2014年の映画「パイレーツ」の続編となるアクション・アドベンチャー!
カン・ハヌル、ハン・ヒョジュ、イ・グァンス、クォン・サンウ、チェ・スビン、SEHUN(EXO)という豪華キャスト共演により失われた王家の秘宝を巡っての三角関係攻防戦が繰り広げられる珠玉のエンターテインメント作品。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
パイレーツ 失われた王家の秘宝キャスト
原題:海賊:鬼の旗
2022年1月26日韓国公開
2022年3月2日Netflixにて世界同時公開
上映時間:126分
監督:キム・ジョンフン
「くだらないロマンス」「探偵なふたり」など
脚本:チョン・ソンイル
「パイレーツ」など
【ウ・ムチ役】カン・ハヌル
義賊団の親分。自称高麗随一の剣豪。人望はない。
【ヘラン役】ハン・ヒョジュ
海賊団の船長。抜群の統率力人望の持ち主。
【マギ役】イ・グァンス
ムチの手下の一人。無駄に経験豊富なお調子者。
【プ・フンス役】クォン・サンウ
耽羅(タンラ)王になるため秘宝を狙っている。
【ヘグム役】チェ・スビン
海賊団に途中から合流する詐欺師。
【ハングン役】セフン(EXO)
海賊団の名射手。無口。
【ガンソプ役】キム・ソンオ
ムチの右腕。生真面目で忠実。
【アグィ役】パク・ジファン
ヘランの右腕。海賊団の副船長(航海長)。
【ゴムチ役】キム・ギドゥ
海賊団の船員。
キム・ナムギル、ソン・イェジン主演により観客動員数850万人超えの大ヒットとなった2014年の映画「パイレーツ」の続編となるアクション・アドベンチャー!
「パイレーツ」の続編という位置づけではありますが、前作のその後を描いたものでも、ストーリー的に関連があるわけでもありません。
当然出演者も全員刷新されているため、作品の世界観や概要のみが引き継がれたシリーズ第2弾という扱いになります。
Netflixで全世界配信される作品ですが韓国では1月に劇場公開されており、2022年度公開の作品としては唯一100万人超えをした作品となっています。(ほかの作品はコロナの影響もあり不調)
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パイレーツ 失われた王家の秘宝あらすじ
自称高麗一の剣豪である義賊団の親分ムチ(カンハヌル)は海原を漂っているところを海賊船の船長ヘラン(ハンヒョジュ)に助けられ、個性豊かな仲間たちと共に彼女の手下として航海を続けていました。
そんなある日、倭寇船を発見した海賊たちは、そこで高麗王室の財宝が隠されたとされる地図を発見し宝探しの冒険に出ることになります。
しかし、消えた財宝を捜すのは彼らだけではなく、ムチと因縁のある逆賊プ・フンス(クォンサンウ)も狙っており・・・。
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パイレーツ 失われた王家の秘宝みどころ
本作は、2014年公開の大ヒット映画「パイレーツ 」の続編となる海洋アドベンチャーです。
人望がまったくない義賊のムチ、女性ながらも部下たちから絶大な信頼を得ている女海賊ヘラン、ムードメーカー・マクイ、逆賊プ・フンス、女詐欺師ヘグム、弓の名手ハングンなど、海賊、義賊、逆賊たちによる笑いありアクションありのお宝争奪戦。
個性豊かなキャラクターたちとお宝を巡ってのドタバタ劇、剣を使っての迫力のアクションに船を舞台としたハラハラドキドキの攻防戦、宝を抜け駆けしようとするものや詐欺師の登場によるキャラクタードラマに、宝を奪おうとする強力なライバルの存在、さらにムチとヘランのロマンスなど盛り沢山の内容となっています。
韓国映画では定番のサスペンス要素や権力闘争といった重苦しい要素は皆無なので、子供からお年寄りまで楽しめる痛快エンターテインメント作品に仕上がっています!
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パイレーツ 失われた王家の秘宝感想・評価
韓国版「パイレーツ・オブ・カリビアン」ともいえるアクション・アドベンチャー。
コミカルかつ荒唐無稽で、韓国では数少ない純粋なエンターテインメント作品となっています。
主人公ムチは海賊ではないものの、人望の無さや飄々としたキャラクターなどはジャック・スパロウに似ており、何度も出し抜いたり軍に追われたりするのも同様。
「パイレーツ~」ほどのスケール感や怪物などの存在はなく、あくまでも朝鮮王朝初期を舞台とした宝探しアドベンチャーになっています。
しかし、剣劇アクションとしては見応えがあり、カン・ハヌルとクォン・サンウの対決や、ハン・ヒョジュのアクションが堪能できます。
キャラクターも魅力的で、前述したカン・ハヌルのコミカルな役回りはもちろん、ハン・ヒョジュのクールでカッコいい女海賊ぶりはファンならずとも惹かれますし、クォン・サンウの悪役も堂に入ったもので、無口な弓の名手役のセフンもクールなイケメン枠を担っていました。
それに加え、チェ・スビンも女性的な可愛らしさと小悪魔ぶりを発揮し女海賊とは違った華を添えてくれています。
そんな個性的なキャラクターたちの中でも特に目立っていたのがお調子者役のイ・グァンスで、最初から最後まで笑いの中心にいました。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラする日和見主義で、「こういう奴グループに一人は絶対いるよな!」というキャラクターを見事に演じていました。
パク・ジファンやキム・ギドゥとの掛け合いも面白かったのですが、特に笑えたのはペンギンとのやり取りや喧嘩するシーン!一人で笑いをかっさらっていましたね。
このようにキャラクターの出来は素晴らしかったのですが、とはいえ「パイレーツ~」と比べると作りは甘く、海賊なのに小綺麗すぎたり(なぜか歯がピカピカ)、船上なのに濡れていなかったり、海の難所をやけにアッサリと切り抜けたりと、見た目のリアルさやCGのクオリティーなどは比べようもありませんでした。
まぁ、船はセットを組んだとしても波しぶきやその他自然現象はCGでしょうから、ハリウッド作品と比べると見劣りするのは仕方がないのかもしれませんが、もう少し俳優さんたちを小汚なくしても良かったかなと。
それに物語の時代背景は明確なのに、クラゲが沢山いる海の中を海流に乗って潜ったりといった無理ゲーなシーンや、雷が落ち続ける謎の島に海から火柱が昇る海域(海底火山かな?)、鬼の顔をした島にペンギンが生息しているなど、リアルとファンタジーがごちゃ混ぜになっているのは違和感がありました。
こういったいかにもアドベンチャーなシチュエーションを活かしたいのだったら、無理に時代を特定したり実在した人物を登場させない方がフィクションとしてもっと楽しめたと思いますね。
それでも冒険活劇としては十分楽しめる作品だと思います!
まとめ:アクション、笑い、キャラクターの三拍子が揃った娯楽大作!
細かい突っ込みどころはいくつもありますが、それを上回るエンターテインメント性と魅力が詰まった作品でした。
最後に
前作、本作ともにエンターテインメント性にこだわっているためか映画的な評価は高くはないのですが、気軽に楽しめるといった面からみれば十分面白い作品だと思いました。
そもそも、韓国映画は見応えはあるものの内容がエグかったり、社会問題を描いていて見ていて重苦しかったりと、ファミリー向け作品があまりない印象があります。
大ヒットする作品のほとんどがサスペンスや社会派作品ばかりで、恋愛ものやコメディは思ったほどヒットしません。
アクションものでもハリウッド作品のような痛快作品は少なく、そこには政治問題や財閥への不満などが込められているので、本作のような純粋な娯楽作品は少ないんです。
近年は「エクストリーム・ジョブ」や「神と共に」シリーズなどエンターテインメント性の高い作品も増えてきましたが、そんな中でも一番間口が広いのがこの「パイレーツ」シリーズだと思いますね!
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