シーシュポス【韓国ドラマ】キャスト・考察・意味・あらすじ・最終回感想

 

韓国ドラマシーシュポス

チョ・スンウ&パク・シネ主演。

「青い海の伝説」の監督が手掛ける世界的ヒットドラマ!現在・過去・過去が複雑に絡み合った超スケールSFミステリードラマ!!

キャスト、あらすじ、感想、最終回について、考察、タイトルの意味などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

 

 

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目次

シーシュポス【韓国ドラマ】キャスト一覧

Netflix全16話

最高視聴率:6.677%

最終回視聴率:4.363%

放送期間:2021年2月17日から4月8日まで韓国JTBCで放送

演出:チン・ヒョク
「華麗なる遺産」「主君の太陽」「青い海の伝説」など

脚本:イ・ジェイン/チョン・チャンホ

【ハン・テスル役】チョ・スンウ
大企業S&T会長兼天才科学者。

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【カン・ソヘ役】パク・シネ
未来からやって来た女戦士。

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【エディ・キム役】テ・イノ
S&T副会長。

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【キム・ソジン役】チョン・ヘイン
精神科医。

 

【ハン・テサン役】ホ・ジュンソク
テスルの兄。

 

【カン・ドンギ役】キム・ジョンテ
ソヘの父。

 

【ソン(チェ・ジェソン)役】チェ・ジョンヒョプ
中華料理店従業員。

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【ヨ・ボンソン役】テ・ウォンソク
テスルの右腕。

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【ホン・ヒョンスン役】チェ・ジョンウ
取締局局長。

 

【チョン・ヒョンギ役】コユン
警察官。

 

【パク社長役】ソン・ドンイル
アジアマート社長。

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本作は数多くの大ヒットドラマを手掛けてきたチン・ヒョク監督による作品。

序盤の視聴率は6%台をキープしていたのですが、回が進むにつれ1%台まで下降することに。

しかし、非英米圏の作品としては唯一Netflix全世界順位TOP10にランクインしています。

テレビよりもNetflixでの視聴が多かったようで、韓国、香港、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイなど7カ国でNetflixコンテンツ順位1位となっています。

主演は映画・ドラマのみならずミュージカルにおいても活躍する名優チョ・スンウさん。これまでに数多くの演技賞を獲得し、近年は映画「インサイダーズ/内部者たち」やドラマ「秘密の森」シリーズなどのヒット作に出演しています。

本作では天才科学者役を演じ世界と愛する女性を救うために奔走することに。

ヒロイン役を演じるのは日本でも人気高い女優パク・シネさん。一時期はラブコメ作品のヒロインというイメージが強かったですが、近年はサスペンス、ホラー、SFと様々なジャンルの作品に挑戦していて、本作では本格的なアクションシーンを披露しています。

この二人を中心にストーリーは進行していくのですが、上記したような豪華キャストが脇役として出演していながらも何話も登場しないこともあります。その反面、二番手、三番手に該当するキャラクターがいないため誰が重要人物なのか予想出来ないという利点があり、ミステリー向きな作りだと思います!

この他にも、キム・ビョンチョルさん、チョン・グクファンさん、ファン・ドンジュさん、イ・ジェオンさんなども出演し重要な役どころを演じていますのでそちらにも注目です。

本作には「BTS /Spring Day」がカン・ソヘの好きな曲として登場していることでも話題となりました。

これは好きな曲として以上の意味があり、戦争が起きる前の幸せの象徴として描かれています。

 

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シーシュポス【韓国ドラマ】あらすじ

大企業S&Tの会長であり天才科学者でもあるハン・テスル(チョスンウ)は、ある不可解な事故を切っ掛けにこの世界には未来からやって来た人々がいることを知ってしまいます。

死んだと思っていた兄が実は生きているのではないかと思うようになったテスルは、彼の前に現れた謎の女性カン・ソへ(パクシネ)と共に兄を探し、そして今後訪れるであろう悲惨な未来を阻止するため取締局や謎の人物シグマと戦うことになります。

 

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シーシュポス【韓国ドラマ】みどころ

本作は、2020年現在と戦争で荒廃した未来の韓国を舞台にして巻き起こるSFミステリードラマです。

主人公ハン・テスルの乗る飛行機が墜落する危機に陥ることからはじまり、10年前に死んだはずの兄に関する事件や、兄のスーツケースを巡っての取締局とアジアマートとの三つ巴、そして謎の人物シグマの登場など、冒頭から次々と事件が起きていきます。

そして未来からやってきたという女戦士カン・ソヘの登場により、とてもドラマ作品とは思えない本格的なアクションも展開されていきます。

さらに、兄を探すテスルとテスルを守るためにやってきたソヘとの恋愛模様、テスルが持つ謎の鍵を狙うアジアマートの面々との攻防戦、テスルとソヘを捕まえようと付け狙ってくる取締局との追走劇、大企業S&T内での権力闘争、そしてテスルが作るとされる”アップローダー”(タイムマシン)に関する謎と、アクション、サスペンス、ミステリー、ラブロマンスなど様々な要素が詰め込まれた作品になっています。

特に本作は謎の要素が多いのが特徴で、謎多き人物や組織のみならず、一度見ただけでは理解しきれない設定や、誰が味方で誰が敵なのか分からない展開など、突き詰めれば突き詰めるほど難解さを増していくのが醍醐味です。

それでいてエンターテインメント作品としても秀逸で、この先に起きるとされる戦争をどうやって止めるのかだけに注目しても十分楽しむことが出来ます!

 

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シーシュポス【韓国ドラマ】感想・評価

ストーリーが難解なので見る人を選ぶ作品ではありますが、SFアクションとミステリーがミックスされた本作は既存のサスペンスものとは一線を画した面白さがありました!

「ボーン・シリーズ」系リアル・アクション(CGで済ましてるシーンもありましたがドラマとしては凄い方!)、主人公は科学者兼大企業の会長という「アイアンマン」的設定、未来からある目的のために過去にやって来るという「ターミネーター」的なSF要素、そしてクリストファー・ノーランばりの複雑な構成と展開はこれまでの韓国ドラマにはない斬新さがあるなど、とてもテレビドラマ作品とは思えないスケールでした。

とはいえ、誰が敵で誰が味方なのか分からないのをはじめ、現代と未来両方に登場する人物がいたりと人間関係が複雑で、シグマという謎の人物を筆頭に取締局やアジアマートなど、それぞれが何の目的で動いているのか分からない存在だらけで、理解するまでに時間を要するのが難点ですね。

そもそも、科学的側面からすれば妙な点も多く、現代にタイムマシンが開発されるという設定自体が無理なように思えました。

他にも、未来から来たのに老けていなかったり、銃をピンクにしているのは変に目立ってしまうなど、そういった細部についてはもう少し考えて欲しかったですね。細かいところにこだわってこそ世界観に浸れるというものですから。

さらに、現在・過去・未来が複雑に絡み合った壮大なストーリーの割にはアクションがこじんまりしているのは残念で(終盤はみどころが増えますが)、もっと派手なシーンが多かったら更に盛り上がったでしょうね。それでも、テレビドラマとしてはかなりのスケールなんですが。

それでもストーリー自体はハリウッド作品ばりのスケール感がありますし、サスペンス/ミステリーとしても秀逸なのは間違いなく、時空を越えた愛のドラマと兄弟愛にも泣かされるエンターテインメント作品になっているため、あまり細かいことを気にせず見る方が楽しめると思います。ありきたりな韓国ドラマに飽きてきた人にこそ見て欲しい作品です!

 

まとめ:「ターミネーター」×「20世紀少年」×クリストファー・ノーラン=「シーシュポス」!

リアルアクションとタイムトラベル系SFに緻密なミステリーが合わさったスケールの大きな作品。さらに兄弟愛や父娘のドラマも加わり感動要素まで備えています。

細かい粗はありますが、実際見てみるとそんな事は気にせずに夢中で楽しめる壮大な作品でした。数多くの謎について究明したい人は、謎を一つ一つ書き出して予想しつつ繰り返し見ると尚一層楽しめると思います!!

 

シーシュポスの意味・最終回感想・考察

(※以下、ネタバレがありますので注意!)

全編を通して謎だらけで、終盤になってもシグマの正体や核戦争が起こる訳も明らかにならいのが面白かったですね。

しかも、まさかの「20世紀少年」的な展開が待っていたのは驚きで、それでも完全な模倣にはなっておらず韓国ならではのアレンジがされていたのは流石でした。

しかし、本作で一番キモとなっているのはタイトルにある「シーシュポス」なんです!

最初はシーシュポスがどういう意味なのか分からずに見ていて、そのうちギリシャ神話に登場する人物が神の名前だと分かり、巨大な岩を押し続けるという罰を与えられたということも分かります。

つまりシーシュポスは、終わりのない苦行を繰り返すことの例えのようなもの。

しかし、シーシュポスが誰のことを指しているのかも分かっておらず、内容とタイトルがどう結び付くのかも分かりません。

度々その名前が作中に登場する訳でもないため途中から気にしなくなるのですが、終盤に来て伏線が回収されてくるんですね。

これにより未来から現在にやって来たシグマこそがシーシュポスであり、理想とする未来像に近付くような行動を取ってきたんだと想像出来ます。

ですが、シグマの過去へと戻る行動は幾度となく繰り返されている(ループしている)もので、この抜け出せない繰り返しこそが過去を変えようとしたシグマに課せられた罰に当たるもので、そのループを止めようとするのがテスルとソヘなんですね。

二人の行動により作中では最悪の未来を阻止することが出来るのですが、それでもラストではシグマが不穏な行動を取っているシーンが描かれていて、また同じような攻防が繰り返される可能性が示唆されています。

そんな中で描かれたテスルとソヘの幸せな結末は明らかにあり得ないものなのでテスルの夢なんじゃないのかと思いました。

最終回はハッピーエンドでありながらも、様々な可能性が予見出来るというのが見事で、本作とは違った展開のドラマが再び見れるのではないかという期待も感じさせられました。例えばシグマ目線からこのドラマを描くというのも面白そうですよね!

この如何様にも推測出来るラスト以外にも多くの謎があり、それらに注目しながら繰り返し見るのが本作の楽しみ方なんだと思います。

一度見ただけでは理解出来ない作品ではありますが、数多くいる登場人物それぞれの視点から見ることで、また別の楽しみ方が出来る終わりなき作品でした。

 

 

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