キム・ミンジェ、パク・ウンビン主演による青春ラブロマンス。
人生の岐路に立つ天才ピアニストと平凡なヴァイオリニストの恋と友情を描く!
キャスト、あらすじ、感想、視聴率などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ブラームスは好きですか?キャスト一覧
原題:ブラームスが好きですか?
U-NEXT全32話
平均視聴率:4.68%
最高視聴率:6.3%
放送期間:2020年8月31日~10月20日まで韓国SBSで放送
演出:チョ・ヨンミン
「17歳の条件」
/キム・ジャンハン
脚本:リュ・ボリ
「外出~Mothers~」
【パク・ジュニョン役】キム・ミンジェ
天才ピアニスト。
【チェ・ソンア役】パク・ウンビン
平凡なヴァイオリニスト。
【ハン・ヒョノ役】キム・ソンチョル
チェリスト。ジュニョンの友人。
【イ・ジョンギョン役】パク・ジヒョン
ヴァイオリニスト。キョンフグループ会長の娘。
【ユン・ドンユン役】イ・ユジン
楽器工房経営。ソンアの友人。
【カン・ミンソン役】ペ・ダビン
化学専攻の大学院生。
キム・ミンジェ、パク・ウンビン主演によるクラシック音楽の世界を舞台とした青春ラブロマンス。
「コッパダン」「浪漫ドクターキム・サブ」シリーズなどで知られるキム・ミンジェさんは、天才ピアニスト役としてピアノの演奏シーンに挑んでいます。
一方、「ストーブリーグ」「恋慕」など作品ごとにその印象を変えてくるパク・ウンビンさんは、本作では落ちこぼれのヴァイオリニスト役を演じ恋と将来への不安に悩むことに。
本作にOSTには、クラシック音楽のみならず、少女時代のテヨン、EXOのチェン、ベクヒョン、IZ*ONEのチョ・ユリらも参加するなど豪華なものとなっています。
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ブラームスは好きですか?あらすじ
名門大学の経済学部を卒業しながらも、長年の夢であったヴァイオリンを学ぶため音楽学部に入学しなおしたチェ・ソンア(パクウンビン)は、ヴァイオリンに対する思いは人一倍強いものの、周りの演奏家たちには実力が及ばずおちぶれてしまっていた。
そんなソンアはヴァイオリンの先生でもある友人ユン・ドンユン(イユジン)に片想いしており、その想いも打ち明けられずにいた。
一方、韓国に帰国した世界的ピアニスト、パク・ジュニョン(キムミンジェ)は、様々な思いから演奏活動をしばらく休止することにしていた。
そんなジュニョンにも片想いの相手がおり、それは親友の友人でありヴァイオリニストのイ・ジョンギョン(パクジヒョン)だった。
そんな中、キョンフ文化財団でインターンとして働くことになったソンアはそこでジュニョンと出会うことになり・・・。
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ブラームスは好きですか?みどころ
本作はクラシック音楽の世界を舞台とした青春ラブロマンスです。
天才ピアニストと称されながらも演奏を楽しめずにいるジュニョンと、ヴァイオリンにかける想いは強いものの実力が伴わないソンアを中心に、地道に音楽家となる道を目指すヒョノ、恵まれた環境と才能を持ちながらも活躍できずにいるジョンギョン、そしてソンアの片想いに相手である楽器工房を営むドンユン、そんなドンユンのことを未だに引きずっているソンアの親友ミンソンら6人の恋愛模様と、将来に悩む若者たちの葛藤が描かれていきます。
注目なのは天才ピアニストと平凡なヴァイオリニストが、友人の恋人に片想いをしているという共通点があったことで惹かれ合っていくということ!
音楽家としては立場の違いすぎる二人が、それぞれの幸せを見つけようと奔走していくのですが、果たして彼らの切ない三角関係と人生の行方とは!?
各シーンで使用されるブラームスをはじめとしたクラシック音楽や、アイドルグループメンバーによるソロ曲など、ストーリー進行とマッチした音楽の使われ方にも注目です!
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ブラームスは好きですか?感想・評価
本作はいい意味で賛否両論ある作品だと思いました。
それは本作が音楽家としての成功を描くことを主題とした作品ではなく、人生の分岐点での新たな出発を描いた作品だからです!
つまり「のだめカンタービレ」のような素晴らしい演奏シーンを堪能するタイプではなく(それ以外の成長ドラマもありますが)、29歳の若者たちの恋や仕事に対しての悩みを描いている作品なんです。
そのため平凡なヒロインがいつ才能を開花させるのかと待ちわびてもそんなシーンは訪れませんし、まともな演奏シーンも思ったほど無い訳なんです。
つまり、主人公たちの職業がたまたま音楽家なだけであって、メインは片想いの行方であったり二人が惹かれ合った結果結ばれるのかということであり、音楽の世界を諦めきれない人たちが別の夢を見つけるという話なわけです。
このドラマ自体は非常に感動的ですし、見ていて何度も泣かされました。
ヒロインの煮え切らない感じにイライラはさせられますが、実際にこのような人は沢山いるわけで共感できるという人も多いかもしれません。
加えて、主人公たちを利用しようとする者たちもいるなど、結構重苦しいタイプの作品ではあるのですが、もう一方で優しく見守ってくれる人たちもいてそんな人たちに救われたりもします。
つまりちょっと地味ではあるものの作品自体は良いんですよ!
ですが、主人公たちが成功していく展開を期待していたり、毎回のように素晴らしいオーケストラを堪能できるものだと思っていた人にとっては完全に期待外れな作品だと言えるでしょうし、夢が叶わない展開なんて見たくなかったという人もいるでしょう。
だから、どちらのタイプを期待していたかによって賛否が分かれるだろうという訳なんです!
ただ、全編通して笑える場面や劇的な展開もほぼ無いですし、夢破れて追い詰められてしまうというシーンも多いので、そういった暗い作品が苦手な人には向かないかもしれません。
まとめ:見る時期によっては堪能できた作品だったと思うのですが、明るくて華やかな作品が見たいと思っていた私には辛い作品でした。つまり私は音楽ドラマを期待していたんですよね!
期待に応えられるような演奏シーンはあまりありませんので、その点ご注意下さい!!
最後に
作品のテイスト的には「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」のようなタイプの作品だと思うのですが、登場人物たちが音楽家としてはということもあってどうしても音楽ドラマを期待してしまいました。
もちろん、限られた一握りの人たちしか成功しない世界を描くのに適しているのは間違いないですし、夢破れて他の道を探す人たちを描くという意味合いも分かるのですが、「ブラームス」というタイトルがブラームスとシューマンとその妻の関係(つまり三角関係)を表していようとは思ってもいませんでした!
それに音楽の世界においても派閥やコネが重要だというのもガッカリで、それが一切のユーモアなく描かれているから見ていて辛くなるんですよね。
つまり医療ドラマにおける病院内の権力闘争と似たようなもので、実力があるだけではダメだと言っているわけなんです。
人脈やコミュニケーション能力も才能の一つかもしれませんが、芸術の世界においては実力だけで判断してほしいものです。