名作「サニー 永遠の仲間たち」のユ・ホジョン主演によるヒューマンドラマ。
歌手になるという夢を諦めて娘を育てるために全てを捧げてきた母の物語。
共演は、パク・ソンウン、オ・ジョンセ、チェ・スビン、ハ・ヨンス、イ・ウォングン、チェ・ウシクほか。
キャスト、あらすじ、感想、レビュー、評価などをまとめました。(トップ画像公式ページより)
愛の旋律【韓国映画】キャスト一覧
2019年1月16日より韓国にて公開(日本未公開
原題:君の名はチャンミ
上映時間:126分
監督:チョ・ソッキョン
脚本:ホン・ウンミ
【チャンミ(ローズ)役】ユ・ホジョン
シングルマザー。
【リュ・ミョンファン役】パク・ソンウン
ローズの元恋人。
【チェ・スンチョル役】オ・ジョンセ
ローズの長年の友人。
【ホン・ヒョナ役】チェ・スビン
チャンミの娘。
【若き日のチャンミ役】ハ・ヨンス
歌手になることを夢見て工場で働いている。
【若き日のミョンファン役】イ・ウォングン
ソウル大学医学生。
【若き日のスンチョル役】チェ・ウシク
歌手としてのローズの相棒。
本作は1970年代から現代に至るまでの時代をあるシングルマザーの目線から描いた作品です。
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愛の旋律【韓国映画】あらすじ
歌手になることが夢のローズ(ユホジョン)は、昼間は工場で働き、夜にはナイトクラブでウェイターをするという生活を送っていました。
そんなローズがひょんなことからスカウトの目に留まり、歌手になるためのレッスンを受ける機会が与えられます。
相棒のスンチョル(チェウシク)と共にデビューを目指し訓練し、恋人にも恵まれるという幸せな日々を過ごしていたローズでしたが、恋人との別れや予想外の妊娠により歌手の夢をあきらめ、シングルマザーとして娘ヒョナ(チェスビン)を育てる道を選びます。
その後、仕事に育児にと忙しい毎日を送ってきたローズは、ヒョナが反抗期真っ盛りの高校生となったころ、突然元恋人でヒョナの父親であるミョンファン(パクソンウン)に再会することになります。
しかし、ヒョナには父親はすでに亡くなっていると伝えていて・・・。
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愛の旋律【韓国映画】みどころ
本作は1970年代から現代を通して、ある母親と娘の人生を描いたヒューマンドラマです。
歌手を目指し恋にレッスンにと充実した日々を送っていた青春時代を描いた前半と、シングルマザーとしての苦労や母娘の問題に娘の父親についても描かれた後半の中には、青春音楽ドラマ、ラブストーリー、ファミリードラマ、感動のヒューマンドラマといった様々な要素が詰まっています。
メインキャストを演じる俳優陣も若き日&現在共に豪華なもので、出演シーンは短いものの確かな存在感を発揮しています。
特にパク・ソンウンとオ・ジョンセのコミカルなやり取りは必見で、辛く悲しい母と娘のドラマの中に笑いを加えてくれています。
娘のために全てを捧げてきた母の想いに涙すること間違いなしです!
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愛の旋律【韓国映画】感想・評価
笑って泣ける母と娘のドラマ。
前半のテイスト的は映画「セシボン」に近いものだったのですが、セシボンが爽やかな青春ものだとするなら本作はかなり現実的な内容。
歌手としてデビューしたのに、別れた彼氏の子供を生んだことでナイトクラブで歌って生活費を稼ぐ生活を送るようになったり、男尊女卑がはげしく描かれていたり、ビンタンシーンが度々あったりとかなり生々しい。
そうまでして子どもを育てた母親の偉大さを描いている作品なので、見ていて悲しくなる暗い内容になるのかと思っていたのですが、娘が高校生になる中盤以降からはかなりコミカルテイストな家族ドラマになります。ここからが面白い!
キャストも豪華ですし、警察署で皆が再会するところもコントのようで笑えました。
特にオ・ジョンセとパク・ソンウンがいい味出しまくってますね。
ただ、若いころのヒロインは70年代の若い女性としてかなり浮いてて違和感ありますし、母親のなってからも苦しい生活送ってるわりには綺麗すぎる(見た目もそうですが、貧しく見えないのが問題)など、その辺はもっとこだわって欲しかったですね。
それと、後半また暗くなりすぎ!
人生色々とはいえ、無知が故にマルチ商法に手を出して結果多くの人を不幸にしたり、自分と一緒にいると娘が幸せになれないと娘と会わなかったり。それなのに見た目は全くやつれておらずリアルに感じられないんですよね。
もっと現実にありそうな展開にするとありきたりな内容になるのでこのような仕上がりになったんでしょうが、正直感情移入は出来ませんでしたね!
まとめ:母と娘のドラマとしては王道ですが、ありえない展開も多くイマイチ感情移入出来ませんでした。
個人的には中盤のようなコミカルテイストな家族ドラマとして見たかったですね!
最後に
日本未公開作品ながらもキャストが非常に豪華なので見たのですが、映画「サニー 永遠の仲間たち」ほどの青春ドラマ感もなく、上記した「セシボン」ほどの音楽映画&ラブストーリー感もなくという内容でした。
本筋は母と娘のドラマなのに音楽ものを想像させるタイトル(邦題)を付けたのは失敗だと思います。