イ・ヘリ、イ・ジュニョン主演。
死んだ人と会話できる葬儀社の女性と便利屋の男性が、故人の依頼で最後の願いを叶えるファンタジーヒューマンドラマ。
キャスト、あらすじ、最終回感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
百人力執事キャスト一覧
AmazonPrimeVideo全16話
放送期間:2022年10月19日〜12月22日まで韓国MBCで放送
演出:シム・ソヨン
「ウェルカム2ライフ」など
/パク・ソンヨン
脚本:イ・ソンへ
「応答せよ」シリーズ(共同執筆)
「2度目のファースト・ラブ」など
【ペク・ドンジュ役】イ・ヘリ
オンジュ大学病院葬儀場勤務の葬祭ディレクター。
【キム執事役】イ・ジュニョン
便利屋百人力の職員。
【ヴィンセント/イ・ヒャンボク役】イ・ギュハン
便利屋百人力の代表。キム執事の叔父。
【イム・イルソプ役】テ・イノ
オンジュ大学病院葬儀場チーム長。ドンジュの上司。
【ミカエル役】オ・デファン
神父。ドンジュの叔父。
【ソ・へアン役】ソン・ドクホ
百人力ハウス201号の住人。警察官。
【タク・チョンハ役】ハン・ドンヒ
オンジュ大学病院救急医学科レジデント4年目。キム執事の元恋人。
【ユ・ソラ役】ソ・へウォン
ドンジュの友人。
OSTには、Daybreak イ・ウォンソク、VIXX ケンなどが参加しています。
百人力執事あらすじ
元卓球選手のペク・ドンジュ(イヘリ)は、公務員を目指しながら大学病院の葬儀場で葬祭ディレクターのバイトをしていた。
ドンジュには遺体に触れると死者と話すことが出来るという不思議な力があり、その能力から解放されるには葬祭ディレクターとして21人の故人の願いを叶えてやる必要があった。
そんなドンジュは、遺された家族に故人の想いを伝えたり、恨みを晴らす手伝いをしていくのだが、その過程で便利屋百人力のキム執事(イジュニョン)と度々関わることになる。
意味不明な言動を繰り返し、思わぬ場所で遭遇するドンジュに対して不信感を抱くキム執事だったが、やがてドンジュの能力を知り、次第に彼女に協力していくようになり…。
百人力執事感想・評価
気軽に見れて、クスクス笑えて、ちょっと感動出来るものの、色んな要素がある割には総合すると特徴がないという残念な作品。
幽霊系ドラマには悪霊などと戦うオカルトものと、幽霊が見えることから巻き怒るファンタジーものがあり、どちらもよく活用される人気の設定ですが本作は後者に当たります。
韓国のドラマとしては珍しく一つのエピソードが長くないものでサクサク見れるのが魅力でしたし、奇跡的な巡り合わせを描いた感動のドラマという優しい内容なんですが、それが毎回だと見ていて退屈に感じてしまいます。
つまりこれ!という山場がないんですよね…。
ヒューマンドラマ、コメディ、ファンタジー、ロマンス、サスペンスと色んな要素を混ぜているのは最近の韓国ドラマの流行りですが、それで成功している作品はごく僅かで本作は残念ながら失敗かと思います。
社会状況を反映した重すぎるテーマや、格差社会を描くものや財閥批判というありきたりな内容ではないのは良かったですが、気楽に見れる分パンチに欠けるんですよね!
いつも通りのシリアスさだと暗いと文句を言い、逆にライトだと特徴がない、と言うのはイチャモンと同じですがやはりバランスが重要。
かといってどの要素も平均的すぎると可もなく不可もなく、という感想になってしまいます。
そう考えると何か主軸があって、そこにアクセント的に色んな要素を肉付けするというのが正解なのかと。
幽霊が見え会話できるというファンタジー要素、その幽霊の願いを叶えて成仏させてあげるという感動のヒューマンドラマ、そんなヒロインと便利屋として働く男性主人公とのドタバタコメディに、偶然同じアパートで暮らすことになる王道のロマンス要素、さらに親子のドラマなど、一つ一つを取ってみると悪くはないのですが、どれも特に盛り上がった印象でした。
ヒロインのやっていることは死者をあの世に送る死神のような、死者と関わるための設定という感じで葬祭ディレクター(おくりびと?)の仕事を描くことがついでになっていた気がします。
そして一つのエピソードが短いこともあり、感動するほどその人について深く描かれていません。
たとえテンポが遅くなったとしても倍の時間をかけて登場人物について描いた方が感情移入できたと思います。
終盤になりサスペンス展開になることもかなり強引で、起死回生の修正といったバレバレの展開でしたし、三角関係要素も正直必要ありませんでした。
感動のドラマにするなら色々と付け足すのではなく、余計なものを削ぎ落としてシンプルかつ丁寧に描くべきでしたよね。シリアスな要素は無くして、故人に関わるヒューマンドラマと主人公二人のラブロマンスのみで十分だったと思います!
まとめ:故人の願いを叶えるというストーリーは感動的かつ好みでしたが、サスペンスや三角関係といった余計な要素が邪魔をして、各エピソードを丁寧に描けず全てが薄まってしまいました。
設定がベタ過ぎようとも展開がシンプルであろうとも、ストーリーが丁寧に描かれているならそれはもう素敵なドラマだと言えると思います!
百人力執事最終回感想は?
ーーー※ネタバレあり!ーーー
最終回は、なぜドンジュが故人の最後の願いを聞くことになったのかが明かされ、ドンジュと父親との悲しい別れも描かれます。
ただ、過去の火災事故に関わった人たちの最後の願いを叶えてあげたというのは、一見美談に聞こえますがかなりこじつけが強いと感じました。
素晴らしい人たちが最後に報われるというのはとても素敵です。
でも近い時期に全員が亡くなり葬儀をドンジュが対応するというのは都合が良すぎません!?
その人たちのお陰でドンジュは生まれることができたのだから、神様が能力を与えて恩返しする機会を与えたということでしょうか??
そんな疑問点以外は感動的かつロマンティックだったんですけどねぇ。