キム・ジェウク、チョン・スジョン主演。
殺害予告された天才数学講師と余命宣告された秘書が婚約者のフリをしていく中で本当に恋に落ちる様を描いた“いかれた”ラブコメディ!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
クレイジーラブ【韓国ドラマ】キャスト一覧
Disney+全16話
放送期間:2022年3月7日~4月26日まで韓国語KBS2で放送
平均視聴率:3.24%
最高視聴率:4.6%
演出:キム・ジョンヒョン
「ジャグラス~氷のボスに恋の魔法を~」
「プリースト~君のために~」「昼と夜」など
脚本:キム・ボギム
【ノ・ゴジン役】キム・ジェウク
韓国最高のトップスター数学講師。ゴートップ教育の代表。
【イ・シナ役】チョン・スジョン[f(x)クリスタル]
ゴジンの秘書。
【オ・セギ役】ハ・ジュン
ゴートップ教育の副代表。ゴジン唯一の友人で弟分。
【ペク・スヨン役】ユ・イニョン
ぺクエデュの代表。ゴジンの初恋相手。
【チュ・オッキ役】パク・ハンソル
シナと暮らす親友。舞台俳優。
【マ・ウンジョン役】ペク・ジュヒ
ゴジンの研究チーム首席室長。
【パク・ヤンテ役】イム・ウォニ
一品エデュの代表。
キム・ジェウク、f(x)のクリスタルことチョン・スジョン主演によるラブコメディです。
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クレイジーラブ【韓国ドラマ】あらすじ
韓国一の予備校ゴートップ教育の代表で、IQ190の天才数学講師ノ・ゴジン(キムジェウク)は、気難しい性格と口の悪さから多くの人たちから不満を持たれていた。
殺害予告が届くのは日常茶飯事で、届いた脅迫状などをコレクションするほど。
一方、そんなゴジンの秘書を1年以上続けてきたイ・シナ(クリスタル)は、その間受けたストレスにより脳腫瘍と診断され余命宣告までされてしまう。
これも凡てゴジンのパワハラのせいだと怒り心頭のシナは、死ぬ前にゴジンに復讐しようとゴジンが滞在中の別荘へ向かう。
別荘でゴジンと対面したシナは辞表を叩きつけ罵声を浴びせるのだが、その最中にゴジンが何者かにひき逃げされてしまう。
その現場を目撃したシナはゴジンを病院まで運んで看病するのだが、ひき逃げ事件を捜査する警察はシナをひき逃げ犯だと疑ってかかる。
シナはゴジンが目を覚ませば真相が分かると期待するのだが、なんとゴジンは記憶喪失になってしまい事故の状況どころか自分の名前も思い出せない。
困ったシナは、この際婚約者のフリをして彼に復讐しようと決心するのだが…。
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クレイジーラブ【韓国ドラマ】みどころ
記憶喪失のフリをする主人公と、記憶喪失になったことをいい機会に主人公への復讐をするヒロインとの偽の婚約者生活を描いたラブコメ作品。
基本はコントの様な設定が魅力のドタバタコメディで、そこに主人公が命を狙われるサスペンス展開やヒロインが余命宣告をされるなどの要素が盛り込まれています。
ポイントとなるのは主人公が記憶喪失となったことを利用してヒロインが婚約者のフリをするということ!
そしてヒロインはその関係を利用して主人公に復讐しようとしてきます。
その展開がコミカルなのが特徴で、ニセの関係を過ごす内に次第に惹かれ合っていくように…。
そんなラブコメ展開以外にも、予備校内での人間模様や策略、主人公を狙う複数の復讐者たち、さらに予備校存続の危機など、みどころが盛り沢山となります。
主人公をひき逃げした犯人とは?
記憶が戻ったときヒロインとの関係はどうなるのか?そしてヒロインの生死やいかに!?
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クレイジーラブ【韓国ドラマ】感想・評価
とんでもなくダサい講師紹介から始まるコントの様なラブコメディ!
序盤はヒロインが主人公からイビられるという定番の展開でパワハラやモラハラ全開の職場なんですが、それでも講師陣やパク・ヤンテのキャラクターはコミカルなのでそこまで胸クソ展開ではなかったですね。
ただ、序盤の主人公のパワハラぶりはもっとコメディ感強くしないと帳消しにはできないもので、本格的にコメディ度が増すのは主人公が記憶喪失になって以降でした。
全編通してキャラクターはコミカルでしたが、講師たちはどこがスター講師なの?というぐらいポンコツですし、とにかく室長がウザい!ヒロインをイビる役としては当然ですが、主人公に対するおべっかはあからさまで胸焼けがするレベルですし、自分よりも下の地位の人に対して最低な対応をするという嫌われ役。
こんな嫌われ役は1人くらいいてもいいですが、他の講師たちが室長ほど存在感はないので悪目立ちしていたかもしれません。というか、お金に困っていると言っているのに毎日派手な服ばかり着てましたよね??
そんな室長を超えるウザさなのがスヨンです!
見た目はゴージャスでスタイルも抜群ですが、主人公が記憶喪失ならそれを利用して愛を取り戻そうという考えは嫌いですし、予備校の代表なのにセレブ全開な格好をしているのもイヤでした。
主人公と別れることになった事情には同情しますが、婚約者がいてもお構いなしにすり寄ってくるのにはイライラし、ヒロインの前でいい人のフリしているのもムカつきましたね。
そして自分が財閥の娘なのを棚に上げて、ヒロインを主人公に取り入って地位を得た嫌いなタイプだと陰口を叩くのには腹が立ちましたし、自分が主人公とヒロインを引き離すと変な使命感を持っているのも虫唾が走りました。
ユ・イニョンが演じる役はこういうキャラが多いですよね…。
パク・ヤンテはウザさで言えば一番ですが、それが笑いに振り切っているので楽しませてもらいました。
特に浮気を疑う妻との遣り取りは漫才のようで最高でした。
ですが、ヤンテが会長を務める教育者団体(塾の経営者たち)の集まりが、まるでセレブパーティーかのようになっていたのは気になったところで、そのゴージャスさは嫌味でしたね。
本作は復讐のドラマでもあるんですが、復讐方法が記憶喪失なのをいいことにトイレの水を飲ませたり、嫌いな玉ねぎを大量に食わせたり、婚約者として散財したり、家のものにイタズラしたりとショボいものでしたね。
ですが、主人公が記憶喪失のフリをしていることが分かってからは、主人公のノリの良さやヒロインの行いにイライラしている反応が楽しめ、回を追うごとに面白さが増していきました。
さらに、クレイジーラブとはよく言ったもので、魚をさばくシーンをスリラー演出にしたり、嫌いな魚を山盛りで出したりして笑っていたかと思うと、余命宣告されてことをおもいだして号泣しだすなんてブラックコメディですよね。
記憶喪失になったことで性格最悪だった主人公が急変するとか、初回とは逆にヒロインにヤラレっぱなしなのも笑えますし、それが再び逆転したりヒロインの影響により主人公が変わっていくのも定番だけど面白かったです。
ただ、終盤からのサスペンスメインの展開になってからはドラマのテイストが様変わりしてきて、どれほど主人公が恨まれていたのか、どれだけの人たちを傷付けてきたのかが分かってきます。
こうなると「何故あれだけ酷いことをされてきたヒロインは、主人公を好きになれたんだ??」と、復讐心が消えた意味が分からなくなってきます。
確かに途中から主人公はヒロインに対して優しくなりますし、周りの人たちへの当たりも徐々に柔らかくなっていくんですが、人の名前も顔も覚えず冷酷過ぎるというのは変らないので恨まれて当たり前のキャラクターなんですよね。
もちろん、主人公のパワハラぶりを治すためには痛い目を見る必要があるかもしれませんが、そのせいで序盤のラブコメパートに疑問を持つようになるのは悪手だと思います。
これは主人公のパワハラキャラを治すためとは、終盤で悪役を何人追加するの?やり過ぎでしょ!?
途中までのコミカルな復讐劇とドタバタラブコメ路線でどうにかならなかったのか…。
最後に
ーーー*ネタバレあり!ーーー
終盤になると主人公の最低ぶりに呆れるという珍しい展開のドラマでした。
最初からパワハラキャラだとは分かっていましたが、ヒロインとのラブコメが面白かったので忘れてしまってたんですよね!
自分は幼い頃に両親を亡くし、慎ましく暮らしていた祖母も早くに亡くしたのに、食べ物を粗末にするとか、自分以外の人に対して厳しすぎるし、自分の悪いところも分かっていません。
かつて塾に裏切られ恋人にも捨てられたトラウマにより、誰も信じなくなり他人にも辛く当たるようになった結果、パワハラキャラになった…。
とはいえ、主人公に復讐を企む人の数が多過ぎません!?
それにしても全ての黒幕だった真犯人は、主人公が恨まれるいわれなどなく完全に逆恨みだったなんて…。
あと、スター講師陣がダメダメだったというのは主人公の人の見る目のなさを疑いました。
ギャンブル中毒のひき逃げ犯、一人は経歴詐称、一人は不正行為と犯罪者ばかりなんです。
主人公の性格なら誰に恨まれても仕方ないと思っていましたが、予想以上に逆恨みパターンが多かったですね。