チャン・ギヨン×チェ・スビン×クリスタル共演によるNetflixオリジナル映画。
恋の始まりの甘酸っぱさと、恋が終わるほろ苦さをコメディタッチに描いたトライアングル・ラブストーリー!
キャスト、あらすじ、感想、日本のリメイクなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
甘酸っぱい【韓国映画】キャスト一覧
原題:Sweet & Sour
2021年6月4日よりNetflixにて全世界同時配信スタート
上映時間:102分
監督:イ・ゲビョク
「LUCK-KEY/ラッキー」
「がんばれ!チョルス」など
【チャンヒョク役】チャン・ギヨン
建築会社社員。
【ダウン役】チェ・スビン
看護師。
【ボヨン役】クリスタル[f(x)]
ヒョクの同僚。
本作は、名作日本映画「鍵泥棒のメソッド」をリメイクし大ヒットした「LUCK-KEYラッキー」の監督イ・ゲビョクさんによるNetflixオリジナル映画です。
主演は、ドラマ「ここに来て抱きしめて」「キル・イット~巡り会うふたり~」などで人気のチャン・ギヨンさん。これまで演じてきた役柄からクールなイメージがありますが、本作では恋人との付き合いと仕事との両立で疲労していく青年を演じています。
ヒロイン役には、ドラマ「ロボットじゃない~君に夢中!」や「輝く星のターミナル」のチェ・スビンさんと、アイドルグループf(x)のメンバーとして活躍しつつドラマ「相続人たち」や「刑務所のルールブック」といつまたヒット作にも出演するクリスタルさんの二人。
チェ・スビンさんは看護師として忙しく働きながらも主人公との恋愛で悩む恋人を、クリスタルさんは主人公と犬猿の仲の同僚に扮し三角関係を形成していくことに。
本作は、基本この三人のやりとりで展開していくのですが、脇役としてアン・ギルガンさん、キム・ミギョンさん、チョ・ハンチョルさん、ユン・ビョンヒさん、ファン・ジョンミンさん、イ・ギョンヨンさん、パク・チョルミンさんなど豪華俳優陣が出演しています。
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甘酸っぱい【韓国映画】あらすじ
大学生のチャンヒョク(チャンギヨン)は、肝炎により入院した病院で看護師のダウン(チェスビン)と知り合い恋に落ちます。
入院患者と看護師という関係でありながらも次第に親密になっていった二人は、チャンヒョクの退院後付き合うようになります。
ある日、建築会社で働くチャンヒョクの元に大企業の正社員となるチャンスが訪れます。
しかし、自分以外にも他社から派遣されてきた社員ボヨン(クリスタル)がいて、正社員の座を争って対立することになります。
最初は争っていた二人も協力して仕事をしていくうちに徐々に打ち解けていき、その反面忙しさのあまりダウンと会う時間が取れなくなってしまいます。
その後、ダウンから大事な話があるとチャンヒョクに連絡が来るのですが、ボヨンとの時間を優先してしまい仕事で帰れないと嘘をついてしまいます。
遅れてダウンのもとへ帰ったチャンヒョクでしたが、ダウンから突然の告白をされ・・・・。
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甘酸っぱい【韓国映画】みどころ
本作は、男女の出会いと別れの甘酸っぱさを描いたラブコメディです。
前半は病人と看護師としての出会い、中盤で遠距離恋愛を経験し、終盤には同僚と三角関係になり、ラストには驚きの真相が待っているという作品です。
韓国のラブストーリーとしてはかなり分かりやすいのが特徴ですが、チャン・ギヨンさんのかっこよさとチェ・スビンさんの可愛らしさ、そしてクリスタルさんのクールビューティーさが堪能出来る恋愛ドラマとなっています。
不釣り合いな恋からはじまり、好きな人のために努力し、仕事で能力を発揮し、しかし仕事を頑張るあまり二人の距離が離れてしまうという王道の展開。
その上、ケンカしてばかりだった同僚とは次第にいい雰囲気になったりと、ラブコメ的展開もあり見やすくなっています。
二人の女性の間で揺れ動く主人公は、果たしてどちらを選ぶのか?
そしてこのドラマのラストに待ち構えている衝撃の展開とは何なのか?!
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甘酸っぱい【韓国映画】感想・評価
キャストが豪華だったので見た作品だったんですが、それぞれの持ち味は出せているものの何か物足りなく感じてしまいました。
まず、三角関係を匂わせる作品の割にはボヨンの押しが弱く、しかも仕事のためとはいえ常に薄汚れているボヨンといえば浮気しようとは思わない!ということ。
確かに整った状態は美人ですが、頭が臭かったり服にケチャップを付けていたら興ざめするでしょ?そんなボヨンといい関係になったのは個人の好みだとしても、二人は浮気関係になるのにそんな空気感や大人な雰囲気も感じられず設定が活かせていないように感じました。
そもそも、韓国のラブロマンスはベッドシーンが沢山ある作品とそうでない作品との差が激しいのですが、本作のような浮気ありきの作品でそういったシーンが全く無いとつまらないですよね。
そして、ダウンに関しても問題点があります。もっと子悪魔的雰囲気や女の怖さを出してこそのキャラクターなのに、チェ・スビンさんだとただただ可愛い人にしか思えず、あざとさ的にも弱かったですよね。
もともと、あざといキャラクターというのは韓国人的ではないのかもしれませんが、ダウンのあざとさありきの作品だと思うんですよね!その部分が弱いというのは作品として物足りなく感じても仕方ないですね。
更に言うなら、主演のチャン・ギヨンさんがなかなか登場しない!というのも、チャン・ギヨンさん目的で見た人にとっては肩透かしを喰らうと思うんですよね。
キャラクター的にも、もっとクズな面を見せても良かったですし。。。まぁ、見始めてみれば美人看護師さんと太っちょ大学生とのピュアな恋愛というのも蟻だなと思うんですが、約30分も登場しないというのはファンからすればイライラさせられることでしょう。
ストーリーは荒唐無稽でなく、初恋ものや因縁の関係といったベタな要素が使われていないのもいい意味で韓国らしくないですし、ラスト10分の展開も初見なら驚くこと間違いなし!などいい面も沢山あるのですが、全体的にもっと尖った演出がされていたなら更に面白く感じたと思います。
まとめ:ストーリー展開は魅力的でしたが、登場人物たちのキャラクターの癖がなく、三角関係ものとしては物足りなく感じてしまいました。
ただ、気軽に楽しめるラブロマンス映画としては最適です!
日本映画のリメイクなの?
※ネタバレ注意!
これを言ってしまうと内容や結末が分かってしまい、本作を楽しめなくなる可能性があるので未視聴の方は注意していただきたいのですが、本作は日本でも映画化された乾くるみの小説「イニシエーション・ラブ」を韓国で映画化した作品となります。
正直なところ、日本版もあまり好みではなかったのですが、この韓国版は主人公のダメさやヒロインの甘ったるい感じが上手く描かれていなくて、日本版よりもインパクトがありませんでしたね!
とはいえ、私は「イニシエーション・ラブ」が原作だと分かって見ていたので驚きは当然薄まりますし、どうしても日本版と比較してしまうので正確な評価は出来ていないかもしれません。ただ、原作や映画を見ていないかたにとっては衝撃のラストになることは間違いないでしょう。
イ・ゲビョク監督による「LUCK-KEYラッキー」は日本の名作「鍵泥棒のメソッド」のリメイクなのですが、オリジナルの良さを活かしながら韓国らしさも加えてリメイクらしからぬ良作に仕上げていました。
しかし、本作に関しては全体的に丸く収まっていて平凡に感じてしまいました。
オリジナルを現代的にしたのは見やすいんですが、80年代を彩るヒット曲や昭和な雰囲気などが無くなると、途端に退屈になってしまいましたね!