イ・ソンギュン、チョン・リョウォン主演。
平凡なサラリーマン検事とエリート女性検事を主人公に一般検事たちのリアルな日常を描いたハートフル検察物語。
キャスト、あらすじ、感想、最終回などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
検事ラプソディ【韓国ドラマ】キャスト一覧
原題:検事内伝
全16話
平均視聴率:3.812%
最高視聴率:5.042%
放送期間:2019年 12月16日~2020年2月11日まで韓国で放送
演出:イ・テゴン
「ラスト・スキャンダル」
「あなた、笑って」
「恋のドキドキシェアハウス~青春時代~シリーズ」など
脚本:ソ・ジャヨン、イ・ヒョン
【イ・ソヌン役】イ・ソンギュン
ジニョン支庁刑事2部所属のごく普通の検事。
【チャ・ミョンジュ役】チョン・リョウォン
中央地検特捜部からジニョン地庁刑事2部に赴任してきたエリート検事。
【チョ・ミンホ役】イ・ソンジェ
ジニョン地庁刑事検事2部部長検事。
【ホン・ジョンハク役】キム・グァンギュ
ジニョン地庁刑事2部所属のシニア検事。
【オ・ユンジン役】イ・サンヒ
ジニョン地庁刑事2部所属の6年目検事。
【キム・ジョンウ役】チョン・ソンウ
イ・ソヌン検事室に所属する新人検事。
【マギー・チャン役】ぺク・ヒョンジュ
捜査官歴30年目のイ・ソヌン検事室捜査官。
【イ・ジョンファン役】アン・チャンファン
チャ・ミョンジュ検事室捜査官。
【ソン・ミラン(カミュロス)役】アン・ウンジン
ソヌンとミョンジュの検事室の実務官。
元検事が執筆したベストセラーエッセイを原作としたハートフルドラマ。
主演は映画「パラサイト 半地下の家族」やドラマ「マイ・ディア・ミスター」などの名作で知られるイ・ソンギュンさんと、映画「彼とわたしの漂流日記」やドラマ「魔女の法廷」などのチョン・リョウォンさん。二人が俳優として共演するのが本作が初となります。
イ・ソンギュンさん演じるソヌンは出世欲もない平凡な検事を演じ、対するチョン・リョウォンさんはソヌンの大学の後輩でありながら先に司法試験に合格した先輩検事を演じています。
共演は、数多くの映画・ドラマで活躍する名優イ・ソンジェさんをはじめ、
個性派俳優キム・グァンギュさん、
「ある春の夜」「悪魔が君の名前を呼ぶ時」など話題作に立て続けに出演しているイ・サンヒさん、
「熱血司祭」「人生最高の贈り物」のチョンソンウさん、
「君は私の春」などのペク・ヒョンジュさん、
「刑務所のルールブック」で注目されたアン・チャンファンさん、
「他人は地獄だ」「賢い医師生活」などのアン・ウンジンさん
といった実力派たちです。
スポンサーリンク
検事ラプソディ【韓国ドラマ】あらすじ
故郷の田舎町ジニョンで働くソヌン(イソンギュン)は、出世欲もないごく普通のサラリーマン検事。
大都市のような大きな事件も起きないその町では、同僚の検事たちと共に趣味を楽しみながら日々を送っていました。
そんなジニョン支庁刑事部に、ある日ソウルからエリート検事が赴任してきます。
大学時代からのソヌンの知り合いであるミョンジュ(チョンリョウォン)は検事としてエリートコースに乗っていたはずだったのに、突然やってきてソヌンらジニョン支庁の面々を振り回していき・・・。
スポンサーリンク
検事ラプソディ【韓国ドラマ】みどころ
本作は、韓国の検事ドラマのイメージを覆すコメディタッチの日常系作品です。
検事もの=サスペンスというイメージが強い中、本作には凄惨な殺人事件をはじめ、大企業や政治家が絡んだ事件といった刺激的な要素は一切ありません。
登場人物のほとんどは検察で働く検事や捜査官といった面々で、本格では地方都市における検察の日常というものがほのぼのと描かれている作品になっています。
仕事よりも趣味が優先の検事たちや、子育てに忙しい母親検事、何故か地方に飛ばされてきたエリート検事に、謎多きベテラン捜査官など、登場するキャラクターたちが実に魅力的で、よくある権力闘争や複雑な人間関係などもありません。
そんなごく普通のサラリーマンのような生活を送る検事たちの仕事ぶりや、美味しそうに食事をするシーンなどを楽しむ、そんなハートフル要素満載のドラマです!
スポンサーリンク
検事ラプソディ【韓国ドラマ】感想・評価
韓国版「HERO」(木村拓哉主演の)、もしくは「踊る大捜査線」とでもいうのか、そういった王道の検事・刑事ドラマとは一線を画したタイプの作品。
つまりは、サスペンス要素よりもコメディや人間模様中心のドラマなんです。
韓国サスペンスには名作が多いとはいえ正直似たり寄ったりの作品が多すぎることもあり飽き気味だったのですが、本作のような極端すぎない内容に(事件内容が凄惨だったり、国を巻き込むほどの権力闘争などがメインではない)見ていて安心させられるところがありました。
他の検事ものや捜査ものを見ていると韓国の司法や社外の悪さばかりが目立ってましたからね。
そんなほっこり系作品の登場人物も実にユニークで、警察から逃れるために島から陸までの2.8キロを泳いで渡ったり、本格的な自転車競技の格好のまま検察に出勤したり、犯罪者から挨拶される暴力女検事や、仕事そっちのけでロトにはまるおじさん検事、上司の前でもSNSに夢中な新人もいたりと、殺人や裏切りなど起こりそうもない面々ばかり。
この他にも、家族並に仲のいい捜査官たちがいますし、検察庁内では幽霊の噂でもちきりになったり、昼に何を食べるかで投票したりと、韓国の検事ものにあるシリアスさや人間関係の複雑さなどは一切使われていないことありません。
そんな中に飛び込んできた元エリート検事ミョンジュもいい味を出していて、平凡な検事との凸凹っぷりを披露してくれます。
邦題から想像できるような恋愛模様はほとんどないのですが(邦題のセンスの悪さは相変わらずで、どんな作品にもラブコメ要素を匂わせないでほしい!)、最近見たお仕事系ドラマの中では一番共感しやすかったですね。
派手な内容ではないものの、シリアスな作品を見るのに疲れた人にオススメしたい楽しい作品だと思います!
最終回は?
普段韓国ドラマを見ない方でも十分楽しめる日常系ドラマ。
個性的なキャラクターたちによる何気ない会話劇や、モッパンドラマさながらの食事シーンの多さなど、検事であるといっても国からお金をもらうただのサラリーマンに過ぎないということを確認できた作品でした。
刑事ものや検事ものはごく少数のヒーローやヒロインばかりが目立つ作品が大多数ですが、本作にはそんな異色の主人公はいません。
でも平凡な人々がいてこそヒーローやヒロインたちが際立つんですよね。
そんな異色の検事ドラマの最終回は、作中で一番刺激的な展開になりました。
しかし、出世の機会がソヌンに与えられるものの政治の顔色を伺うかのような捜査に嫌気が差し元の場所に帰ることを選択します。普通のドラマの主人公だと、ここで無謀な戦いを挑んだり劇的な解決策を見つけたりしそうなものですが、本作ではそんな非現実的な行動は取りません。
それよりも、目の前の事件やそれに関わる人たちと向き合い、平凡で小さいながらも着実に世の中を良くしていく道を選んだのです。
こういう考え方の人たちばかりだと、犯罪に泣かされる人や政治に振り回される人たちが減っていくんだろうなぁ、そんな風に思わされる素敵な結末でした。
まとめ:韓国検察ドラマのイメージを覆すほっこり系作品。大きな事件やラブロマンスなんかもほぼない、これこそが大多数の検事さんたちの日常なのかもしれません。
よくある検事ものサスペンスと比べると本作の方がファンタジーに思えるかもしれませんが、コミカルなお仕事ドラマとして面白い作品だと思いました!