ハン・ヒョジュ×パク・ヒョンシクW主演によるSFスリラー。
コロナの流行が終わったあとの近未来の新築マンションを舞台に、新たな感染症が蔓延したことによるサバイバルを描く。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ハピネス【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全18話
放送期間:2021年11月5日~12月11日まで韓国tvNで放送
平均視聴率:3.47%
最高視聴率:4.185%(最終回)
演出:アン・ギルホ
「秘密の森~深い闇の向こうに~」
「ウォッチャー 不正捜査官たちの真実」
「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」など
脚本:ハン・サンウン「グッドワイフ~彼女の決断~」「ウォッチャー 不正捜査官たちの真実」映画「ミッドナイト・ランナー」など
【ユン・セボム役】ハン・ヒョジュ
警察特攻隊のエース。501号室住人。
【チョン・イヒョン役】パク・ヒョンシク
セヤン警察署強力班刑事。501号室住人。
【ハン・テソク役】チョ・ウジン
医務司令部所属の中佐。
【キム・ジョングク役】イ・ジュニョク
イヒョンの先輩刑事。
【イ・ジス役】パク・ジュヒ
医務司令部所属の中尉。
パク・ヒョンシクの除隊後復帰作でありハン・ヒョジュとの初共演作品。
パク・ヒョンシクは「SUITS/スーツ~運命の選択~」以来、ハン・ヒョジュにとっては「W-君と僕の世界-」以来のドラマ復帰作となります。
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ハピネス【韓国ドラマ】あらすじ
警察特攻隊員のセボム(ハンヒョジュ)に長年の夢であるマイホーム購入のチャンスが舞い込む。
それは豪華な新築マンションの警察特別優先枠というもので、その対象となるためには警察官としての成績や新婚という肩書きが必要だった。
マンションのために高校時代からの親友で刑事のイヒョン(パクヒョンシク)と形だけの夫婦となったセボムは、念願かなってマンションに入居できることに。
ところが、マンションでの生活をスタートした矢先に、発症すると人を襲うようになる謎の感染症が蔓延し、セボムたちが住むマンションからも感染者が出たことで住人たちと共にマンションが封鎖されてしまう。
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ハピネス【韓国ドラマ】感想・評価
日本のドラマ「あなたの番です」に、謎の感染症/ゾンビもの要素や韓国の社会問題を盛り込んだ近未来SFスリラー。
マンションを舞台にして個性豊かな住人たちとの関わりを描いた作品であり、コロナ禍という状況を別の感染症に置き換えたSF作品でもあり、韓国の深刻な住宅問題を盛り込んだ社会派作品でもあるのが本作で、もちろんロマンスもあります!
韓国ドラマでよく見るマンション内での格差や、持ち家か賃貸かによるランク付けといった要素もあり、それをサバイバルスリラーの中に落とし込んだというのがポイントです。
感染者がゾンビのようなビジュアルになるのはお決まりですが、マンションという限られたシチュエーションや、マンションが欲しくてもなかなか買えないという社会問題、そしてマンションの住人たちとのルール決めという“あな番”要素を付け加えることでエンタメとして非常に面白い仕上がりになりました!
最初はサバイバルスリラーに社会派要素は余計でしょ?と思って見ていたのですが、マンションを一つの世界と捉えて階層による格差が描かれているのが人間社会の縮図かのようで意外にマッチしていましたし、謎の感染症が蔓延した世界で極限状態に置かれた人間たちの命をかけた心理戦も見応えがありました。
シチュエーション的にはドラマ「Sweet Home−俺と世界の絶望−」に似ていると思いましたが、あそこまでホラー的ではなくコロナウイルスをゾンビに変えたサスペンススリラーって感じでしたかね。
薬による感染というはじまりは「バイオハザード」みたいですし、見た目はゾンビというより吸血鬼寄り。
これは未知の感染症なのか?それとも薬の副作用なのか?もしくは軍事的なものなのか?と詮索するのも面白く、封鎖されたマンション内での人間模様も平時とは違いスリリングさがありました。
そして、近年は映画「人狼」「パイレーツ」ドラマ「トレッドストーン」(アメリカのテレビドラマ)とアクション続きのハン・ヒョジュが、本作では格闘とロマンスの両方を披露してくれているのもファンとして嬉しい限りでした。
感染症よりも怖いのは人間の方だ!
まとめ:閉鎖されたマンションを舞台とした人間模様×謎の感染症が引き起こすサバイバルスリラー×ロマンスというエンタメ作品!
ゾンビ的要素やマンション内での人間関係のゴタゴタというのは最近の韓国の流行りではありますが、それがコロナ禍のシチュエーションと上手くリンクしてありきたりに感じず楽しむことが出来ました。
最後に
映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヒット以降、ゾンビものは当たらないとされていた韓国でここまでゾンビが普及するとは!?しかもゾンビもの映画やドラマは名作揃いで、韓国のゾンビものは必ずチェックするようにしています。
しかも本作は感染しても狂人化したり正常に戻ったりという特殊タイプで、感染病が蔓延し閉塞的な空間に閉じ込められたことによる精神障害を具現化したかのように感じました。