EXOのディオことド・ギョンス除隊後初のドラマ復帰作!
主人公の不良検事が腐敗した権力者たちに挑む姿を描いた痛快リーガルアクション。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
真剣勝負【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全12話
放送期間:2022年10月5日~11月10日まで韓国KBS2で放送
平均視聴率:5.2%
最高視聴率:6.3%
演出:キム・ソンホ
「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」など
脚本:イム・ヨンビン
「スケッチ~神が予告した未来~」(共同執筆)など
【チン・ジョン役】ド・ギョンス(EXOのディオ)
曲がったことが嫌いな不良検事。
【シン・アラ役】イ・セヒ
中央地検刑事部専任検事。
【オ・ドファン役】ハジュン
中央地検刑事部エリート検事。
【ペク・ウンジ役】チュ・ボヨン
白熊派会長、白熊の一人娘。
【コ・ジュンド役】イ・シオン
コンピューター修理店店主のハッカー。
【イ・チョルギ役】ヨン・ジュンソク
ジョンの補佐役である検察捜査官。
【パク・ジェギョン役】キム・サンホ
国民の民願奉仕室の室長。
【キム・テホ役】キム・テウ
中央地検刑事部部長検事。
本作が除隊後初出演ドラマとなるEXOのディオことド・ギョンスはOSTで「Bite」という曲を自ら歌い、これがドラマOST初歌唱となります!
ちなみにEXOのスホも「Call me a freak」で参加しています。
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真剣勝負【韓国ドラマ】あらすじ
子供の頃から曲がったことが大嫌いだったチン・ジョン(ドギョンス)は、変わり者かつお騒がせな検事として異彩を放っていた。
担当した瑞草洞女性殺人事件の犯人に違和感を覚えたチン検事は、自首してきた男性と事件の再捜査を希望するも、次長検事から早く終わらせるようにと釘をさされてしまう。
しかし、不審点が多いことが気になったチン検事は無理矢理捜査を続行するも、担当を外されエリート検事のオ・ドファン(ハジュン)に事件を渡すことに。
その結果、民願奉仕室に左遷させられたチン検事だったが、偶然にも違法タクシーの取締中に次長があるゴロツキと共に事件に関与していることを突き止める。
チン検事は何とかして次長を逮捕しようと行動するのだが、その結果、次長は何者かに殺害されチン検事が容疑者として逮捕されてしまい···。
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真剣勝負【韓国ドラマ】感想・評価
これまでの韓国検察ドラマとは違った主人公が魅力のアクションリーガルドラマ!
スーツでなく革ジャンやカジュアルな格好の検事が主人公という設定は「HERO」のキムタクっぽかったですね。
HEROでは検事なのに警察のような捜査をする主人公を変わり者として面白おかしく描かれていたのに対し、本作では格好の奇抜さのみならず常に木刀を持ち歩くという変人ぶりや喧嘩っ早いキャラクターを際立たせた作品になっています。
違法捜査スレスレな事(完全にアウトなところも多々ある!)を毎回したり、他の検事や権力者たちが軒並みゲスな悪人というのは韓国ドラマならではで、この極端とも言える設定を許容出来るかどうかがネックとなりましたね。
剣道経験者というキャラクター設定を活かして悪人たちと木刀で戦かったり、上司相手にも臆せず発言するところなどは見ていて痛快でありながら、警察や検察組織の悪習やパワハラぶりを強く描くというのは、韓国らしいとはいえ行き過ぎにも見えました。
マスコミが煽るから捜査を早期に終わらせようとするというのは韓国犯罪ドラマのお決まりですが、この社会の反応や煽りで手抜き捜査をするというというのが引っかかるところですし、最初から検察に正義なんてなく、出世のためなら誰が犠牲になろうとも関係ない、白も黒に出来るとはっきり言い放つのは如何なものかと思いましたね!
“警察や検察=正義”という前提があるからこそ、その中にいる少数の悪人たちの不正を暴くことが楽しめるのに、最初から検察にそんなものはない!と言い放ってしまうと正義感の強い者の方が変と言っているようなもの。
国民が韓国の警察や検察に不信感をもっているというのは、これまでの韓国作品を見ると気付くことではありますが、流石に初回からそんなぶっちゃけ発言が飛び出すのはちょっと行き過ぎでは!?
せめて組織というものは多方面に忖度するものだとか、権力者にはペコペコして優遇するとか、身内の恥はもみ消すといった程度なら主人公の変わり者キャラが際立って面白かったと思うのですが。
ただ、そんな検察や権力者たち相手に癖の強い仲間達と共に正攻法ではない手段で立ち向かっていく姿は他の犯罪捜査モノでは見れないもので、この明らかにフィクションな世界感に慣れてしまえばエンタメとして十分楽しめました。
問題は検察は悪というものが初回から登場することで、そこに違和感を覚えると見慣れるまでに時間がかかるかもしれませんね!
王道の犯罪捜査モノというより、ダークヒーロードラマといった方が近いかも!?
他の作品でも検察は権力者と癒着しているものとして描かれるとはいえ、主人公の痛快さを活かすならそこは抑え気味にした方がキャラクターが際立ったと思います。
最後に
最近韓国でもエンタメ要素の強いクライムものが増えてきましたが、本作も正にそれに属する作品でしたね。
しかし、韓国の犯罪ドラマ=検察と権力者の癒着や、大手の法律事務所は権力者たちの悪事の片棒を担いでいるというお決まりを踏襲しているので、ストーリー展開や真犯人の予想があらかたついてしまうんです。
まぁ、分かっていても逮捕できないもどかしさというのがミソなのかもしれませんが、そのようなお決まりからハズレるストーリーだったなら良かったですね···。