人気web漫画原作ドラマ「放課後戦争活動」がドラマ化!
突如現れた謎の物体と戦うことになった高校3年生の戦争ストーリー!
キャストEX、あらすじをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
放課後戦争活動【韓国ドラマ】キャスト一覧
パート1:2023年3月1日からTVINGで配信(6部)
パート2:2023年4月予定(4部)
演出:ソン・ヨンイル
「ミスター期間制」
脚本:ユン・ス
クリエイター:イ・ナムギュ
「まぶしくて」
※以下、キャストは制作発表会で紹介された順
【イ・チュンホ役】シン・ヒョンス
最も早く謎の生命体の危険性に気づいた人物。生徒たちを守ろうと戦う中尉
【キム・ウォンビン役】イ・スンウォン
兵長。近所のおじさんのようだが、生徒たちと2歳しか違わない21歳。
【パク・ウニョン役】イム・セミ
先生。
【キム・チヨル役】キム・ギヘ
【キム・ドクジュン役】ウ・ミンギュ
【ヨン・ボラ役】クォン・ウンビン
【ノ・エソル役】イヨン
【グク・ヨンス役】アン・ドギュ
勉強以外はすべて無駄だと考える生徒
【チャ・ソヨン役】シン・スヒョン
【チャン・ヨンフン役】ノ・ジョンヒョン
【キム・ユジョン役】ヨ・ジュハ
【キム・イネ役】アン・ダウン
【ホン・ジュニ役】オ・セウン
【パク・ソユン役】キム・ジョンラン
【ワン・テマン役】ムン・サンミン
【ウ・ヒラク役】ホン・サビン
【ユ・ハナ役】ファン・セイン
【クォン・イルハ役】キム・スギョム
【イ・ナラ役】チェ・ムニ
【チョ・ジャンス役】ユン・ジョンビン
【ト・スチョル役】キム・ミンチョル
【イム・ウテク役】シン・ミョンソン
【チェ・ヨンジュ役】シン・ヘジ
【イ・スニ役】キム・ソヒ
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放課後戦争活動【韓国ドラマ】あらすじ
空を覆う謎の生命体の攻撃に対抗して戦うため、受験戦争ではなく「本物の戦争」を始めた高校3年生のストーリー。
この戦争から卒業することはできるのか?!
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感想・評価
学生たちが戦う相手はゾンビではなくエイリアン!?
球体と呼ばれる謎の存在と突然戦わされることになった高校生たちの異色の青春模様を描いたSFバトルドラマ!
序盤から中盤までは設定と人間関係を理解するので面白かったものの、学生たちのみになる後半からは学園ドラマと人間対人間の戦いの展開となり、スリリングさも面白さも薄れていきました。
特に終盤は球体そっちのけで人間ドラマがメインになるので、クライマックスとしてはスッキリしませんでした。
そもそも敵の名前が球体って、全く怖くないんですけど!
「今、私たちの学校は…」と舞台設定や高校生が主人公という要素はに似ているものの、ゾンビものと違いスリラー要素も薄いですし、学生たちの対立や仲間が死んでいくといったスリリングさもありませんでした。
学生たちが主人公のサバイバル、未知の生物(エイリアン?)との戦いというSF要素、そんな状況での人間ドラマと面白そうな要素は揃っているもののその全てが中途半端かつ子供も向けといった感じで、「地獄が呼んでいる」「SweetHome」といった作品と比べるとかなりヌルく、同じような展開になる作品ならば「今、私たちの学校は…」の方が圧倒的に面白いと思いました!
最初は「バトルロワイヤル」のような刺激的な内容になるかと期待していたんですが、危機的状況なはずなのに学園ドラマのりがいつまでも続いていて、死と隣り合わせという状況があまり伝わってきません。
敵のビジュアルがイマイチ怖くないこともあってかゲーム感も強く、特殊な銃弾とはいえ一発当てるだけで倒せるのも呆気ないというのか…。
しかも特殊な銃弾というのはDU弾という劣化ウラン弾ですよ!?
人体のみならず環境への影響が大のものを使用しているなんてヤバすぎます!!
兵士が率いている前半はまだ良かったものの、学生たちだけになると登場人物たちが年齢よりも子供っぽく感じましたし、戦いを通じて大人びていく展開が殆どないのも退屈に感じた要因かと。
最初対立していたキャラクターたちが共通の敵が出来たことで仲間になったり、それぞれの個性が活かされていく展開も定番で学園ドラマの亜種として楽しめましたが、学生たちが予備兵として未知の怪物たちと戦うことになるわりにはそれに反対したり揉めるという場面が少ないのはリアルには思えませんでした。
しかも、兵士となる理由が大学進学のために有利だというのは、それ位韓国の受験戦争が厳しいことの現れとはいえ「そんなわけ無いでしょ!?」という違和感は拭えませんでした。
そもそも、いつどこから襲われるのか分からないという恐怖感があまりないのが問題で、だからこそサボってるサボってないで揉めたり、告白するかしないかで悩むという場違いなエピソードも多くなるんです。
こんな状況でも将来への不安があったり、人を好きになる気持ちは抑えられないというのは理解できますが、そちらの要素が予想外に多い(特に後半!)のがサバイバルものとしてはミスマッチに感じるんですよね!
青春感を出している時には遠慮してか球体は現れませんし、かと思えばちょっとした音で集まってきたりする。まぁ、ご都合主義ですね…。
イケメンリーダーの小隊長と、フケ顔の兵士、文句ばかり言うキャラに食いしん坊キャラ、ぶりっ子にクールキャラなど個性豊かなキャラがいたのは良かったですが(見ていてイライラさせられますが!)、ストレスがたまる状況なのに口喧嘩することはあっても基本仲良し。
仲間同士で終始争ったり裏切り者が出る「ウォーキングデッド」的展開になるのが真っ当だと思うのですが、あまりに良い子ちゃんばかりなのは状況的に嘘臭く見えましたね。
ただ、実戦ではほとんど役に立たないキャラに限って文句ばかり言うのはリアルでしたが…。
球体にやられて死んだ者たちの特殊メイクに凝っていたりと見た目のグロさにはこだわっていたのに、学生たちの見た目が小綺麗すぎるというのは違和感しかありませんでした。
このように予想以上に学園ドラマのりが強い、一風変わった受験戦争ドラマ(?)という妙な作品でした。
まとめ:テイスト的にも「今、私たちの学校は…」に続く作品になるのかと期待していましたが、その実態は学園ドラマにバトル要素が加わったご都合主義かつ子供向けの作品でした!
いい大学に入るためなら戦争にも行くという韓国の熾烈な学歴社会を皮肉る作品なのはわかりましたが、それがちょっと行き過ぎていて共感は出来ませんでしたね…。
最後に
ーーー※ネタバレあり!ーーー
終盤の展開を見ると、本作は球体と呼ばれる化け物たちと戦うSFアクション設定を利用したストレス社会や受験戦争への批判をしていたんだということが分かってきます。
球体との戦いをどう締めくくるのかと思っていましたが、新兵器が開発されてあっさりと駆逐したという説明だけで終わっていますし、その後も大学受験が行われているんです。
これだと学生たちは兵器を開発するまでの捨て駒として使われたようなもので、その辺りの不信感や怒りがラストで描かれずに諦めているかのように映ったのは寒気が走りました…。
最終回で様々な問題から錯乱した生徒が仲間たちを撃ち殺していくという展開になりますが、これこそ現代社会における若者のストレスを表しているもので、途中で中だるみしたと感じたのはラストで爆発させるための布石だったのかと思います。
とはいえ、大学の為に命を賭けるという展開が日本人からするとピンとこないので、韓国と日本では受け取り方の温度差は相当あると思うのですが…。
球体という敵と戦うために子供たちを利用するという政府の身勝手さとそれを許した社会への問題提議がテーマなのかもしれませんが、そのためにエイリアンみたいなのを登場させるってかなりマンガチックですよね!
終盤になってやっと仲間同士で揉めたり、問題を起こすような展開になるんですが、本来なら小隊長がいなくなった混乱に乗じて起きるのが普通だったかもしれませんし、中だるみすることもなかったかと。
そして、その間の青春ドラマも場違いに見えましたね。