ジュノ(2PM)、チョン・ソミン共演。
妓房(キバン)で生まれ育った色男ホ・セクが、廃業の危機にある妓房を救うために男性妓生(キーセン)となり活躍する様を描いたラブコメ時代劇!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
色男ホ・セク【韓国映画】キャスト一覧
2019年7月10日韓国にて公開(日本公開日2020年6月12日)
上映時間:110分
監督・脚本:ナム・テジュン
「偉大なる願い(原題/日本未公開)」など
【ホ・セク役】ジュノ(2PM)
妓房で生まれ育った朝鮮初の男性妓生。
【ヘウォン役】チョン・ソミン
兄思いの両班(ヤンバン)のお嬢様。
【ユッカブ/トクセ役】チェ・グイファ
道士(トサ)。セクの相棒。
【ナンソル役】イェ・ジウォン
妓房の女主人。セクの伯母。
【イ・ユサン役】コンミョン(5urprise)
刑曺判書(ヒョンジョパンソ)の次男。ヘウォンの幼馴染み。
【スクチョン役】シン・ウンス
新人の妓生。セクを兄のように慕う。
【アルスン役】コ・ナヒ(子役)
ヘウォンの小間使い。
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色男ホ・セク【韓国映画】あらすじ
妓房で生まれ育ったホ・セク(ジュノ)は、美しく整った容姿と巧みな話術によって女性たちを虜にする色男。
ところが、生家である妓房が経営の危機にあることを知ったセクは、自らの才能を活かして女性たちを相手にする“朝鮮初の男性妓生”になることを決意します。
最初は思うようには繁盛しませんでしたが、変わり者の相棒ユッカブ(チェグィファ)と共に大々的な宣伝活動を行うと、噂を聞き付けた女性たちが次々と妓房に訪れるようになります。
そんな中セクは、町で見かけた美しい女性ヘウォン(チョンソミン)に恋をします。
これまで妓生たちに囲まれて過ごしてきたセクでしたが、女性にときめくのはこれが初めてで、セクはあの手この手で彼女へとアプローチをしていくのです
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色男ホ・セク【韓国映画】みどころ
本作は、まだ女性の立場が弱かった朝鮮時代を舞台としたラブコメ時代劇です。
主人公は朝鮮初の男性妓生となったホ・セク。セクを演じるのは2PMのメンバーでもあるジュノで、妓生の息子として生まれ妓房で育った色男というキャラクターとなります。
朝鮮初の男性妓生とは、つまり現在でいうところの”ホスト”のようなもので、経営不振に陥っていた妓房を救うため女性たちをターゲットにすることを思い付き、見事妓房に活気を取り戻すことに成功する様をコミカルに描いています。
加えて、”時代劇×ホストクラブ”という斬新さとキャラクターのユニークさが合わさった作品でありながら、男尊女卑や階級社会についても描いた作品でもあり、エンタメ性とメッセージ性の両方を上手く描いているのも特徴です。
そこにセクとヘウォンの身分差の恋と、ヘウォンに想いを寄せるユサンとの三角関係なども描かれ、この恋の行方がどうなっていくのかが注目となります。
登場人物のキャラクターが個性的なのも本作ならではで、初登場時からトリッキーだった自称王族のユッカブと女主人ナンソルとの妙な関係や、控え目なお嬢様ヘウォンの横で意外な毒舌を放つ小間使いのアルスンの可愛いさ、そしてうだつの上がらないヘウォンの兄など、これらユニークなキャラクターが視聴者の笑いを誘っています。
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色男ホ・セク【韓国映画】感想・評価
最初は朝鮮時代を舞台としたポップなラブコメディだと思っていたのですが、実は当時の階級や男女差別が根底にある作品でもありました。
とはいえ史実に基づいた作品ではなく、あくまでも朝鮮時代にホストがいたらというフィクションなので、細かいことは気にせず楽しめばいい作品だと言えますね。
ホセクとユッカブのコミカルなやりとりや、アルスンの突っ込みの上手さ、そしてホストにハマっていく奥さまたちの悲哀など笑いどころは多く、面白ければ何でもありという振り切った感がありました。
ただ前半がかなりテンション高い分、ホ・セクが置かれた立場や、妓生という職業についての現実が明らかになってくる後半とではかなり落差があり、後半の展開が取って付けたように感じてしまうのは勿体無いと思いました。
コメディとして楽しめますし、身分差の恋や想いが伝わるラストの展開もグッとくるのですが、作品全体のバランスはあまり良くなかったですね!
まとめ:韓国の時代劇といえば、権力闘争や愛憎劇といったものを想像するかもしれませんが、本作は男性妓生という設定を取り入れた取っ付きやすいコメディ時代劇となっています!
急展開によるバランスの悪さはあるものの、二人の気持ちが通じあっていたと分かるラストシーンはとても良かったですね。
最後に
時代劇として見れば突っ込みどころはあるものの、多くの方がイメージする韓国時代劇のような愛憎劇はありませんし、笑いどころも満載なのでとても見やすかったです。
構えずに見ることが出来る娯楽映画としてはなかなかの作品だと思います!