかね。
例に挙げたような作品の良いところを取り入れていたり、ストーリーに曲もなく王道路線を踏襲しているため分かりやすくて見やすいのですが、それゆえに尖ったところがなくジャンル分けし難い内容になってしまいました。
上記したように、元刑事やアイドル練習生といった個性的な生徒が揃うロースクールドラマとして際立たせた方がオリジナリティが出て面白くなったかもしれませんね!