テギョン(2PM)除隊後初の主演作!
人の目を見るだけでその人の死の瞬間が見える能力者が最愛の人を守るために運命に立ち向かう様を描いたサスペンス・ロマンス。
共演はイ・ヨニ、イム・ジュファンなど。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ザゲーム午前0時:愛の鎮魂歌キャスト一覧
U-NEXT全32話
平均視聴率:3.4%
最高視聴率:4.6%
放送期間:2020年1月22日~3月12日まで韓国MBCで放送
演出:チャン・ジュノ
「もう一度始めよう」「時間」など
ノ・ヨンソプ
「別れが去った~マイ・プレシャス・ワン~」
「カネの花~愛を閉ざした男~」など
脚本:イ・ジヒョ
「ドラマの帝王」など
【キム・テピョン役】テギョン(2PM)
人の死の瞬間が見える能力者。
【ソ・ジュニョン役】イ・ヨニ
ソウル中央署強力1チーム刑事。
【ク・ドギョン役】イム・ジュファン
国立科学捜査研究員の解剖医。
【ナム・ウヒョン役】パク・チイル
強力1チーム係長。ジュニョンの親代わり。
【ハン・ドンウ役】チェ・ジェウン
強力1チーム・チーム長。
【イ・ジュニ役】パク・ウォンサン
ハナ日報キャップ。
【ペク先生役】チョン・ドンファン
引退した元能力者。テピョンの同居人。
2PMのテギョンさんが兵役を経て3年ぶりにドラマ主演した作品。
「ドリームハイ」「ヴィンチェンツォ」などのヒットドラマへの出演で知られるテギョンさんが除隊後初の主演作に選んだのが本作。爽やかな青年イメージのあるテギョンさんですが、本作では人の死を予言できる能力者という難役に挑戦しています。
その能力のせいで人とのコミュニケーションを避けてきた主人公の運命の女性を演じるのが、「ひと夏の奇跡」や「恋するパッケージツアー」などのイ・ヨニさんです。心に傷を持つ女性刑事は、主人公の協力を得て凶悪事件の捜査をしていくことになります。
そんな二人と敵対するミステリアスな解剖医を演じるのは「ああ、私の幽霊様」「むやみに切なく」などのイム・ジュファンさん。悪役としてお馴染みなイメージがすでにある俳優さんですが、本作では映画「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士を参考にしたという強烈なキャラクターを演じ、裏の主演したといった存在感を発揮しています。
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ザゲーム午前0時:愛の鎮魂歌あらすじ
人の目を見るだけでその人の死の瞬間が見えるという能力を持つ男キム・テピョン(テギョン)は、ある殺害現場で刑事のソ・ジュニョン(イヨニ)と知り合うことになる。
ところが、彼女の死の瞬間だけはテピョンにも見ることが出来ず、そんな彼女に関心を持つことになる。
一方、ひょんなことからジュニョンが担当する事件の捜査協力をすることになったテピョンは、能力を活かして事件を事前に防ごうとするのだが、そこには20年前に起きた”0時の殺人鬼”と呼ばれる殺人犯の連続殺人事件が絡んでいて・・・。
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ザゲーム午前0時:愛の鎮魂歌みどころ
本作は人の死を予言できる能力者と女性刑事が、20年にわたる連続殺人事件の真相に迫っていくサスペンスドラマです。
人の目を見ることでその人の死の瞬間が見えてしまうという能力により最悪の結末を防ごうとする主人公と、その能力を捜査に活かそうとする女性刑事、そしてそんな二人の前に立ちはだかるミステリアスな解剖医との20年にわたる因縁が描かれると共に、主人公とヒロインのロマンスや、解剖医の不幸な背景なども同時に描かれていくヒューマンドラマでもあります。
“0時の殺人鬼”と呼ばれる連続殺人犯が起こした事件の真相とは?この事件と3人にどのような関わりがあるのか?そして主人公と女性刑事は定められた死を未然に防ぐことが出来るのか!?など、ハラハラドキドキの展開が魅力の作品となっています!
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ザゲーム午前0時:愛の鎮魂歌感想・評価
“サイコメトラー系”作品が好きなら楽しめるドラマかと思いますが、設定に無理があったりロマンスにも助走が無かったりと何かと粗の多い作品でした!
サイコメトリー能力を持った人物が警察と共に事件を捜査していくといった作品はいくつもありますが、その場合は物などの残留思念(記憶の断片)から犯人を特定していくことになるのですが、本作の場合は人の目を見ることでその人の死の瞬間(死に様)が見えるというもの。
出会う人がことごとく何らかの事件に巻き込まれたり、特徴的な死が待っていることなんて稀だとは思うのですが、そこに突っ込みを入れてしまうとドラマとして成立しないのでそれはよしとするとしても、サイコメトリーと比べると見えるものが鮮明過ぎるため、どう見ても主人公が怪しく思えてしまうのが難点でしたね。
サイコメトリーのようにぼんやりとした情報やヒントを与える程度ならまだしも、どうやって亡くなるかがハッキリ分かってしまうんですから、そんな事誰に相談できるんだよ!犯人だと勘違いされるよ!というもの。
触れなければいいのと、目を見ないようにするのとでは、ハードルの高さも違いますしね。
まぁ、こういったところに目をつぶってしまえば、特殊な犯罪捜査ものとして楽しめるわけなんですが、それにしたって行動が極端すぎました!
犯人を止めるために爆弾まで使うのか?、父親の冤罪を晴らすためとはいえやり過ぎでしょ?など、設定が特殊とはいえ行動心理を理解できなければストーリーに入り込めませんよね。
あと、韓国の犯罪捜査ものってかなりの確率で過去に起きた事件が現在と関わってくるというパターンになっていて、大抵メインキャストたちはその事件の関係者だったりして何らかの繋がりがあるんです。
これだと概要を見た段階で先読みが出来てしまい、犯人が誰なのかを予想する楽しさも半減してしまうんです。
視聴者側はあらかた予想がついてるのに、登場人物たちはそれに気づかず右往左往している。
これじゃあ、見ていてヤキモキさせられますって!いい加減このパターン以外の設定にしてほしいですね。
あとは、ロマンスについても不満がありました。
それは、主人公と女性刑事があまりにも恋に落ちるのが早すぎるということ。
ロマンスを取り入れるのはいいとしても、もっと段階を踏んでくれなければ感情移入出来ませんし、これだとテンプレ的にとりあえず入れただけだと勘違いされても仕方ないかと。
結局は悪役のイム・ジュファンさんが真の主役だったと言えますかね。
やってることは間違いですし、そこまでやるか!?という極端なところも気になりましたが、この人を主人公に据えてもっと現実的な復讐劇にしていたら、そちらの方が断然興味を引かれたと思いますね。
それくらいパターンを変えてくれないと、マンネリ化した韓国のサスペンスはそのうち廃れてしまいますよ!
まとめ:メインキャストの3人が好きなので見た作品でしたが、面白い設定を上手く活かしきれていないように思いました!
現実的ではない能力を持ったキャラクターを出すのなら、なるべく他の設定はリアルにすべきですし、キャラクターたちには感情移入しやすいような行動を取らせるべきでした。全体的に極端で突っ込みどころも多すぎましたね。
最後に
テギョンさんはこれまでに、「君のそばに~Touching You~」で占い師、「キスして幽霊!」では退魔師という風にかなり特殊な役柄を演じてきているのですが、残念ながらこのどれもがイマイチな出来なんですよね。
特殊な役柄ではなく特殊な設定の作品で言えば、「君を守る恋 ~who are you~」は幽霊が見える刑事もの、「君を守りたい~SAVE ME~」はカルト教団との戦いを描いたものなど、癖の強い作品ばかりで主演しているんです。
「ドリームハイ」「ヴィンチェンツォ」など、メインでなければ良い作品にも出てるんですけどねぇ。。。