EXIDハニ、クァク・シヤン、キム・ミンギュ共演による売れないアイドルたちの最後の物語を描いたヒューマンドラマ!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
IDOL:The Coupキャスト一覧
原題:IDOL:THE COUP D’ETAT(アイドル:ザ·クーデター)
U-NEXT全12話
放送期間:2021年11月8日~12月14日まで韓国JTBCで放送
演出:ノ・ゾンチャン
「とにかくアツく掃除しろ!~恋した彼は潔癖王子!? ~」
「インス大妃」「個人の趣向」など
脚本:チョン・ユンジョン
「ハベクの新婦」「ミセン -未生-」など
【ジェナ役】EXID ハニ / アン·ヒヨン
アイドルグループ・コットンキャンディー (CC)のリーダー。
【チャ・ジェヒョク役】クァク・シヤン
スターピースエンターの代表。
【ジハン役】キム・ミンギュ
トップアイドル“MARS”のリーダー。
【エル役】宇宙少女EXY
CCのメインボーカル。
【ヒョンジ役】LABOUMソルビン
CCのメインダンサー兼ラッパー。
【ステラ役】ハン・ソウン
CCのビジュアルセンター。サブボーカル。
【チェア役】IRRISアイエル
CCのリードダンサー兼サブボーカル。
本作は実際のアイドルたちが無名のアイドルグループ“Cotton Candy”に扮した作品で、ハン・ソウン以外のアイドルメンバーは自身の経験と重なるストーリーとして特別な思いを持って本作に挑んだそうです。
PRODUCE X 101出身のキム・ミンギュがウェブドラマ以外に出演するのは本作が初となります。
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IDOL:The Coupあらすじ
デビュー6年目にしてマンドル(売れない、失敗したアイドルグループの意味)という烙印を押されたコットンキャンディーは、アイドルとしてのまともな仕事がないままバラバラの生活を送っている。
ソロアーティストとしての成功を目指したり、女優として端役を演じたり、酒に逃げてトラブルをおこしたりするメンバーがいる中で、グループのリーダーであるジェナ(EXIDハニ)だけはグループとしての成功を目指し地道な活動を続けていた。
そんな中ジェナは、事務所の代表からコットンキャンディーの活動を停止し、ジェナ以外のメンバーとは契約破棄するという話を聞かされるも、メンバーにグループ解散の話をなかなか言い出せずにいた。
しかし、ジェナが言い出す前にメンバーに解散のことがバレてしまい、ジェナが秘密にしていたことでグループの雰囲気は最悪なものとなってしまう。
解散を受け入れるかどうかの選択を迫られたジェナは、解散するにしても歌番組で1位を取ってから解散発表すると宣言してしまい···。
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IDOL:The Coup感想・評価
アイドル解散という物語を通じて、夢の実現と現実問題の前で苦悩している若者たちの気持ちを代弁するかのようなドラマ。
ストーリー的な驚きや斬新な演出もなく、アイドル同士の恋愛などもないので地味に思うかもしれませんが、この硬派さがいい意味で期待を裏切り楽しむことが出来ました。
苦労の末に夢を叶えるというドラマは沢山ありますが、夢を諦めて新たな一歩をどう踏み出すかというドラマは意外と少ないので、現代の厳しい社会状況と照らし合わせると本作のような作品の方が視聴者に刺さるのではないでしょうか?
長年目指してきた夢を諦めた経験のある人からすれば、彼女たちが苦悩する姿と自分とがシンクロして泣けてくるかもしれません!
アイドルをテーマとしたドラマというと「最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン」のような格差恋愛を描いたラブコメや、元アイドルのロマンスを描いた「もう一度ハッピーエンディング」、「流れ星」や「トップマネジメント」のようなアイドルとマネージャーの関係をテーマにしたもの、それか「ドリームハイ」のようなアイドル練習生の奮闘を描いたものなどがあり、どれもアイドル業界のこと裏側と人間関係、そしてロマンスなどが盛り込まれます。
しかし本作は、同じ業界の裏側を描くでもアイドルの苦悩やプライベートを描くだけでなく、デビューするもブレイクしないアイドルたちの実情や、劣悪な事務所の環境、そんなアイドルたちが山ほどいるという実情が描かれたシリアスなもの。
再起を目指すという過程はあるものの、わずか数年で使い捨てにされたり、活動させてもらえないのに契約によって縛り付けられたり、考え方の違いによりアイドルと事務所が対立したりと、これまでのアイドルをテーマにしたどの作品より現実的な問題が扱われていました。
これはアイドルを社会人と置き換えたとしてと似たような状況はあり得るので、華々しいアイドル業界を期待した人からすれば期待外れかもしれませんが、予想外のことにグッと来る人もいるかもしれません。
ただ、同じ様なパターンの繰り返しになっている点は残念で、特に中盤からの展開はそれが目立ちました。
似たようなトラブルを起こすのではなく、キャラクターそれぞれのエピソードが用意されていたらもっと共感を得やすくなったと思うんですが···。
まとめ:夢破れて去る者たちのドラマをアイドルを題材として描いたのは新鮮に感じましたが、様々な問題が浮上しては解決するというパターンの繰り返しになっていたのは勿体なかったですね!
ロマンスや笑いを排除してシリアス路線で突き進むのなら、もっと視聴者に考えさせるような展開にしたほうが良かったですかね。
最後に
日本にも売れてないアイドルや落ち目のアイドルはいますが、本作のようにスタッフ側からネタにされたり名前を間違われたり、クズのように扱われるというのは、アイドル大国でありアイドル使い捨て国の韓国ならではかもしれません。
私が知らないだけで日本でもそういった酷い扱いがあるのかもしれませんが、それを裏ではなく番組上でやり笑い者にするというのはどうなんでしょう?