イ・ソンミン主演、ナ・ムダルム、パク・ヘジュン、キム・ユジョン、キム・ドンヨン共演によるオカルト・ミステリー!
キャスト、あらすじ、感想、レビューなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
第8日の夜【韓国映画】キャスト一覧
2021年7月2日よりNetflixにて全世界同時配信
上映時間:116分
監督・脚本:キム・テヒョン(デビュー作)
【パク・ジンス(ソナ)役】イ・ソンミン
僧侶。黒い目の舎利容器を守る使命を帯びていた。
【チョンソク役】ナム・ダルム
若い僧侶。
【ホテ役】パク・ヘジュン
刑事。連日発生する異常事件を追っている。
【エラン役】キム・ユジョン
謎の少女。
【ドンジン役】キム・ドンヨン
刑事。ホテの相棒。
【ハジョン役】イ・オル
僧侶。チョンソクの師匠。
本作は2020年に劇場公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でNetflixで配信されることになりました。
主演はドラマ「ミセン」や映画「目撃者」「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」など多数の作品でお馴染みの名優イ・ソンミンさん。
本作では家族を失った僧侶に扮し、過去に囚われつつも妖怪と戦う道を選ぶことになります。
上記のキャスト以外にも赤い目に憑依された人物たちが複数登場しており、人間離れした動きや表情にも注目です!
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第8日の夜【韓国映画】あらすじ
2,500年前、地獄の門を開こうとした妖怪がいました。しかし妖怪は力の源である赤と黒の目を釈迦によって封じられ、二つが交わらないように西の砂漠と東の崖に分けられました。
現代。遺物を調査する教授によって西の砂漠に封印された赤い目が発見され、東の地韓国へと運ばれることに。
その気配に気付いたプク山の寺の僧侶は、若い僧侶チョンソク(ナムダルム)に妖怪の話をし、その後亡くなってしまいます。
夢枕でソナ和尚(イソンミン)に会うよう言われたチョンソクは、黒い目の舎利容器を守る使命を帯びたソナと共に赤い目の行方を追うのですが・・・。
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第8日の夜【韓国映画】みどころ
本作は、2,500年前に封印された邪悪な存在の復活を阻止しようとする僧侶たちの戦いを描いたオカルト・ミステリーです。
人から人へと乗り移り変死体を残していく赤い目の謎の妖怪と、その妖怪の黒い目を守る使命を帯びていた元僧侶、そして僧侶を訪ねてきた若い僧侶に、妖怪により引き起こされた殺人事件を追う刑事。
妖怪と僧侶の戦いを描いたオカルトと、謎の連続変死事件を巡る犯罪捜査、そして主人公と若い僧侶との関係を描いた人間ドラマという3つの要素があり、各所に様々な謎が配置されています。
黒い目を守る使命を帯びていた主人公は何故寺を離れたのか?若い僧侶に託された使命とは?赤い目に憑依され殺された人々の関係性とは?果たして主人公は妖怪の完全復活を阻止することが出来るのか!?
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第8日の夜【韓国映画】感想・評価
西洋と東洋とで少しニュアンスは違うものの、なんとなく「ハムナプトラ」っぼい始まり方をする本作。
2,500年前に釈迦によって封印された妖怪が現代に復活し地獄の門を開こうと・・・というオカルト要素満載のミステリアス・ホラーでした。
設定自体はハリウッド大作や中国映画でありそうなものなんですが、前述した「ハムナプトラ」のような痛快アドベンチャーになっているわけでも、妖怪退治を描いたゴシックアクションになっているわけでもありませんでした。
この復活した妖怪というのが体はなく目だけの存在なので、人々に憑依することで悪事を働いていきます。
この人々に憑依していくという設定はドラマ「客-ザ・ゲスト-」「憑依〜殺人鬼を追え〜」と近く、妖怪に憑依された者が起こした殺人事件を刑事が捜査していくのも同様。本作の場合、主役は僧侶ですが。
つまり妖怪退治をする派手なバトルなどはなく、オカルトと犯罪捜査が合わさったミステリーという印象なんです。
しかし、刑事と協力することもないですし、分かりにくく謎な設定も多く、宗教的な要素と”人間の業”のようなものも絡まって、見終わっても何かが解決した感じもないんですよね。
そんな複雑なところを色々と推測すれば面白いのかもしれませんがそこまで興味もなく、イマイチぱっとしなかったというのが正直な感想ですかね。
まとめ:キャストは結構豪華でしたが、オカルトとしてもミステリーとしてはパッとしない作品でした。
こういった世界観や、宗教にまつわるストーリーが好きな人は楽しめるかもしれませんが、妖怪退治の爽快さやゴリゴリのホラー作品を求めている人には物足りなく感じるでしょう。
最後に
本作に登場する妖怪の目は、それぞれ「煩悶(はんもん)/未知を恐れ悶え苦しむこと」と「煩悩(ぼんのう)/過ぎたことを忘れず嘆くこと」という意味があり、二つが揃うと地獄の門が開くとされています。
なんかスゴく意味深な設定だったんですが、つまりは知らないことを恐れすぎたり、済んだことを悔やんだりする先には地獄しか待っていないということなんですかね?
確かに主人公は家族を交通事故により失ったことをいつまでも忘れられずに僧侶という仕事も放棄していましたが、よく大作映画などで使われる”7つの大罪”などと比べるとスケールは小さいですし、赤と黒の目が近付くことによって世界にどんな影響を及ぼすのかということも描かれていないので、イマイチ危機感がないというか見ていてあまり恐く感じませんでした。
冒頭のシーンだけを見ると凄そうだったのに、2,500年ぶりに復活した割には連続殺人を引き起こしただけで結局は僧侶一人にやられる始末で、設定のスケールの大きさと内容が合ってないんですよね!
これならお釈迦様を登場させたり、インド、パキスタン国境などからはじめず(発掘現場もショボい!)、韓国国内だけに留めて、謎の妖怪よりも悪霊くらいにしといた方が理解しやすかったと思いますね。
作品の概要やあらすじだけ見て期待していた人は、この内容にガッカリするかもしれませんね!