映画化もされた日本のマンガを韓国でドラマ化!
大ヒットドラマ「夫婦の世界」のパク・ヘジュンが主人公のダメ男に扮して、現代の40代男性の悲哀をコミカルに描く!!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
俺はまだ本気出してないだけキャスト一覧
U-NEXT全12話
放送期間:2022年2月18日〜TVINGで配信
演出:イム・テウ
「エア・シティ」
「スケッチ~明日を描く手~」など
脚本:パク・ヒグォン、パク・ウニョン
「第3の魅力~終わらない恋の始まり~」(共同執筆)
【ナム・グムピル役】パク・ヘジュン
40代のシングルファーザー。ニート。
【ナム・ドンジン役】キム・ガプス
グムピルの父親。
【ナム・サンア役】パク・ジョンヨン
グムピルの娘。高校生。
【ポン・ヨンジャ役】パク・ジヨン
グムピルが住むマンションの棟会長。
【オム・インチャン役】イ・スンジュン
グムピルの親友。
【ハン・ジュヒョク役】キム・ドワン
グムピルの友人。
堤真一主演により映画化もされた日本のマンガを韓国でドラマ化!
映画やドラマの脇役として活躍し、大ヒットドラマ「夫婦の世界」でキム・ヒエさんと共に主演しブレイクしたパク・ヘジュンさんのドラマ初単独主演作品です。
主人公役のパク・ヘジュンさんは、40代のシングルファーザーにしてニートというダメ男役を演じています。医療用品の営業として働きながら突然会社を辞め引きこもってしまったグムピルは、ひょんなことからマンガ家を目指すようになります。
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俺はまだ本気出してないだけあらすじ
医療用品を扱う中小企業で営業をしているナム・グムピル(パクヘジュン)は、ある日突然会社を辞めてしまう。
40代のシングルファーザーという立場にありながらニートになってしまったグムピルは、自分と同じような格好をした男が金持ちのマンガ家だということを知り、自分もマンガ家を目指すと言い出し周りを困惑させる。
ところが応募したマンガ賞で運よく特別賞を受賞することに。
グムピルはマンガ家デビューも近いとすぐに浮かれてしまうのだが、受賞から1年を過ぎても3ヶ月の予定で始めたバイトを辞められずにいた。
その後もバイトを続けながらマンガを書き続けるのだが・・・。
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俺はまだ本気出してないだけみどころ
本作は仕事を突然辞めマンガ家を目指すと言い出した40代シングルファーザーの日常をコミカルに描いたドラマ。
原作は日本のマンガであり、すでに映画化もされた作品を韓国でドラマ化。人間関係やキャラクターの概要は原作に忠実で、良い意味で韓国らしくないドラマに仕上がっています。
突発的に会社を辞め、思い付きでマンガ家を目指す主人公の悲哀をコミカルに描くのがメインですが、頼りない息子に悩まされる主人公の父親や、一見すると優等生だけど何か悩みを抱える主人公の娘、別れた妻と息子のことが気がかりな主人公の親友に、度々主人公を助け友人となる金髪の青年、そして主人公と同じマンションに住む独身の中年女性など、現代を生きる人々の様々なドラマが同時に描かれていきます。
コミカルなドタバタ劇の中に人生の名言がコソッと紛れ込んでいるのにも注目です。
いくつになっても挑戦し成長することが出来るという人生応援ドラマ!
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俺はまだ本気出してないだけ感想・評価
韓国ドラマとしてはかなり珍しいタイプのホッコリ系ドラマ。
これまでの韓国の作品だと会社内でのパワハラや不正と戦いながらも仕事にしがみつくキャラクターが多かったので、本作のようなタイプの主人公は珍しく新鮮に映りました。
まぁ、それは原作が日本の漫画ということもあるのですが、それでもニートが主人公という作品をドラマ化するということは韓国でも主人公のような考えを持つ人が増えているということかもしれませんね。
真面目に働くことに疑問を感じたり、自分の意見など通らない辛い日々を繰り返すだけの状況に辟易としている人が増えている証拠で、パターン化されたお仕事ドラマや見ていて疲れる社会の闇と戦うような作品に飽きている人にはもってこいな作品かもしれません!
クールかつシリアスで、強面な悪役キャラのイメージがあったパク・ヘジュンさんがイメとはかけ離れたダメ男を演じているのも面白いですし、サラリーマン時代のダメっぷりや父親のスネをかじってニートしている状況をコミカルに描いていて、見ていて過渡に暗い気持ちにならないのも良いところ。その点も他の韓国ドラマとは違うところですかね。
日本の映画版は福田雄一監督作品かつ堤真一が主演ということもありコメディ全開でしたが、韓国版には映画サイズでは描ききれなかったドラマがあり、登場人物も深掘りされています。
この辺りはマンガ版を見たことがないため原作通りなのか分かりませんが、基本ユルイ作品なのにしっかりと見応えもあり、自分と主人公を重ね合わせて考えさせられるとこもありました。
ただ、後半になると暗くて悲しいエピソードも出てきてコミカルさが薄れるので、その分主人公の脳天気ぶりにイライラさせられます。
周りの人たちは家族や仕事について真剣に悩んでいるのに主人公だけはいつまでも自分勝手で、それが続くとムカついてくるんですよね。
それに娘がこれまで我慢し続けていたことを思うと居たたまれない気持ちになるんです。
まぁ、次の段階へと進むためには必要なことですけどね。
後半のこの展開があるからこそただのコメディにはならず、一度しかない人生を謳歌することの素晴らしさが伝わるドラマになっているのだと思います。
韓国ドラマとしてはかなり地味だし山場も少ないですが、個人的には大好きな作品でした!
家族のことは自分が一番分かっているつもりの人や、「俺はまだ本気出してないだけ」だと自分を誤魔化してる人たちにこそ見てほしいドラマです!
“いくつになっても人は挑戦し続けることができる”という普遍的なテーマな作品なこともあり、日本から韓国に舞台が変わっても違和感はなく見ることが出来ました。
いい意味で韓国らしさが薄まり、誰もが共感できる作品になっていると思います!!
最後に
これまでの日本の作品をドラマ化、映画監督した作品のほとんどがイマイチなこともあってあまり期待してなかったんですが、正直日本の映画版よりずっと好みでした!
コメディとしてみれば映画版の方が笑えますが、40代にしてマンガ家に転身する困難さや、そんな主人公の行動に困惑する家族や友人たちの気持ちなどは本作のほうがきちんと描かれており、考えさせられたりジーンとくるのも本作のほうが優れていた気がします。
主人公がおバカでダメダメというのは共通ですけどね!!