クァク・ドウォン、キム・デミョン、キム・ヒウォン、キム・サンホ共演で贈るポリス・アクションコメディ!
フィリピンを舞台に莫大な埋蔵金を巡っての地元の犯罪組織との戦いを描く。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
国際捜査!【韓国映画】キャスト一覧
2020年9月29日韓国にて公開(日本公開日2021年3月12日)
上映時間:106分
監督:キム・ボンハン
「ヒーロー」「ありふれた悪事」など
脚本:イ・ヨヌ、キム・ボンハン
【ホン・ビョンス役】クァク・ドウォン
テチョン警察署強力チーム刑事。
【ファン・マンチョル役】キム・デミョン
フィリピンで旅行ガイドをしているビョンスの幼なじみ。
【パトリック/ソン・ボング役】キム・ヒウォン
フィリピンの犯罪組織のボス。
【キム・ヨンベ役】キム・サンホ
ビョンスの金を持ち逃げした幼なじみ。
【パク・チュンシク/チャーリー・パク役】シン・スンファン
ヨンベのことを知るチンピラ。
【ミヨン役】シン・ドンミ
ビョンスの妻。
【チユン役】イ・ハンソ
ビョンスの娘。
本作は、第39回モスクワ国際映画祭で主演男優賞と最優秀アジア映画賞を受賞したサスペンス映画「ありふれた悪事」のキム・ボンハン監督によるエンターテインメント作品です。
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国際捜査!【韓国映画】あらすじ
友人が借金を踏み倒したことから自宅が競売に掛けられる寸前という刑事のビョンス(クァクドウォン)。
そんな中、家族からの強い要望もあってフィリピンに旅行に行くことになります。
観光地を巡り楽しく過ごしていたビョンスでしたが、ひょんなことから地元の犯罪組織ともめ事を起こし、身に覚えのない殺人事件の容疑者にされてしまいます。
なんとかして濡れ衣を晴らそうと、フィリピンで観光ガイドをしている幼なじみのマンチョル(キムデヨン)の協力を得て犯罪組織のボス・パトリックを追うことに。
ところがフィリピンの刑務所に入っているビョンスのかつての親友ヨンベ(キムサンホ)は、第二次世界大戦時代の埋蔵金に関する情報をネタにパトリックと取り引きをしていたようで、そのいざこざにビョンスは巻き込まれてしまうことになり・・・。
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国際捜査!【韓国映画】みどころ
本作は、フィリピンの地で事件に巻き込まれた刑事と、とある埋蔵金を探す犯罪組織とのドタバタ劇を笑いありアクションありで描いたエンターテインメント作品です。
家族旅行でフィリピンを訪れた刑事のビョンスは、観光ガイドとして働いていたマンチョルに出会ったことから様々な事件に巻き込まれていくことに。
早速お金やカバンを盗まれ、ビョンスに借金のあるヨンベを見つけるも振り回されるばかり。
その上、謎の埋蔵金を探す犯罪組織にも狙われることになり、しかも殺人犯として指名手配までされてしまいます。
主人公のビョンスをはじめ、本作に登場するのはユニークなキャラクターばかりで、それを名バイプレーヤーと呼ばれる個性派俳優たちが演じています。
財閥や政治家などが関わる壮大な事件というものはありませんが、戦時中に日本軍が隠した莫大な埋蔵金を探すというトレジャーハンティング要素もあるなど、娯楽性の高い内容になっています!
果たしてビョンスは自らの濡れ衣を晴らし、悪人たちよりも先に埋蔵金を発見することが出来るのか!?
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国際捜査!【韓国映画】感想・評価
刑事が主人公というと、腕っぷしが強いとか捜査能力が高いとか、または一匹狼で暴力的とかいうキャラクターが予想されますが、本作の主人公は元ボクサーというだけでこのどれにも当てはまりません。
冒頭から、自宅を競売に掛けると銀行に宣告されていたり、裏金をもらっていて監察を恐れていたり、友達に金を貸して逃げられていたりとなんとも頼りないタイプ。
そんな主人公一家が旅行で行ったフィリピンで更なる不幸が訪れます。
金を貸した友人を見つけるも殺人犯として刑務所に入れられていたり、そんな厄介者の戯れ言を信じて更に金を失ったり、その上刑事の癖に旅先で金もバッグも盗まれたりとさんざんな状況。
テイスト的には一昔前の香港映画(90年代のジャッキー・チェン作品っぽい)のようなノリで、韓国の刑事物=シリアスなサスペンスと思っていた人には新しく映るかもしれません。
非常に軽いノリの作品なので何も考えずに気楽に見れるんですが、アクションとしてもコメディとしてもイマイチ盛り上がらないのが残念でした。
ただ、登場人物たちは好みで、刑事物なのにみんなポッチャリ系というもの笑えますし、それをクセの強い俳優ばかりが演じているのもユニークで、韓国の犯罪ものに見られるスタイリッシュなイケメンやナイスミドルなベテランが多数出演していないのが逆に作品のテイストに合っていたと思います。
本格派のサスペンスや社会派ドラマなどの箸休めとしてちょうどいい作品で、荒唐無稽なストーリーにするのならもっとぶっ飛んだ展開とコミカルなやりとりがあっても良かったですかね。
まとめ:個性的なキャスティングは魅力的でしたが、アクションコメディ作品としてはイマイチ盛り上がりに欠けました。
何度も騙され続ける刑事がフィリピンで宝探しすることになるという展開は面白いものの、コメディとして振り切れていないため中途半端な印象になってしまいました。
最後に
作品のノリ的には好きなタイプだったんですが、残念ながら爆発力が今一つだったという印象。
個人的には主人公の妻と娘のやり取りが面白かったので、この辺の女性陣がもっと本筋に絡んできてもよかったと思いますし、アクション面で一番活躍したフィリピン人コンビについてもメインキャラクターとしてもっとスポットライトが当たっても面白かったかな。
このように個々のキャラクターは非常にユニークなのに、それらがチョイ役的な扱いでしかなかったのが勿体なかったですね!