超能力で悪霊たちに立ち向かうカウンターズの活躍を描いた悪霊退治エンターテインメント第二弾。
キャスト、カメオ、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
悪霊狩猟団カウンターズ2キャスト一覧
Netflix全12話
放送期間:2023年7月29日〜9月3日まで韓国tvNで放送
演出:ユ・ソンドン
「ヴァンパイア検事2」
「悪霊狩猟団カウンターズ」など
脚本:キム・セボム
「悪霊狩猟団カウンターズ」(14話〜16話の脚本を担当)
【ソ・ムン役】チョ・ビョンギュ
カウンター。念力&地(タン)を呼べる能力者。
【カ・モタク役】ユ・ジュンサン
カウンター兼刑事。怪力能力者。
【ト・ハナ役】キム・セジョン(元gugudan)
カウンター。悪霊を感知するキャッチ能力とサイコメトリー能力者。
【チュ・メオク役】ヨム・ヘラン
カウンター。治癒能力者。
【チェ・ジャンムル役】アン・ソクファン
引退したカウンター。サポート担当。大企業の会長。
【ナ・ジョクボン役】ユ・インス
新入りカウンター。臭いで悪霊の位置が分かる。
【ファン・ピルグァン役】カン・ギヨン
中国からやってきた悪霊たちのリーダー。強力な念力能力をカウンターから奪う。
【ゲーリー役】キム・ヒオラ
ピルグァンの仲間の悪霊。スピードが早くサイコメトリー能力を持つ。
【ウォン役】キム・ヒョヌク
ピルグァンの仲間の悪霊。治癒能力を奪う。
【マ・ジュソク役】チン・ソンギュ
ムンの家族やカウンターズとも仲の良い消防士。
カメオ出演
カメオ出演となるのは、ホ・ドンウォン、イ・ホンネ(前作の最強悪霊チ・チョンシン)、オム・ジユンといった面々。
チャンイ作家によるウェブ漫画「驚異的な噂」を原作としたシリーズ第二弾。
視聴率は?
前作はOCNドラマ歴代最高視聴率を記録(最高視聴率11.9%)ですが、主演のチョ・ビョンギュのイジメ疑惑が報道された影響もあってか韓国での視聴率は不調だったようです。(平均4%前後、最高6%)
悪霊狩猟団カウンターズ2あらすじ
強敵を倒しさらなる成長を遂げたカウンターズのメンバーたちは、相変わらずチュンジン市で起こる悪霊事件に対処していた。
この日も幼稚園バスをハイジャックした悪霊を見事なチームワークで退治したカウンターズだったが、人手不足を痛感し早く新メンバーを入れるようにパートナーたちに訴えていた。
そんな中、中国のカウンターズたちが強力な悪霊たちにより全滅させられたとの一報が入る。
カウンターズの魂を吸い更なる力をつけた悪霊たちは、韓国へと舞い戻ってきて新メンバーを迎えた “姉貴麺屋” の面々の前に立ちはだかることになる。
悪霊狩猟団カウンターズ2感想・評価
バトル中心なので見やすくなっているものの、色んな要素が詰まった前作と比べるとストーリーが単調過ぎるのが欠点でした。
カウンターたちを殺したことで能力を奪った悪霊たちが今回の敵として登場し、序盤から主人公たちとのバトルが繰り広げられます。
チームで一番の実力者となったソ・ムンの強さは完全にヒーローそのものですし、新メンバーの加入や新拠点の披露などもありシリーズものとしては確実にパワーアップしています。
カウンターズメンバーたちのやりとりも相変わらずコミカルで面白いですしね!
前作はイジメられっ子だった主人公が悪霊退治の力を得ることでイジメっ子たちに立ち向かう勇気を持つようになる、という典型的なヒーロー設定もあり当然イジメシーンもあったのですが、本作ではそんな陰惨なシーンはなくカッコよく成長した姿を最初から見ることができます。
その代わりに悪徳企業による大規模住宅詐欺などが扱われるのですが、そこを深掘りするのではなくあくまでもアクション中心なので気楽に見れました。
ただ、あんな明らかに詐欺だと分かる手法に大勢が引っ掛かるというのはねぇ…。
ですが、良くも悪くも序盤からバトルの連続なので、前作のようなドラマ性は薄まっています。
悪霊の犠牲になった者の悲しみや厳しい社会の現実などは描かれているものの、学園ドラマや青春ドラマ要素は息を潜め展開もごくシンプルに。
アクション性はスケールアップしていますが、ストーリーが単調なのでドラマ的な面白さは正直前作に劣るかもしれません。
まぁ、アクションだけ見たいという人は本作の方が好みでしょうが…。
ストーリー面でのみどころは、お笑い担当の新加入メンバーと主人公たちの親しい人が悪霊になってしまうこと!
特に、妻と子供を亡くした消防士が、悪人が正しく罰せられないことに憤って悪霊となってしまうエピソードは本シリーズの軸となるもので、消防士として命を懸けて働いても報われない世の中や、そんな夫が稼いだお金を詐欺師たちにだまし取られてしまう妻の悲しみは、現代の社会問題ともリンクしている悲劇でした。
このようにアクション以外にも社会的メッセージ性のあるエピソードもあり、前作ほど盛り沢山ではなくとも的を絞ったドラマになったという感じでした。
その中でも悪霊たちはキャラ立ちしていて、マンガチックなバトルものが好きなら必見のドラマと言えます!!
前作と比べると内容はシンプルになってはいるものの、アクションとしては確実にスケールアップしていました。ただ、ストーリー的な面白さは前作の方が上かと。
最後に
—※ネタバレあり!—
結局、マ・ジュソクに取り憑いた黒い悪霊って何者だったのか?!
ファンとは知り合いのようでしたが、その正体が分からないままだったのは残念なところ。
それはさておき、前作が「ドラゴンボール」だとするなら本作は「ドラゴンボールZ」!?
つまりエンタメとして面白いのは前作ですけど、本作は終始アクションが連続するだけということ。
前作のファンからしたら主人公たちのその後と成長が見れるのでそれなりに楽しめますが、正直なところ本作の本当の主役はチン・ソンギュ演じるマ・ジュソクでしたね。
身体の中で自我と悪霊とのせめぎあいをしているキャラクターなんて、ほぼダークヒーローですよ!
このダークヒーローが主人公たち以上に悪霊や悪人たちを倒していく話なら更に面白かったかもしれませんが、それだと真の悪霊にさせまいと奮闘する主人公たちの苦悩は描けなかったかもしれませんね。
もし第三弾があるなら、アクション一辺倒はやめて欲しいところですし、ムンの海外編を外伝として描いても面白そう!